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千住真理子インタビュー アフタヌーン・コンサート~アマデウスに恋して

アフタヌーン・コンサートシリーズ2018-2019後期の第1回『千住真理子~アマデウスに恋して』が、約1ヵ月後に迫ってまいりました!
千住真理子に、モーツァルト演奏の秘訣、愛器ストラディヴァリウス「デュランティ」の秘密、日々の練習のことや、いつもパワフルな千住真理子のエネルギー源についてなど、たっぷりと話を聞きました!


11月5日のアフタヌーン・コンサートでは、モーツァルトを演奏してくださいます。
1曲目のアダージョは、とてもきれいな曲で、小さな時から大好きな曲です。
アダージョと協奏曲第1番は、それぞれ短くて序曲のような位置づけで弾ける曲。対して、協奏曲第4番と第5番「トルコ風」は、それぞれ聴き応えのある名曲です。なので、前半にアダージョと第4番、後半に第1番と第5番、という風に、前後半それぞれに序曲&メインを据えたような構成になっています。

モーツァルトの音楽の特徴を教えていただけますか?
ずっと弾き続けたいと思わせる、ということですね。
モーツァルトは、なんとなく聞いていると、どこか共通した雰囲気をもっているように聞こえます。でも、それぞれの曲の「語り口」が確かに存在しています。私は、「この曲をモーツァルトは何色にしたかったのかな?」と考えます。曲によって、甘いピンク色を纏っていたり、あるいは少し哀しげな水色の部分があったり。モーツァルトの場合は、細部を細かくみていくより、少し俯瞰してみてみると、それぞれの曲の「色」「顔」が見えてくるんです。
モーツァルトの曲は、実は弾くこと自体は技術的に難しいわけではありません。でも、だからこそ、難しい。ただ表面的に弾くだけではつまらない曲になってしまう。かといって、思いを詰め込みすぎてもモーツァルトではなくなってしまう。モーツァルトが、この曲は何色にしたかったのか?というのを、自分なりに汲み取って、本番で皆さまの前できちんと伝えること。本番というのは、もちろんナーバスになりますから余計な力みが生じがちです。でも、がんばろう!と思いすぎると、モーツァルトから遠ざかっていってしまう、、、それが難しいところです。あくまでも、余計な力を抜いて鼻歌を歌うように奏でなければならないのです。

今回はキハラ良尚さん指揮のアンサンブル・アマデウス・トウキョウとの共演です。
華やかになるので楽しみですね。
弾き振りでも演奏できる曲ではありますが、弾き振りの場合、私とアンサンブルの関係がより室内楽的に一体化する分、曲が、私の『顔』を持つようになります。ただ私は、特に4番・5番の協奏曲は、オーケストラの良さがある曲だと思っています。なので、弾き振りではなくすることで、私の顔とオーケストラの顔、それぞれの演奏が立つようにしたかったのです。
モーツァルトは、オーケストラ1人1人の役割がとても重要。小編成のアンサンブルですが、だからこそ、1人1人の音がとてもよく聴こえてきます。東京オペラシティコンサートホールは、なおのこと、ひとつひとつの音がとてもクリアに聴こえる会場です。演奏家にとっては厳しいですが、お客様は、とても面白く聴いていただけると思います。音を通して、1人1人の心模様までも見えてくると思いますよ。

ご使用の楽器はストラディヴァリウス「デュランティ」ですね?
はい、2002年に出会いました。音の出し方や曲の作り方は、この楽器に出会ってから変わり続けています。まるで、楽器に先導されるように、楽器に教えられるように。
演奏家と楽器の関係は、乗馬における騎手と馬の関係と似ています。騎手と馬は一体にならないと走れない。私たちも、楽器と本当にひとつにならないと良い音は出せないのです。
デュランティと出会って最初の数年は本当に苦労しました。なかなか言うことを聞いてくれなくて、葛藤し続けていると自分の身体がぼろぼろになってしまう、、、そんな年月を経て、いまは“ツーカー”の仲になりました。でも、楽器は生き物です。常に変化し成長しているので、いまも日々研究を続けています。面白くもあり大変な日々ですね。

不思議です。ストラディヴァリウスの何が特別なのか。。。
初めてデュランティを手に取って音を出した瞬間、驚きと恐ろしさを感じました。未知の生物がここにある、という感覚です。デュランティは、長年、人の手で弾かれてこなかった楽器でしたので、いわば新品に近い状態だったといえますが、新品なだけに本来の強い威力があるのかもしれないです。
ストラディヴァリウスというと、同じ楽器を演奏した人は同じ運命を辿る、、、とか、色々な伝説がヨーロッパで語り継がれていますが、いわば、ただの楽器ではなく運命を左右しうる「お守り」「代々伝わる家宝」のような存在としてみられているのですね。デュランティが大切に保存されてきたのも、そういった存在としてみられていたからかもしれません。
私は、まさか自分の元にストラディヴァリウスがやってくるとは、思っていませんでしたし、想像もしていませんでした。いざ、この楽器が私のところに来るとなった時、これからの私の人生をこの楽器に捧げようと決断したのです。その決断なしには、この楽器のパワーには付いていけないと思ったからです。

デュランティとモーツァルトの相性はいかがですか?
すごく良いと思います。楽器が大喜びして歌っているような感覚を持ちますね。この楽器の音色の種類がモーツァルトにとてもマッチしています。東京オペラシティコンサートホールとの相性も相まって、今回もどんな音を出してくれるか、楽しみです。
モーツァルトは、何回弾いても新鮮。今回も、アンサンブルの皆さんとモーツァルトのイメージを擦りあわせながら、いままでの演奏とはまた違うモーツァルトの組み立て方をしてみたいです。

どのくらい練習をなさるんですか?
時間があれば1日中です。楽しくて夢中になってしまうんですね。疲れるとプールに泳ぎに行って身体をリラックスさせて、また練習に戻っていきます。
もちろん、コンサートで旅に出ることも多いのですが、その分、集中して練習できる時は、うきうきしてしまいます。

今回のアフタヌーンコンサートシリーズ2018-19シーズン後期は、イタリア・トリノの老舗チョコレートブランド「カファレル」がサポートしています。へーゼルナッツを細かく砕いてチョコレートに練りこんだジャンドゥーヤというチョコレートを開発したブランドです。
もちろん存じ上げています。チョコレートはエネルギー源になるので、演奏前によく食べるんです。コンサートの前は、まさにチョコレートとナッツ、そして蜂蜜。ナッツは食事代わりにもしますし、チョコレートは集中力アップにも繋がります。先日、テレビで実証実験を行っている特集も見たばかりです。「カファレル」のジャンドゥーヤチョコレートは、ナッツとチョコレート、両方が組み合わさった理想のエネルギー源になりますね。コンサートにいらっしゃる方々にもオススメしましょう!

11月5日も、是非、カファレルのジャンドゥーヤチョコレートをエネルギー源になさってください。千住さんのモーツァルトを、心から楽しみにしています。
私も楽しみにしています!


アフタヌーン・コンサートシリーズでは、公演会場で購入いただける美味しいスイーツも人気定番のひとつ。2018-2019後期シリーズは「カファレル」のサポートをいただき、可愛らしいパッケージ・缶に入った沢山のチョコレートが皆さまをお待ちしています。
そして、11月5日公演の「今日のおやつ」は、カファレル自慢のジャンドゥーヤチョコレートを使ったパウンドケーキ“ジャンドゥーヤコット”を予定!
千住真理子が奏でるモーツァルトとカファレルスイーツのマリアージュで、極上の贅沢な午後のひとときをお過ごし下さい。


カファレルのオフィシャルサイトには、心くすぐる可愛いチョコレートがいっぱい♪
http://www.caffarel.co.jp/


モーツァルト ヴァイオリン協奏曲全曲演奏会 Vol. 1 (全2回)
千住真理子 アマデウスに恋して

2018年11月5日(月) 13:30 東京オペラシティ コンサートホール
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