ザ・フィルハーモニクス

室内楽
The Philharmonics, Chamber Music
ザ・フィルハーモニクス
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バイオグラフィー

「ご用心、かなり癖になります!」 ―― オーストリア Kurier紙

ファンはこのユニークなアンサンブルを「偉大なる7人」と形容する。ウィーン・フィルから4人、ベルリン・フィルから1人、国際的に知られたジャズ・ピアニスト、即興演奏に魅了されたヴァイオリニストが集まって、名人芸とパッション、古き良き楽しみを混ぜ合わせてできた、とてもおいしく酔わせる“音楽のカクテル”だ。彼らのさまざまな民族的・音楽的背景は、シュトラウスのワルツからタンゴ、クレズマー、ジプシー、ラテン・ジャズに至る幅広いレパートリーにつながっており、そのすべてが即興というひねりを効かせて提示される。彼らの代名詞である「最高のフィルハーモニー的クオリティと、制約のない音楽作りの喜び」(Kurier紙)が溶け合い、「ザ・フィルハーモニクス」は「エンターテインメント」の同意語となっている。
伝説的レーベルであるドイツ・グラモフォンとのコラボレーションにより、これまでに「魅惑のダンス」と「オブリヴィオン」という2枚のアルバムを出しており、その両方が発売数日でオーストリアのポップ・チャートのトップに上りつめ、ゴールデン・レコードとなった。2012年、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの休憩中に行ったザ・フィルハーモニクスの演奏は、世界中の視聴者に届けられた。ドイツ国営テレビ(ZDF&Arte)制作による初のビデオ・アルバム「ワルツ」はNHK、Servus TV等の主要なネットワークで国際的に放送され、AccentusによってDVDとしてリリース。さらに、昨年ウィーンのコンツェルトハウスで収録され40万人が視聴した驚異のライブ放送が「ザ・フィルハーモニクス・ライブ」として2016年にAccentusよりリリースされる。
ウィーンのコンツェルトハウスの大ホールで行っている常に売り切れの定期演奏会に加え、ザ・フィルハーモニクスは楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、ゼンパーオーパー、マリインスキー劇場、グラフェネック音楽祭オーディトリアム、ラヴェンナのテアトロ・アリギエーリ、東京のサントリーホールでも演奏している。
ザ・フィルハーモニクスのすばらしい成功には、新しいレパートリーの作曲と編曲という、メンバーの独立した芸術の追求が隠し味となっている。ザ・フィルハーモニクスの創始者にして立案者であるスロヴァキア生まれのティボール・コヴァーチは、ウィーン・フィルの際立って重要な首席ヴァイオリン奏者であり、オーストリア=ハンガリーの多文化主義の魅力的な反映である。ヴィオラのティロ・フェヒナーは、室内楽演奏で活躍しているドイツ人である。ベルリン・フィルを代表するチェロのシュテファン・コンツと、クラリネットの名人ダニエル・オッテンザマーは、ハンガリー的要素を有する由緒あるウィーンの音楽一家の出身である。ブダペスト生まれのエーデン・ラーツは著名なコントラバス・ソリストを輩出している家系に生まれ、ウィーン・フィルの首席コントラバス奏者を務めている。オーストリア人ヴァイオリニスト、セバスティアン・ギュルトラーの、スタイルという制約に即興を通して挑戦する好奇心は、ウィーン・フォルクスオーパーのコンサートマスターという地位で育まれたものである。やはりウィーン出身のピアニスト、クリストフ・トラクスラーは革新と独創性でアンサンブルを引き立て、ザ・フィルハーモニクスのユニークなスタイルにある種の鋭さを加えている。
「偉大なる7人」は、新しい音楽のアイデアに触発されるとひとつになる。希少な楽器を持ち寄り(ティボール・コヴァーチの楽器はオーストリア国立銀行から貸与されている1724年製のストラディヴァリ“ex Rawark”)、時にはトーマス・ハンプソン、フアン・ディエゴ・フローレス、ピョートル・ベクザラ、パトリシア・プティボン、ボビー・マクファーリンのようなスターとも共演する。今後の予定には、プラシド・ドミンゴとの特別プロジェクトも含まれている。詳細はザ・フィルハーモニクスのソーシャルメディアで発表される。


ティボール・コヴァーチ(第1ヴァイオリン) Tibor Kováč, 1st Violin
メンバー最年長。スロヴァキア出身。1992年よりウィーン・フィル第2ヴァイオリン首席奏者として活動している。ウィーン・ベートーヴェン国際コンクール、ヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールなど国内外のコンクールで多数受賞。“彼が演奏する音は、無類の美しさをもっている”とメンバーも賞賛。自然をこよなく愛し、家族と森を散策するのが大好き。

セバスティアン・ギュルトラー(第2ヴァイオリン) Sebastian Gürtler, 2nd Violin
日本にルーツを持つ彼。なぜなら曾祖母がオーストリア人と日本人とのハーフだから。人を笑わせることが好きで、歌も得意なヴァイオリニスト。オーストリア生まれ。2008年までウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団のコンサート・マスター。弦楽器とアコーディオンによるアンサンブル「アマルコルド・ウィーン」のメンバー・編曲者として、民族音楽からピアソラ、サティ、オリジナル作品まで幅広く演奏。2016年ザ・フィルハーモニクスに加入。ザ・フィルハーモニクス日本公演は今回が初めて。

ティロ・フェヒナー(ヴィオラ) Thilo Fechner, Viola
ベルリンの音楽一家に生まれる。1993年からの2年間、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーに参加。スイス・ロマンド管、ミュンヘン・フィルに在籍した後、2004年よりウィーン国立歌劇場管に入団し、2007年よりウィーン・フィルのメンバーとなった。とてもオーガナイズされたリーダーで、メンバーから厚い信頼を得ている。山歩きが趣味で、マウンテンバイクを5台以上も持っているとか!

シュテファン・コンツ(チェロ) Stephan Koncz, Violoncello
“彼は本当のロマンティスト”の言葉通り、愛する恋人を追いかけ、2010年にウィーン・フィルからベルリン・フィルに移籍した。「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」のメンバーでもあり、室内楽奏者としても高い評価を受けている。ヴェルビエ祝祭室内管首席奏者。

エーデン・ラーツ(コントラバス) Ödön Rácz, Double bass
1981年ブダペスト生まれ。2003年ミュンヘン国際音楽コンクール第3位ほか、若くして多くの賞を受賞。2004年にウィーン国立歌劇場管に入団、2009年よりウィーン・フィルの首席奏者。ウィーン・フィル、ミュンヘン・フィル、バイエルン放送響などでソリストを務めた。録音も多い。世界で数本の指に入るほどの名コントラバス奏者と言われるラーツ。そして“典型的な肉食”だそうだ。

ダニエル・オッテンザマー(クラリネット) Daniel Ottensamer, Clarinet
1986年ウィーン生まれ。2009年よりウィーン・フィルの首席クラリネット奏者。父エルンスト、弟アンドレアスもそれぞれウィーン・フィル、ベルリン・フィルの首席というクラリネットの名家の出。父、弟と3人で結成するクラリネットのトリオや、ウィーン・フィル/A. フィッシャー、シモン・ボリバル響/ドゥダメルとの共演や録音などソリストとしても世界的に活躍。ウィーン・フィルのサッカーチームでのポジションはゴールキーパー!

クリストフ・トラクスラー(ピアノ) Christoph Traxler, Piano
ザ・フィルハーモニクスの新メンバー。最も将来を期待される若手オーストリア人ピアニストのひとり。リンツのブルックナー音楽院を経て、ウィーン音楽大学に学び2012年にディプロマを取得。2010年ウィーンのベートーヴェン・ソサエティより奨学金を得る。近年は欧米各地、アジア、アフリカでの自身のソロ・リサイタル活動をはじめ、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルのメンバーたちによる室内楽公演にもたびたび出演している。

(2016年11月現在)

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