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チャイコフスキー国際コンクール 現地レポート/サンクトペテルブルグ Vol.1

現在、ロシアで開催中の「第16回チャイコフスキー国際コンクール」。チェロ部門ファイナルの様子をサンクトペテルブルグから3日間にわたりお届けします!Vol.1は6月25日に行われた第1日目です。ぜひご覧下さい!(サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー 大ホール)

接戦が続いてきた第1次、第2次。あっという間のファイナルに。
世界中から集まった25人が第2次に半数以下の12人に、そしてファイナルではそこからさらに6人にまで絞り込まれ3日間に渡って1日2人ずつオーケストラとのコンチェルトを弾く。課題曲チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」とそれぞれのコンテスタントが選んだ協奏曲を演奏する。まずは第1日目(6月25日)の現地の様子をお伝えしたい。
トップバッターはフィンランドのエリーナ・セーニャ・ルムカイネン。第1次でのくじ引き後、第2次に進んでも同じ順番で進むため、セミ・ファイナルもファイナルも常にトップバッター。当事者としてコンクールで一番初めに弾くのは嫌なものだが、ファイナルまで残ってこられたということがその実力を物語っている。
一音一音が透き通り、繊細でピアニッシモな音でも、オーケストラの音を抜けてくる。全体に繊細さを保ちながら闇雲に弾くことなく自分自身の世界観がある。その繊細さにオーケストラがなびいて独特の雰囲気の音楽が現れ、客席もシーンと静まり返って集中して彼女の音楽に聞き入った。自由曲に選んだドヴォルジャークの協奏曲も繊細さが支配し、耳馴染んだあの曲が全く違う曲に聞こえるほどだった。2人目に登場したのが、中国からチェン・イバイ。17歳という若さで若干荒削りなところがあるがエネルギッシュで力技での説得力がある。楽器の鳴りが良く、分厚い音が特徴だ。パッセージの畳み掛けなど息を飲むほどで吸い込まれるようにフレーズが歌われていく。自由曲のプロコフィエフの「交響的協奏曲」の選曲も、とても彼の音楽性にマッチし原色を散りばめたような色彩を放つ音楽だった。
二人の異なる音楽性に、それぞれ多くのブラボーが送られた。
明日はファイナルの二日目。それぞれの若き奏者の演奏に期待が高まる。

浅松啓介(音楽ジャーナリスト)

Vol.2もお楽しみに…

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第16回チャイコフスキー国際コンクール 出場者リスト(英語サイト)
https://tchaikovskycompetition.com/en/contestants.bak1/

音楽ライター、高坂はる香さんによるモスクワからの現地レポートはこちらから
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感動再び!輝く新星たちの響演!!
第16回チャイコフスキー国際コンクール 優勝者ガラ・コンサート
2019年10月8日(火)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
公演詳細はこちらから
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巨匠ゲルギエフ&ロシア芸術の殿堂 マリインスキー歌劇場が総力を結集して贈る
マリインスキー歌劇場 チャイコフスキー・フェスティヴァル2019
マリインスキー歌劇場 チャイコフスキー・フェスティヴァル2019 特設サイトはこちらから