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【チャイコフスキー・フェスティヴァル2019 マリインスキー・オペラ】出演者が語る<スペードの女王>の魅力~ミハイル・ヴェクア(1)

チャイコフスキー<スペードの女王>でゲルマンを熱演したミハイル・ヴェクア。
今年秋の初来日をとても楽しみにしているそうです。ヴェクアは白夜祭で<スペードの女王>の他、ベルリオーズ<トロイアの人々>、グノー<ファウスト>にも出演。現在、マリオンスキー劇場で最も活躍するテノールのひとりとして注目されています。ヴェクアさんは、日本という国、日本の文化についてどのような印象をお持ちでしょうか?

日本は素晴らしい文化を持つ、独特な国だと思います。他のどの国にも似ていません。実際に、世界に多くの良いものをもたらしています。豊かな文化が育まれ、技術面においても、快適さを作り出しています。他の国々にとって日本は、どのように環境と調和しながら生きるべきかのお手本だと思います。

日本の文化については、私は一対一の試合を通して知りました。1985年に極真空手を習っていたのです。テレビで放送されている相撲にも興味があります。一対一の試合ということだけではなく、日本文化の奥深い儀式にも興味を抱いています。これを理解するのは非常に大切だと思います。ヴェクアさんのオペラ歌手としての活動についてお聞きしたいと思います。レパートリーが幅広く、ワーグナーもたくさん歌われています。2018年に<ニーベルングの指輪>4日間のマラソン公演にも出演されました。

2011年にモスクワで、ケント・ナガノ指揮のオペラ『ワルキューレ』のコンサート形式でデビューしました。その後ラッキーなことに、マリインスキー劇場への入団が叶いました。マリインスキー劇場には、ドイツ・オペラ専門のコーチがいます。おかげで、声楽の技芸だけでなく、演技も磨かれることとなりました。

<ニーベルングの指輪>では、2公演、1日休日、そしてまた2公演と歌いました。四日間連続の方が楽だったかもしれません。一日の休みでは、緊張が取れずリラックスできませんから・・・。この四日間連続のオペラ公演の前日には、グバイドゥーリナのオラトリオ『愛と憎しみについて』を歌いました。実質五日間連続だったのです。

連日一定のレベルを保って歌い続けることは、とても大変なことだと思いします。何か特別に心がけていることはありますか?

自分の内側の‘声’をよく聞くようにしています。毎日、毎回のレッスン後と、リハーサル後に、自分の心の声に耳を傾けます。どれだけ疲れたか、どれだけ次回エネルギーを使うのかを理解するためです。今度はチャイコフスキーについてお尋ねします。<スペードの女王>のゲルマンは何度も演唱されていると思いますが、ヴェクアさんにとってチャイコフスキーという作曲家はどの様な存在でしょうか?

音楽におけるチャイコフスキーは天才です。私にとって大切なのは彼の音楽的要素ですが、チャイコフスキーは紛れもなく音楽の天才だと思います。
「もし何か外国語を習得したのなら、もう一つ人生を生きたことになる」としばしば言われます。どの作曲家の作品でも、その音楽言語を学ぶことは、作品の中でもう一つの人生を経験することに繋がります。例えば、日本語を学ぶことで、より日本文化に近づくことができると思いますが、同様に、チャイコフスキー作品を習得すると、彼の言葉を理解できるようになり、彼の天性の才能に触れることになるのです。

チャイコフスキーの作品を歌うことは、ヴェクアさんには特別なことでしょうか?

どのオペラの役も特別です。なぜなら、オペラの役柄は人間の本質を表すからです。非常に深い洞察とともに、人間の本質を表現します。3時間から4時間のオペラ上演時間の中で、私たちは登場人物の深い感情や、生き方などに触れながら、一人だけでなく、多くの人々の人生を知ることができます。チャイコフスキーは非常に上手に登場人物の性格を掘り下げています。もっとも、彼はプーシキンの作品を、少し現代化しましたが。

次回に続く
後半はこちらから

【チャイコフスキー・フェスティヴァル2019 マリインスキー・オペラ】
《スペードの女王》あらすじ
ゲルギエフとマリインスキー劇場、活気に満ちた白夜祭
■出演者が語る<スペードの女王>の魅力

ミハイル・ヴェクア(1) / ミハイル・ヴェクア(2) / エカテリーナ・セルゲーエワ / ロマン・ブルデンコ(1) / ロマン・ブルデンコ(2)

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巨匠ゲルギエフ&ロシア芸術の殿堂 マリインスキー歌劇場が総力を結集して贈る
マリインスキー歌劇場 チャイコフスキー・フェスティヴァル2019
▼画像をクリックするとPDFで詳細をご覧頂けます▼
歌劇「スペードの女王」
2019年11月30日(土) 15:00 東京文化会館
2019年12月1日(日) 15:00 東京文化会館
歌劇「マゼッパ」(コンサート形式)
2019年12月2日(月) 18:00 サントリーホール
マリインスキー 歌劇場管弦楽団 演奏会
2019年12月5日(木) 19:00 サントリーホール(チェロ:アレクサンドル・ブズロフ)
2019年12月6日(金) 19:00 東京文化会館(ヴァイオリン:五嶋龍)
2019年12月7日(土) 13:00 東京文化会館(ピアノ:セルゲイ・ババヤン、辻井伸行)
2019年12月7日(土) 18:00 東京文化会館(ピアノ:セルゲイ・ババヤン)
特設サイトはこちらから

マリインスキー 歌劇場管弦楽団 日本公演 <東京以外の公演>
2019年11月28日(木) 19:00 福岡シンフォニーホール(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112
2019年11月29日(金) 19:00 レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール(ピアノ:松田華音)
(問)県民ホールサービスセンター 087-823-5023
2019年12月3日(火) 19:00 アクトシティ浜松 大ホール(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)公益財団法人浜松市文化振興財団 053-451-1114
2019年12月8日(日) 14:00 フェニーチェ堺 大ホール(堺市民芸術文化ホール)(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)フェニーチェ堺 072-228-0440