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森麻季『ドラマティック・コンサート』のそれぞれの作品にかける思いを語る。

今年は、1997年の日韓オペラ「リゴレット」で本格的オペラデビューから20年目、そして、来年はドミンゴ世界オペラコンクール「オペラリア」入賞、ワシントン・ナショナル・オペラに日本人として初めて出演を果たして注目を集めてから演奏活動20年目の節目を迎えている森麻季が9月に開催される 『ドラマティック・コンサート』に寄せて、それぞれの作品にかける思いを語る。
【モーツァルト モテット 】は、小澤征爾さんと水戸室内で初めてのレコーディングをした思い出の曲です。NHK交響楽団との初共演の折に歌わせて頂いたのもこの曲で、その後も国内外のオーケストラを始め、最近まで(東京交響楽団、アンサンブル金沢、この秋は九響と)プログラムに取り上げていただき、一番歌った回数の多い曲かもしれません。まずこれで幕開けしたいと思います。

【ヘンデル リナルドから  涙の流れるままに】は、バッハコレギウムジャパンの皆さんとエディンバラ音楽祭で歌った思い出があり、主催者さんからのリクエストも多く、リサイタルやオーケストラとの公演でも、数多く演奏してきました。バロック作品は、その後の私のキャリアの土台となっていきました。いろいろな時代の様々な曲を歌う中で、技術的にも音楽的にも、いつも音楽の原点に立ち返らせてくれるような奥深さを感じています。

【ドニゼッティ シャモニーのリンダ  私の心の光】は、リンダのアリアはヨーロッパでのコンクールの壁を打破した曲で、私の海外でのキャリアを開いてくれた曲です。

【ロッシーニ セヴィリアの理髪師 今の歌声は】は、研修所の卒業公演で初めて全幕を歌ったのが23年前、錦織健プロデュース・オペラで全国を回り、また、佐渡裕プロデュース兵庫オペラでも歌わせて頂きました。

【ヴェルディ リゴレット 麗しき人の名は】は、「オペラリア」のコンクールを経て、ワシントン・ナショナル・オペラで、アンナ・ネトレプコとダブルキャストで歌った役がジルダです。ソフィア国立歌劇場にもこの役でデビューさせて頂きました。

【ヴェルディ 椿姫のアリア】は、2015年佐渡裕プロデュース兵庫オペラにおいてダブルキャストで5回の舞台を演じました。演出家の方の厳しい演技指導に磨かれ、声もようやく熟してきた時期の充実感ある素晴らしい経験となりました。

このように、プログラムに選んだ作品は、いずれもわたしにとって思い出深い楽曲です。20周年の集大成として、思いをこめて精一杯歌いたいと思います。

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デビュー20周年記念東京公演 愛と平和への祈りをこめてVol.7
森麻季ドラマティック・コンサート オペラ・アリアを歌う

2017年9月9日(土) 18:00 東京オペラシティ コンサートホール
[出演]森麻季(ソプラノ)、岩村力 (指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団
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