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ウラディーミル・ユロフスキーのインタビュー後編[ベルリン放送交響楽団]

ウラディーミル・ユロフスキーのインタビュー後編をお届けします!
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今回のツアーで共演するソリストのレイフ・オヴェ・アンスネス、諏訪内晶子については、どの様な印象をお持ちでしょうか? レイフ・オヴェ・アンスネスとは、昔からのパートナーであり友人です。これまでに何度も共演し、色々な作品を取り上げてきました。最近では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番とドビュッシーのピアノと管弦楽のための幻想曲で共演しました。とても面白い、型破りの演奏家だと思います。アンスネスは、音楽を実に深く探っていきます。独奏パートだけでなく、協奏曲全体について明確な視点を持っています。弾き振りをすることが多いだけあって、オーケストラに対する要求も、とてもはっきりしています。今回再び共演できることを楽しみにしています。特に彼のこのブラームスは絶妙です。ブラームスのピアノ協奏曲第1番はこれまで共演したことがありません。第2番の方は、私が率いるロンドン(ロンドン・フィル)のドイツ公演で演奏しましたが第1番は今度の日本公演が初めてとなります。諏訪内晶子さんのことは長年注目しており、音楽家として尊敬しています。残念ながらこれまで共演する機会がありませんでした。今回が初顔合わせとなります。日本公演の前にベルリンでコンサートがありますが、正確に言うとそれが初共演となります。やはり型破りな演奏をする素晴らしいアーティストだと思います。現代音楽も積極的に取り上げていますし。諏訪内さんのためにペーテル・エトヴェシュが書いた、ヴァイオリン協奏曲第1番の演奏が素晴らしかったのを覚えています。

今後のベルリン放送交響楽団の方向性について、教えてください。
日本公演のあと、ベルリンに戻ってシーズンを終えます。今シーズンのテーマは「自然」です。
自然は何世紀にもわたる芸術の永遠のテーマです。しかし、私たちはそれだけでなく、深刻な問題となっている地球規模での気候変動に焦点を当てたいと考えています。それにより人々に、自然を敬い、守ることの大切さについて少しでも考えていただくきっかけになればと考えています。クラシック音楽で世界を変えようなどとは考えていません。でも、私たちのコンサートにより、空気汚染を防ごうとする人が少しでも増えれば目的は達成できたと思います。私たちはコンサートを通して、ベルリンだけでなく、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界中で自然保護活動に取り組んでいる団体や企業と協働しています。
秋には、ブカレストのジョルジュ・エネスク国際音楽祭に参加する予定です。演奏される機会が少ないエネスクの名曲、交響曲第3番を含むプログラムを披露します。他にもR.シュトラウスのオペラ「影のない女」をコンサート形式で行う予定です。2019年は、この素晴らしいオペラが初演されてから100年目にあたります。ご存知のように、このオーケストラはヤノフスキさんが首席指揮者の頃、多くのオペラをコンサート形式で演奏しています。R.シュトラウスの名曲、「エレクトラ」や「ダフネ」も上演しましたが「影のない女」はこれまで演奏したことがないので、とても楽しみにしています。そしてもちろん、ベルリンでのコンサートや世界各国でのツアーも控えています。アメリカや中国、ヨーロッパ各国を回る予定です。マエストロは、2021シーズンよりバイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任されます。
オーケストラにとって、オペラの作品に取り組むことのメリットがあれば教えてください。

過去の偉大なオーケストラはどれもオペラの演奏が中心で、その傍で管弦楽曲のコンサートを行なっていました。オーケストラにとって大切なのは、室内楽、交響曲、オペラとそれぞれバランスよくやることだと思います。オペラは楽器だけでなく、歌手との共同作業です。テキストもあるので、それだけ具体的で明確なイメージを持って演奏に臨むことができます。ですので、作曲家が書いたオペラを学ぶことで、その交響曲への理解が増すという直接効果があると思います。例えばR.シュトラウス。そのオペラに精通していれば、「アルプス交響曲」や「英雄の生涯」、「ドン・ファン」をどう演奏するべきかが分かります。R.シュトラウスの根底はオペラにあるからです。同じことがモーツァルトにも言えます。モーツァルトの交響曲や協奏曲はつかみにくいところもあります。でも、そのオペラを分析し、登場人物やテキストと調性やメロディー、リズムとの相互関係を見ていくと、交響曲をどう解釈すべきかが自ずと見えてきます。ですので、交響曲とオペラを並行して取り組むことのメリットは実に大きいと思います。

日本の聴衆、日本公演への期待をお聞かせください。
来日はまだ一回のみです。2017年のロンドン・フィルとの公演の時です。でも日本で演奏することは昔からの夢でした。父は、私が小さい時にツアーで来日しており、お土産話をたくさん聞かせてくれました。それ以来、日本は私の中では特別な存在で、2017年にようやく夢が実現しました。日本という素晴らしい国を再び訪れ、日本の聴衆と再会できることを楽しみにしています。日本の方は礼儀正しく、熱心に聞いてくださり、拍手を惜しまないですね。

有難うございました。

期待高まるウラディーミル・ユロフスキー指揮 ベルリン放送交響楽団は3月20日東京文化会館を皮切りに、来日ツアーが始まります!東京公演は3月26日サントリーホールです。是非、ご期待ください!

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世界が追い求めるユロフスキー、新時代の幕開け!
ウラディーミル・ユロフスキー指揮 ベルリン放送交響楽団
2019年3月26日(火) 19:00 サントリーホール
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