トロンボーン、尺八など 多彩なアンサンブルで楽しむ 左手ピアノ作品

舘野 泉(ピアノ)若き名手たちとともに

チケット詳細Ticket Information

① 3月18日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 
② 3月19日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 
③ 3月23日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 
④ 3月25日(土) 10:00a.m.~発売 一般   

… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
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曲目・演目Program

ノルドグレン:小泉八雲の「怪談」によるバラードⅡより 振袖火事 ★

塚本一実:想い出 ~ 左手のピアニストとトロンボーンのために ~
     Ⅰ.お別れ Ⅱ.出会い ★世界初演

coba :尺八とピアノのために ★東京初演

マグヌッソン:チェロ・ソナタ ★

コルンゴルト:2つのヴァイオリン、チェロ、左手のピアノのための組曲 作品23

★「舘野 泉に捧げる/舘野 泉左手の文庫」助成作品

  • 矢代秋雄:夜曲 Nocturne

公演によせてMessage

80歳からの第一歩

 昨年11月10日、80歳を迎えたその日に東京オペラシティでピアノ協奏曲を4曲演奏した。ラヴェル、ヒンデミット、池辺晋一郎、ルネ・シュタールの作品である。両手で弾いていた時代には40数年の間、こちらがいくらオファーしても一回も弾かせてもらえなかったラヴェルは、復帰後N響と6回、札響と5回、仙台フィルと6回、日フィルとは8回といったように日本中の全プロ・オーケストラと協演を重ねたし、チェコやフィンランドのオケとも共演している。ヒンデミットは激しい打楽器的な作品で超難曲といわれるもの。1918年に完成しながら2004年にベルリンで初演されるまでまったく陽の目を見なかった。初演後すぐにドイツの出版社から、日本でも紹介して欲しいと依頼があったが、何処のオケも取りあげてくれない。それなら自分でやってみるまでだ。池辺作品は2013年の依嘱作で、今回が6回目の演奏。シュタール作品は2015年に完成したが、これとて超難曲。あまりに難しいので昨年6月、坂入健司郎指揮の東京ユヴェントス・フィルと東京で初試演した。
 ひと晩に4曲の協奏曲を弾くのは暴挙とさえいわれた。しかも全部左手の作品で休むところもなく、非常に激しい動きが続き、無理な姿勢も強いられる。しかし結果からいうと当日はまずリハーサルで4曲全部を弾き、2時間後には本番を迎えたわけだが、演奏後、肉体的にも精神的にも一切疲労はなく、爽やかな充実感だけが残った。生まれて80年間、今まで絶え間なくやってきたことを力むこともなくこの場で迎えることが出来たという達成感だろうか。静かな喜びだった。
 11月には傘寿記念のコンサートだけではなく、ほかに幾つものコンサートで7曲の協奏曲を弾いたし、リサイタルや室内楽もやった。フィンランドに帰って2日後にはまたラヴェルを弾き、1週間後には2枚のCD収録もした。
 私はこれらのことをひけらかしたり自慢するために書いているわけではない。80年間、たゆむことなく日常のことをこつこつと積み重ね歩み続けてこられた幸せに感謝しているだけである。
 今日は若い人たちと一緒に演奏させていただく。皆様にも大いに楽しんでいただきたいと思う。

舘野 泉

【共演者からのメッセージ】
ヤンネ舘野(ヴァイオリン)

「父が倒れて以来、久しぶりの父と演奏したコルンゴルトは大変思い出深い作品です。スケールの大きさ、ダイナミックさと幻想的な雰囲気は、父の存在感とも重なる素晴らしさがあり、再び演奏の機会をもつことができて今からワクワクしています。」

亀井庸州(ヴァイオリン/尺八)
「舘野さんとの演奏はいつも大変に刺激的です。共に舞台に登ると、年齢も、肉体のハンデも関係のない、一本の大木のような強靭な音楽が現れる。僕にとっても心のときめく挑戦です。今回は尺八でのCOBAさんの音楽。さまざまな角度から、舘野さんとの音楽に関われることを、幸せに思います。」

多井智紀(チェロ)
「演奏家をしていて様々な沢山の出会いを経験しますが、舘野泉さんとは、まぎれもなく始まりの出会いでした。こちらは未だもがく事しか知らぬ若輩者ですが、真剣勝負お頼み申します。」

新田幹男(トロンボーン)
「世界的ピアニスト舘野 泉さんと共演させて頂ける事、とても光栄に思います。音楽家である私にとって至福の時になると信じています。」

プロフィールProfile

舘野 泉 Izumi Tateno(ピアノ , Piano)

クラシック界のレジェンド、80歳ピアニスト。領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。人間味に溢れ、豊かな叙情をたたえる演奏は、世界中の幅広い層の聴衆から熱い支持を得て、深く愛され続ける。ピュアで透明な旋律を紡ぎだす、この孤高の鍵盤詩人は、2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は、10ヶ国の作曲家により、80曲にも及ぶ。命の水脈を辿るように取り組んだ作品は、拓いたジャンルをも飛び越え、ただそこにある音楽だけが聴くものの心に忘れがたい刻印を残す。昨年の傘寿記念公演では自らに捧げられた作品2つ、左手作品の最高峰ラヴェルとヒンデミット、この4つのピアノ協奏曲を一気に演奏し、満場の喝采を浴びた。もはや「左手」のことわりなど必要ない、身体を超える境地に至った「真の巨匠」の風格は、揺るぎない信念とひたむきな姿がもたらす、最大の魅力である。
オフィシャル・ホームページ:http://www.izumi-tateno.com

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ヤンネ舘野 Janne Tateno(ヴァイオリン, Violin)

フィンランド生まれ。ヘルシンキ音楽院にてシルッカ・クーラ、オルガ・パルホメンコ、シカゴ芸術音楽学院にて森悠子の各氏に師事。現在ラ・テンペスタ室内管弦楽団(ヘルシンキ)のコンサートマスター兼音楽監督、山形交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者、森悠子主宰長岡京室内アンサンブル、アルゼンチンタンゴ演奏などソロ、室内楽、オーケストラ奏者としてフィンランドと日本、2つの祖国において幅広く活躍。

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亀井庸州 Yoshu Kamei(ヴァイオリン/尺八, Violin / syakuhachi)

2000年ごろより、主に同世代の作品初演を中心に活動を開始。ベルギー王立リエージュ音楽院において欧州の20世紀音楽や即興演奏を学んだほか、ベルギー、フランスなどの欧州各都市にて共演。2007年より拠点を東京へ移し、細川俊夫、ヘルムート・ラッヘンマンといった現代の代表的な作曲家とともに協働しつつ、室内楽、ソロの演奏を中心に活動している。また琴古流尺八を横山勝也、柿堺香両氏の元で研鑽し、現代のヴァイオリン作品と同時に古典尺八音楽に取り組んでいる。

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多井智紀 Tomoki Tai(チェロ, Cello)

1982年大阪出身。東京藝術大学にてチェロ専攻。世界初演作品は150曲超。ソリストとしてセントラル愛知交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。2010年CDレーベル/演奏会企画団体〈時の形レコード〉を星谷丈生氏と開始。これまでに、フェルドマン弦四No.2、アルド・クレメンティ個展、古今対位法、横島浩新作個展、自作ポルタティーフオルガンライブを企画。ヴィオラダガンバ、自作電気楽器も演奏する。

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新田幹男 Mikio Nitta(トロンボーン/NHK交響楽団首席奏者, Trombone)

大阪音楽大学卒業。トロンボーンを呉 信一氏、Nitzan Harozに師事。室内楽をDaniel Doyonに師事。オーケストラプレーヤーとして、仙台フィルハーモニー管弦楽団第1奏者、読売日本交響楽団を経て、現在、NHK交響楽団首席トロンボーン奏者。サイトウ・キネン・フェスティバル松本、水戸室内管弦楽団にも度々出演。国内外においてもヨーロッパ、アメリカを中心にゲストプレーヤーとして招かれ好評を得ている。洗足学園音楽大学客員教授、東京音楽大学、日本大学芸術学部、尚美ディプロマ、桐朋オーケストラアカデミー、各講師。トート音楽院主任講師。ハイブリッド トロンボーン四重奏団、Trio Diesel各メンバー。

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主催・協賛

主催:ジャパン・アーツ
後援:フィンランド大使館
協力:舘野泉ファンクラブ

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