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[エイフマン・バレエ] ダリア・レズニク、イーゴリ・スボーチン ダンサーインタビュー

エイフマン・バレエでソリストとして活躍する、ダリア・レズニクとイーゴリ・スボーチンにインタビューを行いました。ぜひご覧ください。

ダリア・レズニク (1997年ウラジオストク生まれ)15歳でサンクトペテルブルグの名門ワガノワ・バレエ・アカデミーに編入されたレズニクさんは、エイフマン・バレエにすぐに入られました。それはどういった経過からですか?
エイフマン・バレエへの入団は自分で希望したことで、他にはどこの入団試験も受けませんでした。別に、他のどこも私を採用してくれなかったから仕方がなくここに来た、ということではありません。学生の時、初めてエイフマンさんの「アンナ・カレーニナ」を観て、私はすっかり夢中になってしまったんです。もちろん、この作品はとても難しいですし、自分が踊れるようになる日が来るなんて想像もしていませんでした。

入団してすぐから色々な役を踊られていますね?
はい。入団時は18歳でした。そして19歳で初めてアンナ・カレーニナを踊ったのです。初めて頂いた役でとても思いがけないことでした。

アンナを実際に踊ってみて、いかがでしたか?
とにかく信じられませんでした。踊っているのが自分だということさえも信じられませんでした。それが今ではこのカンパニーで上演される沢山の役を踊っています。

そんな中で、アンナ・カレーニナはあなたにとってどんな役ですか?
何よりも“女性の情熱”です。彼女は、“情熱”を抑えることができませんでした。息子がいるにもかかわらず、彼女はあんな行動をとってしまった。息子を置いて行ったのです。息子の存在も、彼女の行動を止めることはできませんでした。

あなたのリハーサルを拝見し、表現力に感銘を受けました。まだお若いのに、全身から伝わってくるものがありました。
なぜか私は、自分の内面から湧き上ってくるものを感じることができるんです。演技を始めて、音楽が鳴る...。すると私の中の全てが、変わるのです。その役を生き切ったという感覚を持ちます。実生活ではそんな体験をしたことはないにも関わらず、心の内面で感じ取り、涙さえ浮かんできます。エイフマンさんがそんな私の魂を引き出してくださったのでしょう。

エイフマンさんの振付の魅力はどんなところですか?
私が好きなのはエイフマン作品のドラマトゥルギーです。私には、抒情的な役やドラマティックな役が近いと思います、特に悲劇が好きですね。


イーゴリ・スボーチン (1991年ウクライナ生まれ)バレエはどうして始めたのですか?
始まりは、子どもの頃、背中に問題を抱えていて、それを矯正しようというだけのことだったんです。バレーボールかバレエかで母は迷ったようですがバレエを選びました。レッスンを重ねていくうちに、バレエが好きだと思うようになりました。

エイフマン・バレエに入団した経緯は?
ミンスクのバレエ学校を卒業後、モスクワに行き、私立のインペリアル・ロシア・バレエやロシア・バレエで沢山踊りました。その後、ダンチェンコ劇場とエイフマン・バレエの入団試験を受けました。その時、僕の心の声が、エイフマン・バレエに行くようにと言ったんです。現在、エイフマン・バレエでは6年踊っていますが、あの時の決断を全く悔やんでいません。

「アンナ・カレーニナ」のヴロンスキー役は、スボーチンさんにとても合っていらっしゃるように思います。
比較的親しみを感じやすい役柄ですが、とても難しい役でもあります。ジャンプをするのは簡単です。それよりもドラマトゥルギーや、愛、別れ、アンナに対する憎しみ、複雑な悲劇などを観客に伝えるのが難しいのです。私の場合、実は若い頃に1人の女の子を巡って年上の男性と三角関係になった経験があって(苦笑)。大人になり、そういった実体験を舞台のために役立てて活かすことができます。ただもちろん、基礎になるのはトルストイの原作小説を読むことです。ここが全ての出発点となります。

原作小説を読んだうえで、自らの実体験も盛り込みながら役作りをしていかれたのですね。
映画からも役に立ちそうなものを吸収します。そしてもちろん、エイフマンさんも沢山のアイディアを与えてくれます。僕の中から、どうしたらヴロンスキーという役柄を引き出すことが出来るかということを、色々説明しながら助けてくれます。自分では感じていても、それが内から外に表出できないこともあります。そういう時、エイフマンさんは大きな助けとなってくれるのです。

エイフマンさんの「アンナ・カレーニナ」の魅力は何だと思いますか?
すべての振付にドラマトゥルギーがあります。動きやジェスチャーの一つひとつに意味が込められていて、一本一本の指の動きや、装置の転換にも何かの理由付けがあります。エイフマンさんの「アンナ・カレーニナ」の初演版は、ミンスクで学生時代に舞台袖から観ました。観客席からとはまた違った見え方がしましたが、ソリストもコール・ド・バレエも、全員がただ単に踊っているということは一切ありませんでした。目の前で映画の一場面が繰り広げられているようなというのか、まるで本当のリアルな実生活を生きているように喜びや不安といった感情を表現していました。それはとても魅力的でしたね。

エイフマンさんの振付は、とても感動的ですが、同時に、踊るのは難しいと思うのですが・・・
エイフマン作品の場合、公演後は感情的にも肉体的にも昂ります。エイフマン・バレエの場合は、公演後は、肉体的だけでなく感情的にもものすごく消耗するんです。公演後2~3時間経って、やっと緊張が解けてくると、立っていられなくて、まぶたが自然に降りてきます。興奮状態のままだと、寝るのが大変です。

いままで踊ってこられた中で、一番好きな役はなんですか?
正直に申し上げると、今まで踊ったすべての役です。それぞれの役になりきって感情を追体験することで、大きな満足感を得られます。クラシックの劇場であれば、たとえば「ドン・キホーテ」のバジルなんかは、みんなが踊りたい役ですよね。でもエイフマンさんの作品で、これまでに踊った役は、どれも本当に好きだと言えます。

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「ロダン ~魂を捧げた幻想」と「アンナ・カレーニナ」の使用楽曲のプレイリストを公開中!
エイフマン・バレエ 使用楽曲プレイリストはこちらから



21年ぶり待望の来日!世界に衝撃をあたえ続ける
エイフマン・バレエ 日本公演 2019

7.18 [木] 19:00 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
7.19 [金] 19:00 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
7.20 [土] 17:00 「アンナ・カレーニナ」
7.21 [日] 14:00 「アンナ・カレーニナ」
会場:東京文化会館
(問)ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212

【全国公演】
7.13 [土] 15:00 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 「アンナ・カレーニナ」
(問)びわ湖ホールチケットセンター 077-523-7136
7.15 [月・祝] 15:00 グランシップ(静岡)中ホール・大地 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
(問)(公財)静岡県文化財団 054-289-9000

エイフマン・バレエ 日本公演2019 特設サイトはこちらから