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ポッペアの戴冠 出演者メッセージ

森麻季(ポッペア役) バロック・オペラには私の活動の中心となる作品が多く、音楽の美しさに魅了されながら、技術的にも音楽的にも、いつも音楽の原点に立ち返らせてくれるような奥深さを感じています。紀元前のストーリーなのですが、現代の私たちにも強いメッセージを放つパワーがあります。
《ポッペアの戴冠》は、2009年の新国立劇場公演以来の再演です。オペラ三大悪女?!ともいわれるポッペア。モンテヴェルディの音楽に醸し出される悪女ぶりは美しいほどに際立つのではないかと思っておりますので、いかに美しく表現できるか!が、私の課題です。素晴らしい共演者の皆さまとの音楽づくりは、この上なく幸せな時間に違いありません。今から大変楽しみにしております。


波多野睦美(オッターヴィア役)モンテヴェルディという音楽家は「人間」をどう捉えていたのだろう?歌うたび興味をそそられます。
「ポッペアの戴冠」の群像劇は、作曲家が生きた頃から千年以上も古い時代が舞台ですが、人物の一人一人に熱い、真紅の血が流れていることを感じます。音楽の中に「血管の鼓動」がある。愚かな行為も、誇り高い振る舞いも、モンテヴェルディの音の中では「ほとばしる生命への讃歌」として響いてきます。
破滅に向かうオッターヴィアを歌っても、ある種の爽やかさが体を走るのはそのおかげかもしれません。


森谷真理(フォルトゥナ役/ドゥルジッラ役)初めてポッペアの戴冠から数曲演奏したのは12年前になります。この作品との出会いでもバロックの持つ独特の激しい感情表現に魅入られました。当時勢いで購入した楽譜でしたが、オペラ全幕公演への参加は今回が初めて。しかもバッハ・コレギウム・ジャパン様との初共演という事で、今から本番に向けて胸が高鳴ります。二役での参加となりますが、モンテヴェルディの魅力を存分に味わって頂けるよう頑張ります。


澤江衣里(ヴィルトゥ役) モンテヴェルディ・イヤーの今年、『ポッペアの戴冠』に素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂くことができて、とても嬉しいです。私はヴィルトゥという美徳の神の役をやらせていただくのですが、プロローグで幸運の神、フォルトゥーナ役の森谷さんと歌でバトルを繰り広げます。バチバチ美しい音楽の火花を散らしたいです!皆様、どうぞお楽しみに~!!


小林沙羅(アモーレ役)『ポッペアの戴冠』との出会いは、確か芸大在学中、学部2年生の時でした。その頃は授業が終わると毎日のように図書館に通い、オペラのLDを見るのが日課でした。そうして見た多くの作品の中でも特に印象深く、今でもはっきり思い出せるのが『ポッペアの戴冠』なのです。モーツァルトやプッチーニなど、いわゆる有名どころを多く見ていた私にとって、このオペラはとても"新しい"ものに映りました。男が女を演じたり女が男を演じたり、人間関係も複雑に入り組んで、音楽的にも初めて触れる世界観!!なんだこりゃー!!と衝撃を受けたのを覚えています。そして今回、とうとうその衝撃オペラに愛の神アモーレ役として参加させて頂く事になり、本当に楽しみで仕方ない今日この頃なのです!


藤木大地(アルナルタ役/乳母役)ふむふむ。「アルナルタ」はポッペアの乳母で、「乳母」はオッターヴィアの乳母ね。つまり、マキさんとハタノさんを、わたくしのこの、ふくよかな両胸で育てたわけね?・・・??
「それ、どーすればいいの??」とマサト君に訊くと、大笑いしていた。
いわゆるバロックオペラは、ヨーロッパでは流行っていて、日常的に観る機会があった。日本は、これから。マサト君が時代を創るのだろう。わたくしのこの、ふくよかな(?)声が出るかぎり、サルかキジかイヌか乳母のように、お供しようと思っている。


櫻田亮(ルカーノ役)純愛と不倫、献身と略奪愛、殺人教唆に暗殺未遂などなど、古代ローマを舞台に繰り広げられるドラマは、およそ250年後に現れるヴェリズモ・オペラにも勝るとも劣らないリアリズムで、人間の真実を描き出します。凝縮されたオーケストラと雄弁な通奏低音グループ、劇的表現の自由度が高いレチタール・カンタンド様式による歌唱、と見どころ聴きどころがいっぱいのこの作品を、モンテヴェルディ生誕450年の今年こそ、ぜひお楽しみ下さい!


加耒徹(メルクーリオ役)モンテヴェルディの最高傑作、そして最晩年の作品であり、現代のオペラの基盤ともなったこの「ポッペアの戴冠」に今回、自身初めて出演させていただく事、心より楽しみにしています。BCJの作り出す音楽に日本や世界で活躍する名歌手の歌声が融合し、一時たりとも集中を切らすことの出来ない舞台になる事でしょう。今回、メルクーリオ役で出演致しますが、他のバリトンの役としても数役出演予定です。演奏会形式という事で大きく演出上見た目が変わることはなさそうですが、それぞれのキャラクターを声や表現で歌い分けドラマに変化を与えたいと思っております。モーツァルトよりも更に100年近く昔の時代に一世を風靡したこの名作。現代のドラマを観る感覚で聴いていただくのも面白いかも知れません。


松井亜希(ダミジェッラ役)BCJ×『ポッペアの戴冠』は2009年の新国立劇場公演以来、約8年ぶりの再会となります。
2009年の公演では素晴らしい音楽と美しい舞台で、最高にエキサイティングな経験をさせてもらいましたが、今回新しく生まれる『ポッペア』の響きを想像すると今から胸が高まります。普段はバッハの宗教作品を中心に演奏するBCJですので、オペラ作品を上演するのはとても珍しいことです。それだけに、いつもとはまったく違う面が見れると思いますので、是非楽しみにいらしてください。


清水梢(パッラーデ役)私が初めてバッハ・コレギウム・ジャパンに参加したのが優人マエストロの歌劇『オルフエウス』(グルック)でした。ですので、あの時の熱い時間が蘇るようです。
今回、モンテヴェルディ生誕450年の節目に『ポッペアの戴冠』に出演できますことを本当に嬉しく思います。
また、国内外で活躍する本当に素晴らしいアーティスト達と一緒に舞台にたてることは私にとって夢や奇跡のようです。
奇跡と言えば、約400年前にヴェネツィアで生まれたオペラを現代の東京で演奏する。これも奇跡のようなタイムトラベルではないかと思います。時と国を越えた音楽を、会場の皆さまと存分に堪能したいです。


谷口洋介(兵士Ⅱ役)クラウディオ・モンテヴェルディは私の音楽人生で欠かせない作曲家といっても過言ではありません。もちろんバッハもですが(笑)。バッハ・コレギウム・ジャパンでソロデビューのきっかけになったのは1998年、モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」でした。そのとき私はすっかりモンテヴェルディの音楽の虜になりました。2009年の新国立劇場中劇場で行われました鈴木雅明指揮による「ポッペアの戴冠」に、セネカの友人/兵士/護民官役で出演いたしました。そしてモンテヴェルディ・イヤーの今年、鈴木優人指揮による同演目に再び出演できることはとても光栄です。また、BCJホームグラウンドの東京オペラシティと、私の地元横浜の県立音楽堂で歌えることがとても楽しみです。

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