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サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 東京文化会館 コンサート・レポート

2017年5月15日(月) 東京文化会館大ホール

この日のプログラムは、R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」(5月20日にも演奏)、今回の日本ツアーで初共演となった、ショパン国際ピアノコンクール2015の覇者チョ・ソンジンとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、そしてベートーヴェン交響曲代7番です。(いずれも5月21日に演奏)
早足で颯爽と指揮台に立ち、客席に笑顔を向けるマエストロ・サロネン。タクトを上げるとともに、R.シュトラウスの「ドン・ファン」の鮮やかでシャープな音が滑り出します。コンサート・マスター、ヴィションタイ氏のソロも美しく、悦びと快楽を求めるも遂には命果てる主人公の様子が目に浮かびます。
演奏後、指揮棒を右手に手首を振りながらステージを去るマエストロは満足げで、かつてインタビューで、ドン・ファンは「私に指揮する喜びを存分に感じさせてくれる曲」と応えていた理由が垣間見えます。

そしてチョ・ソンジンの登場。
オーケストラとソンジンとの充実した掛け合いの後は、ピアノ独奏で始るロマンティックで美しい第2楽章。
ソンジンの一音一音はクリアで瑞々しく、心とらわれます。
来日毎に崇みを感じる誠実なソンジンの演奏から、ピアノという楽器の魅力が何倍にも膨らみ、この演奏を聴き続けたい!という想いが自然に湧いてくるのです。

後半はベートーヴェンの交響曲第7番。
親しまれる名曲が“聴いたことのない名曲”であるかの様にマエストロ・サロネンが描く、鋭く独特な魅力に惹き付けられます。フィナーレではオーケストラのたぎる情熱が圧倒的盛り上がりを魅せ、終演後は大ブラボーが飛び交い、マエストロは何度もステージに呼び戻されました。

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名匠が放つ閃光の響き
エサ=ペッカ・サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団
2017年5月20日(土) 18:00開演 東京芸術劇場 コンサートホール

R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op. 20
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64 (ヴァイオリン:諏訪内晶子)
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op. 30

2017年5月21日(日) 14:00開演 横浜みなとみらいホール
<オール・ベートーヴェン・プログラム>
序曲「命名祝日」ハ長調 Op. 115
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37 (ピアノ:チョ・ソンジン)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92

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