デビュー50周年コンサート・シリーズ Vol.3 傑作三大ソナタを一堂に

寺田悦子 × ショパン 響き合うソナタ

チケット詳細Ticket Information

① 6月1日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 
② 6月2日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 
③ 6月6日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 
④ 6月8日(土) 10:00a.m.~発売 一般   

… ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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曲目・演目Program

  • ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op. 35 「葬送」
  • ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65
    [チェロ:伊藤悠貴]
* * *
  • ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op. 58
  • ショパン:ノクターン 第20番嬰 ハ短調「遺作」

公演によせてMessage

ノーブルにしてエレガントな響き、ショパンの三大ソナタを一堂に

寺田悦子さんによる、デビュー50周年リサイタルである。一口に50年というが、音楽家として、ピアニストとして、その第一線で活躍し続けるということは決して容易なことではない。寺田さんのデビューは1969年1月、旧イイノホールでのリサイタル。その時のプログラムは小品を含めたオール・ショパンであったが、この時採り上げた第3番を含め、今回はソナタの大作ばかり3曲が並ぶ。
「もちろんショパンの小品たちも素晴らしいのですが、ショパンのソナタには凛としたスタイルが湛えられていて、同時に即興性もあり、今この瞬間に誕生したような清新さが印象的な傑作です」と寺田さんは熱く語る。
もとより寺田さんの音色は極めて美しい。それはどの作曲家でも変わることはないが、取り分けショパン音楽に対しては見事に研ぎ澄まされ、ノーブルにしてエレガントな響きが会場全体に染み渡っていく。それだけに今回も、揺るぎない存在感を彫琢する透徹なタッチや深々とした譜読みから生み出される芳醇な香り、気品溢れる色彩感と煌きは、幾層ものグラデーションを描き、ドラマティックな情景と音楽的感興を湧き起らせることは間違いない。
ソナタ形式はウィーン古典派の輝かしい産物だ。ここで詳細な説明は避けるが、様式的な求心力を重んじ過ぎると変化に乏しくなり、変化に頼り過ぎると形式的な調和に欠ける。ショパンのソナタは、確固たる古典的造形に馥郁たるロマンが織り込まれた独特のテイストを有している。そういった多彩なファクターを、絶妙なバランス感覚と類稀な音楽的センスで鮮やかに芸術的高みまで昇華してくれるのが寺田さんなのだ。またショパンは夥しい(おびただしい)ピアノ曲の他、チェロとピアノのための作品を3曲遺した。その中でチェロ・ソナタは存外演奏機会が多くない。長大であることと、ピアノ・パートが技術的にも困難であることなどが理由であろうが、寺田さんは今回、ブラームス国際コンクール第1位等数々の国際コンクールで優勝を果たした新進気鋭のチェリスト、伊藤悠貴さんをパートナーとして垂涎の演奏を繰り広げる。加えて寺田さんがコンサートでショパンのチェロ・ソナタを演奏するのは初というから、それも嬉しいではないか。
音を聴いて演奏者を特定することのできる、現代では稀となってしまった巨匠的プロパティを兼ね備えた凡庸ならざるピアニスト、寺田さんのショパンにじっくりと耳を傾けたい。

真嶋雄大(音楽評論)

プロフィールProfile

寺田悦子 Etsuko Terada (ピアノ,Piano)

独自の企画性に富んだソロ・リサイタルや渡邉規久雄とのデュオ・コンサートを通して、透明感のある音色と豊かな情感で聴衆を魅了する寺田悦子は16歳でウィーンに留学。今年1月にデビュー50周年を迎え、昨年5月から記念コンサート・シリーズを展開しています。ルービンシュタイン自身が審査した1977年第2回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第3位金賞、1978年第6回リーズ国際ピアノ・コンクール入賞、日本ショパン協会賞、飛騨古川音楽賞などを受賞。東京・名古屋・大阪をはじめとする国内各地でのリサイタルやNHK交響楽団をはじめとする日本の主要オーケストラとの協演はもちろん、「プラハの春」などの国際音楽祭出演、イスラエル・フィル、ヘルシンキ・フィル、ドレスデン・フィル、北BBC交響楽団他数多くの海外オーケストラとの協演、英国、ドイツ、フィンランド、ロシア、ラトヴィア、アメリカ、メキシコ、パナマ、ペルーでのソロ・リサイタル、ニューヨークのカーネギーホールでの演奏など国際的な活躍を展開してきました。日本音楽コンクール、東京音楽コンクール、全日本学生音楽コンクール全国大会等数多くのコンクール審査員を務め、日本大学芸術学部大学院教授として、またドイツやオーストリアで演奏とマスタークラスを行うなど、後進の指導にも積極的にあたっています。6月22日にはサントリーホールにおいて日本フィルとガーシュウィンの協奏曲を協演します。 寺田悦子オフィシャルウェブサイト:http://www.etsukoterada.com

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伊藤悠貴 Yuki Ito (チェロ,Cello)

2010年ブラームス国際コンクール第1位、2011年英国の最高峰・ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール第1位受賞。2019年第17回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。これまでに小澤征爾、V.アシュケナージ、小林研一郎らをはじめとする指揮者、フィルハーモニア管、読響など国内外主要オーケストラとの共演、世界各地でのリサイタル、英国王室御前演奏、テレビ出演と第一線で国際的な演奏活動を展開。ラフマニノフ作品およびイギリス音楽の研究・演奏をライフワークとし、2018/19シーズンはウィグモア・ホールと紀尾井ホールにて、史上初となるオール・ラフマニノフ・プログラムによるチェロ・リサイタルを開催。15歳からロンドン在住。使用楽器はMatteo Goffriller(1734年/日本ヴァイオリンより貸与) 伊藤悠貴オフィシャルホームページ https://www.yukiitocello.com/

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主催・協賛

主催:ジャパン・アーツ 
後援:日本ショパン協会, 国際ピアノデュオ協会, 公益財団法人 日本フィルハーモニー交響楽団

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