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ユリア・ステパノワに聞く[ボリショイ・バレエ]

2015年にボリショイ・バレエに入団。往年の名花リュドミラ・セメニャカの指導の下、ロンドン公演中にプリンシパルに電撃昇格したライジングスター。
注目度高まるステパノワのインタビューをお届けします!
前シーズン(2015/2016年)にボリショイ・バレエに移籍なさったのですね。すぐ日本公演に参加していただけることを、とても嬉しく思っています。これまでに他のバレエ団などと来日なさったことはあるのでしょうか?
ワガノワ・バレエ学校の日本公演に参加したときに初めて日本へ行きました。ちょっと長めの1ヶ月くらいの滞在で、人も劇場もとても気に入りました。その時はパキータのバリエーションと、海賊のメドゥーラを踊りました。休日にはディズニーランドに2回も行ったんですよ!初めてのことだらけでとても楽しかった覚えがあります。2回目の来日はマリンスキー劇場にいる時で2度行きました。学校の時と比べるとダンサーとしての責任を感じ緊張感もありメンタル面では違っていたと思います。そしてダンチェンコ劇場の時も幸運にも来日公演に参加出来ました。日本はとてもあたたかい人々と雰囲気で、とても良い印象を持っています。

ワガノワ・バレエ学校、マリインスキー・バレエ、ダンチェンコを経て、ボリショイ・バレエに入られたわけですが、最初に感じた驚きはどのようなことだったのでしょうか?
もちろん、ボリショイ劇場とマリンスキー劇場では全く違っていると思います。ボリショイはより感情的で、生き生きとしていて周りとも盛んにコンタクトを取ってとオープンな感じ。よりドラマチックな表現が好まれているのが舞台でも分かります。しかしマリンスキーはもう少し、何というか控えめで包み隠す感じというか、 ポジションや動きに対しても「ここ」という所をきっちり守るというか、少し厳格な感じがしますね。ボリショイは「心から!表現する」という感じです。(笑)

すぐに大きな役に抜擢され、夏のロンドン公演の直後、プリンシパルに昇格されました。これはどのように告げられたのでしょうか?ロンドン公演は大成功だったと聞いていますが、手応え(期待するもの)はあったのでしょうか?
ヴァジーエフ監督から直接伝えられました。信じられなくてとてもショッキングで「うそでしょ!」と驚いた数秒後、とっても幸せな気持ちになりました。と同時に責任重大でなんとも言えない恐怖も感じましたが。全く予期せぬことだったし、こんなに早くプリンシパルになれるとは・・・とただただ驚きでした。
『パリの炎』より

「ラ・バヤデール」のニキヤも前シーズンにデビューなさったのですね。「白鳥の湖」もグリゴローヴィチさん振付によるものですが、彼の振付の素晴らしいと感じるところ、この作品の魅力を教えていただけますでしょうか?
「白鳥の湖」に関してはマリンスキーとボリショイと両方で踊りました。ちょうどセミニャカ先生も話してくれたのですが、黒鳥においては全く解釈が異なるんです。3場の黒鳥のパ・ド・ドゥでは、人間でも女性でもなく黒い鳥でもないそうなのです。王子の陰の部分というか、王子の暗い部分(邪悪な部分)を引きだすような存在として描かれているんです。この解釈がとても面白く好きですね。
グリゴローヴィチ先生の作品全て、特に「愛の伝説」「ロミオとジュリエット」はいつか必ず踊ってみたいと思っています。先生の振付の特徴は、パントマイムが少なく踊りで全てを表現していることだと思います。

ところで、どうしてバレエを始められたのですか?バレリーナになろうとしたきっかけ、当時憧れていたダンサーなど聞かせていただけますでしょうか?
6歳の時に見た「ジゼル」が全てのはじまりです。私はオレンブルグの生まれなのですが、地元で、近くのバレエ団がツアーで来てくれたのです。見終わった後、通行人が見ていようが何だろうがお構いなしに、ずっと踊りながら帰宅しました。そして帰宅後も両親にこうだった・ああだったと全てお披露目して(笑)。その時に心は決まっていました。母も私に何かさせたいと思っていたので賛成してくれました。母がいなかったら今の私はここにいないと思います。10歳でワガノワ・バレエ学校に入学するとき、母と一緒にサンクトペテルブルグに引っ越し、その後で父が合流しました。
好きなバレリーナはプリセツカヤとウラーノワですね。プリセツカヤの写真付きの本を持っていました。
あ、一つ面白いことがあるんです。子どもの頃セミニャカ先生のジゼルの写真をバレエ雑誌から切り取ってベッドの近くに貼っていつも眺めていたんです。そしたら今では彼女は私の先生で・・・運命の一致というか、不思議で素敵な気持ちです。

来年の来日公演は、ボリショイ・バレエが初めて来日してから60年という節目になります。お待ちしている日本のファンにメッセージをお願いいたします。
お祝いの年なんですね。おめでとうございます。私自身また日本に行けるのも本当に嬉しいです。日本の方々はとても友好的ですし、プレゼントを頂いたり温かい言葉を掛けて下さったり、舞台を楽しんで下さっているのが良く分かります。ダンサーの皆も常に日本に行きたがっています。このような交流をこれからもずっと続けていけたら嬉しく思います。 感謝しています。

▼来日60周年 お年玉キャンペーンページはこちらから▼
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初来日から60年、バレエの殿堂が魅せる輝きと進化。
ボリショイ・バレエ
6月4日(日)13:00「ジゼル」オブラスツォーワ/ツヴィルコ
6月4日(日)19:00「ジゼル」ザハーロワ/ロヂキン
6月5日(月)19:00「ジゼル」クリサノワ/ラントラートフ
6月7日(水)18:30「白鳥の湖」スミルノワ/チュージン
6月8日(木)13:00「白鳥の湖」シプーリナ/オフチャレンコ
6月8日(木)19:00「白鳥の湖」ザハーロワ/ロヂキン
6月11日(日)18:00「白鳥の湖」ステパノワ/オフチャレンコ
6月12日(月)18:30「白鳥の湖」スミルノワ/チュージン
6月14日(水)19:00「パリの炎」クリサノワ/ラントラートフ
6月15日(木)19:00「パリの炎」シプーリナ/ワシーリエフ
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