プロフィールProfile

ロシア人民芸術家であり、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニア協会の副芸術監督を務めるニコライ・アレクセーエフは、グリンカ記念レニングラード合唱学校およびレニングラード音楽院を卒業した。同音楽院では、A.ミハイロフに合唱指揮を、M.ヤンソンスにオペラと管弦楽の指揮を学んだ。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮者コンクール(1982年、西ベルリン)、ヴァーツラフ・ターリヒ指揮者コンクール(1985年、プラハ)などで入賞。これまでに、ザグレブ・フィルの首席指揮者を務めた他、モスクワ・フィル、ボリショイ響、ロシア・ナショナル管などを指揮している。また、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロッテルダム・フィル、ドレスデン・フィル、シュトゥットガルト・フィル、コペンハーゲン・フィル、ベルリン響、ボルティモア響、ロイヤル・リヴァプール・フィル、BBCスコティッシュ響、新日本フィルなど、国外のオーケストラとも共演している。

2001〜2010年にはエストニア国立交響楽団の首席指揮者を務めた(この功績により、エストニア共和国から国家文化賞を授与)。現在、彼の活動範囲はヨーロッパ(ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、ベルギー、オランダ)、ラテン・アメリカ、日本、アメリカに及んでいる。

2000年からはサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団の指揮者を務めている。彼のもとで同楽団は、ブラームスの交響曲全曲、ストラヴィンスキーとプロコフィエフの多くの作品、マーラーの「千人の交響曲」、シェーンベルクの「グレの歌」、メシアンの「トゥランガリラ交響曲」などを演奏。また彼は定期的に新しい作品を紹介しており、世界初演も数多く行っている。

昨シーズンは、ユーリ・テミルカーノフの記念コンサートやドイツのバリトン、マティアス・ゲルネの演奏会も指揮。演奏した曲目には、ショスタコーヴィチの交響曲第8番(作曲75周年)と第15番、シューベルトの交響曲第5番、ラフマニノフの交響曲第3番、ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」などがある。

アレクセーエフが始めたサンクトペテルブルグ・フィルとエルミタージュ美術館の文化と教育の共同プロジェクトでは、ティシチェンコの80歳の誕生日を記念してダンテ交響曲第5番を取り上げた。

彼はサンクトペテルブルグ交響楽団とも緊密な関係を続けており、2018/19年にはシーズンのオープニングとクローズコンサートを指揮。今シーズンも、両コンサートをはじめ、英国(2020年5月〜6月)、米国(2020年6月)のツアー他、数多くの演奏会を指揮する。

2019/20年シーズンには、ヴァイオリンのセルゲイ・ドガージン、ジョシュア・ベル、セルゲイ・ハチャトリアン、ピアノのニコライ・ルガンスキー、バリー・ダグラス、ギャリック・オールソン、チェロのボリス・アンドリアノフ、アナスタシア・コベキナと共演し、シベリウスとブラームスのヴァイオリン協奏曲、サン=サーンスのチェロ協奏曲、フランクの交響曲二短調、ブラームスの交響曲第3番、マーラーとショスタコーヴィチの交響曲第7番などを演奏。彼はまた、エルミタージュ美術館のプログラム「Dialogues on Art」も行う。

2017年には、2016年におけるコンサートプログラムでサンクトペテルブルグ政府の賞を受賞。

ディスコグラフィDiscography

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