ジャナンドレア・ノセダ

指揮
Gianandrea Noseda, Conductor
ジャナンドレア・ノセダ

バイオグラフィー

ジャナンドレア・ノセダは2007年よりトリノ王立歌劇場の音楽監督を務めている。高い音楽性を誇る同歌劇場とのコラボレーションにより、ノセダはプロコフィエフの「修道院での結婚」、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」、ドヴォルザークの「ルサルカ」、ヴェルディの「ファルスタッフ」、ロバート・カーセンの斬新かつ衝撃的な演出による「サロメ」、ステファノ・ポーダの幻想的な演出によるマスネの「タイス」(この演奏のDVDは、名門レーベルとして知られるアルトハウス・ミュージックからリリースされている)など、数々の名演を生み出している。2009年5月には、ノセダが特に好んでいるロシア音楽の最高傑作の一つ、チャイコフスキーの「スペードの女王」を、ロシア語による上演でトリノの聴衆に披露した。加えて、ノセダは、同歌劇場を率いて初のドイツ・ツアーを行った。これを皮切りに、同歌劇場は海外公演を精力的に手掛けるようになり、2010年夏には、上海万博に合わせて、日本および上海へのツアーを行う運びとなった。

 ノセダは、4シーズンに渡って、マンチェスターのBBCフィルハーモニック管弦楽団の首席指揮者を務めた後、桂冠指揮者としてさらに深い信頼関係を築いている。この他、1997年には、外国人としては史上初の、サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場の首席客演指揮者となった。
さらにノセダは、スペインのカダケス管弦楽団の首席指揮者(1998年より)、ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団の首席客演指揮者(1999年~2003年)、RAI国立交響楽団の首席客演指揮者(2003年~2006年)などを歴任し、2000年からはストレーザ音楽祭の芸術監督も務めている。

 ノセダはミラノに生まれ、同地でピアノ、作曲、指揮を学んだ。これまでに世界各地の主要オーケストラと共演を果たしており、その数は枚挙にいとまがない。アメリカでは屈指のオーケストラである、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ピッツバーグ交響楽団、シンシナティ交響楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団および、ボストン交響楽団と、カナダではトロント交響楽団、および、モントリオール交響楽団と、イギリスではロンドン交響楽団、バーミンガム市交響楽団、および、ヨーロッパ室内管弦楽団と、スカンジナビア諸国ではスウェーデン放送交響楽団、オスロ・フィルハーモニック管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、および、デンマーク放送交響楽団と、フランスではトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、および、フランス国立管弦楽団と、ドイツではベルリン・ドイツ交響楽団と、イタリアではサンタ・チェチーリア国立アカデミア管弦楽団、および、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団と、日本ではNHK交響楽団とそれぞれ共演している。また、2006年からは、ヴェルビエ音楽祭に客演指揮者としてレギュラー出演している。日本では、東京交響楽団、および、NHK交響楽団を定期的に指揮している。さらに、2007年6月には、イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団と初共演し、それからほどなく、イスラエル建国60周年を記念するコンサートの一つに指揮者として招かれた。

 ノセダは、マリインスキー劇場のツアーや、同劇場の本拠地サンクトペテルブルクでもタクトを執り、新演出のオペラやバレエの公演を手掛けてきた。彼が指揮したオペラとしては、ベルリーニの「夢遊病の女」(1998年)、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」(2002年)、プッチーニの「三部作」(2003年)などが挙げられるが、これらの演目はいずれも、サンクトペテルブルクでは初演であった。ノセダはニューヨーク・メトロポリタン歌劇場とも密接な関係を築いている。2002年にプロコフィエフの「戦争と平和」を指揮して同歌劇場にデビューを果たした後も、ノセダは2006年には「運命の力」を、2007年には「仮面舞踏会」を、2009年には新演出による「イル・トロヴァトーレ」を指揮した。さらに、2010年には「椿姫」、2012年には「マクベス」、そして2011年6月にはファビオ・ルイジとともにメトロポリタン歌劇場の日本公演に、同歌劇場の唯一の客演指揮者として「ラメンモールのルチア」を指揮し大絶賛を博した。また、ノセダは、2007年には、「イル・トロヴァトーレ」でフランスのオランジェ音楽祭にデビューを飾った。ニコラ・サルコジ大統領が臨席したこの演奏会は、フランス国内に生中継された。今後の客演は、ウィーン国立歌劇場で「シチリア島の夕べ」、ロシア・ナショナル管やウィーン響を含み多数。

 BBCフィルハーモニック管弦楽団とは、ノセダはマンチェスターにおいてBBC・ラジオ3のためのレコーディングを行う一方、同管弦楽団の本拠地、ブリッジウォーター・ホールでの演奏会で指揮を展開。さらに、ロンドンで行われるBBCプロムナード・コンサート(プロムス)にも、毎年参加している。また、同管弦楽団が精力的に行っている海外公演にも同行して指揮を執っており、これまでに日本(2004年11月、および、2008年3月)、イタリア、チェコ、スロヴァキア、スペイン、ドイツ、オーストリアを歴訪している。2005年6月には、ベートーヴェンの交響曲全9曲を、BBCラジオで生放送したが、この一連の演奏により、ノセダとBBCフィルハーモニック管弦楽団は、クラシック音楽の配信方法に変革をもたらす偉業を成し遂げた。つまり、世界中のメディアが信じがたいという論調で報じたところによれば、後に同ラジオ局のウェブサイトで提供された全9曲の交響曲は、150万人ものユーザーによってダウンロードされたということである。これは、かのビートルズでさえも達成したことのない記録的な数字であった。ノセダは、さらにその後も、チャイコフスキー、シューマン、ブラームスの交響曲のレコーディングを行っており、これらの演奏は、シャンドス・レコードがBBCの協力のもと、インターネットを通じて世界に配信している。

 ノセダはBBCフィルとのパートナーシップでは、シャンドス・レコードと専属契約しており、同レーベルからは、プロコフィエフ、レスピーギ、カルウォーヴィチ、ダッラピッコラ、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ、リスト、スメタナ、マーラー、ウォルフ=フェラーリなど、18枚のCDをリリースしている。なお、ウォルフ=フェラーリのCDは、フランスの「ディアパソン金賞」を受賞した。また、セルゲイ・ラフマニノフ財団との共同プロジェクトとして、ノセダは再発見された交響曲第1番(注:初演失敗後、楽譜は行方不明になっていたが、後にレニングラードの図書館で発見された)に加え、ラフマニノフの一幕もののオペラの全曲レコーディングを目指している。2009年9月には、ラフマニノフの「アレコ」をレコーディングしたが、この演奏では、BBCフィルハーモニックとトリノ歌劇場合唱団との初共演を実現させた。(なお、この演目は、ストレーザ音楽祭でコンサート形式により演奏された他、ミラノ・トリノ国際音楽祭でも演奏された。)この他にも、ノセダは、アンナ・ネトレプコおよびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、ドイツ・グラモフォンでレコーディングを行っている。なお、これは、同パートナーシップにおいての初アルバムとなった。

 ジャナンドレア・ノセダは、イタリア文化を世界中に紹介した功績により、イタリア共和国功労勲章「カヴァリエーレ・ウッフィチャーレ」を授与された。

トリノ王立歌劇場 音楽監督
BBCフィルハーモニック 桂冠指揮者
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 首席客演指揮者
ピッツバーグ交響楽団 ヴィクトル・デ・サバタ・ゲストコンダクター
カダケス管弦楽団 首席指揮者
ストレーザ国際音楽祭の芸術監督

(2012年8月現在)

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