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「阪田知樹 ピアノ・リサイタル リストへの誘い(2/11)」の批評が届きました!

2月11日に開催された、「阪田知樹ピアノ・リサイタル リストへの誘い」の批評が音楽評論家の藤田由之さんから届きました。ぜひご覧下さい。2月11日の午後、横浜みなとみらいホールで、「リストへの誘い」と題したピアノ・リサイタルを聴いた。1993年名古屋生まれだが、東京藝術大学やハノーファー音楽演劇メディア大学などで学んでいた中で、すでに国際的にも認められてきた阪田知樹が、2016年にブタペストでのフランツ・リスト国際コンクールに優勝したのであり、ニコライ・ペトロフからは、「世界一のリスト」ともいわれたということもあってのことであった。

今回のプログラムは、三部に分けられ、第1部では<バラード第1番>、<パガニーニの奇想曲による華やかな練習曲からの第3番“ラ・カンパネッラ”と第4番“アルペジオ”>、夜想曲<夢の中で>、そして、<ハンガリー狂詩曲第2番>という狂詩曲を除けば、あまり聴かれないものもあったが、それはそれで楽しめることもあったし、考えさせられるところもあった。 第2部が<ロ短調ソナタ>だけというところに、迫られた緊張感もあったが、さすがとも思えた。第3部は、第1部で予告しておいた<パガニーニ大練習曲>での“ラ・カンパネッラ”とベートーヴェンの歌曲<アデライーデ>の編曲、そして、ベッリーニのオペラ『ノルマ』の回想が、プログラムをとじる。

若手ということも云えるかもしれないが、むしろそれよりも成熟した演奏家の一人といえ、均整の取れた音と奏法を基盤に、音楽のスタイルを充分にとらえ、余裕と知的な拡がりをもつ阪田の今後にさらに期待してゆきたいところである。 

藤田由之(音楽評論家)

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若きヴィルトゥオーゾ3人のピアニズムが舞台の上で迸る
中野翔太・松永貴志・阪田知樹 ピアノ・トリオ・スペクタクル
2019年3月8日(金) 13:30 東京オペラシティ コンサートホール
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