エストニア・フェスティバル管弦楽団

オーケストラ
Estonian Festival Orchestra, Orchestra
エストニア・フェスティバル管弦楽団
©Kaupo Kikkas

バイオグラフィー

2011年パーヴォ・ヤルヴィによって創設され、新しい夏の音楽祭「パルヌ音楽祭」のレジデンス・オーケストラとして活動を開始した。ヤルヴィが長年の夢として熱望していたのは、選び抜かれた精鋭たちによるオーケストラを作り上げることだった。エストニアで最高の才能の持ち主と、ヨーロッパの一流オーケストラで活躍する音楽家を集めて結成されたこのオーケストラの演奏は、2015年、アーツ・デスク誌のレビューで「アバド指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団の柔軟性に富んだ演奏に匹敵する、この上なく素晴らしい演奏」、BBCミュージック・マガジン誌のレビューで「ステージ上に過保護な環境を感じさせる要素は微塵もない。そこには、純粋に演奏を楽しんでいる音楽家たちがいるだけである。これは、少なからずパーヴォ・ヤルヴィ自身の熱意の賜物である」と評された。

これらのレビューには、パーヴォ・ヤルヴィが音楽祭の理念を元に、音楽仲間や友人たちを集めて作った、新しいオーケストラの目標が要約されている。ヤルヴィは「このオーケストラを作る上で重要だったのは、専門家としての観点からだけでなく、音楽祭の雰囲気にも配慮して、演奏者たちを『引き合わせる』ことでした」と述べている。さらに彼は、「もしあなたがエストニアの若手音楽家だったなら、どれほど優秀であったとしても、西側諸国のトップ・プレーヤーと接触することは困難です。今や私たちは、こうした若手音楽家たちに、ヨーロッパのトップ・プレーヤーと共に演奏し、彼らと知り合って友達になるというメリットを与えることができます。皆が一つになるという精神は、エストニア・フェスティバル管弦楽団の原動力なのです」と続けている。

エストニアは、独立国家としての比較的短い歴史に比べて、占領期間が長かったため、フィンランド、デンマーク、ドイツ、ロシアなど、近隣諸国との歴史的、文化的な結びつきが強いだけでなく、シベリウス、ニールセン、マーラー、ショスタコーヴィチなどの作品をオーケストラの大切なレパートリーとしている。この20~30年の間にオーケストラの独自性も目覚ましい勢いで確立され、エストニアの音楽や文化の大使として活動。指揮者のヤルヴィ一族の擁護により、アルヴォ・ペルト、レポ・スメラ、エドゥアルド・トゥビン、エリッキ=スヴェン・トゥールなどの作品をヨーロッパ内外に広めている。

2018年、エストニア・フェスティバル管は、ブリュッセル、ベルリン、ウィーン、チューリッヒ、ケルン、ルクセンブルクでの印象的な演奏で国際的なデビューを果たすと同時に、BBCプロムスとエルプフィルハーモニー・ハンブルクにも登場。同年、Alpha Classicsよりショスタコーヴィチの交響曲第6番とシンフォニエッタを収録したデビューCDを発売した。さらに2019年には、オーケストラにとって重要な日本デビュー(今回のツアー)を行う。これら同楽団にとって画期的な出来事は、エストニア文化省とエストニア独立100周年記念事業「エストニア100」が、祖国の認知度を高め、ヨーロッパにおけるエストニア文化のアイデンティティーを確立するというパーヴォ・ヤルヴィのヴィジョンに賛同し、実現される運びとなったものである。

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