2020/2/17

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【公演評】ポール・メイエ&マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団 (マンハイム チェンバー オーケストラ)

クラリネット奏者で指揮者のポール・メイエが常任指揮者を務めるマンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団の公演評が届きました。

2020年2月1日(土)、2月2日(日)マンハイム城 騎士の広間
ポール・メイエ(指揮)
アンドレアス・ヤンケ(ヴァイオリン)
《プログラム》
シューベルト:5つのドイツダンス Op.90
カール・アマデウス・ハルトマン:ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための葬送協奏曲
シューベルト:ソロヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのロンド
シューベルト:弦楽四重奏『死と乙女』
https://www.kko.de/kko/Konzertkalender.php?we_objectID=74

2020年2月4日
ガボール ハラス:ラインプファルツ新聞
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マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団(マンハイム チェンバー オーケストラ)は、新しい常任指揮者ポール・メイエとマンハイム城“騎士の広間”で、2回目の演奏会を催し聴衆に大きな感動を与えました。ソリストにはヴァイオリン名手として名高いアンドレアス・ヤンケが登場しました。

ポール・メイエによる演奏会の曲目解説での焦点は、シューベルト(16歳で書かれた初期の作品“5つのドイツダンス”、ソロヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのロンド、弦楽四重奏“死と乙女”)でした。
プログラム最後の曲“死と乙女”は、本日はグスタフ・マーラー監修のバージョンで演奏され、作品中には弦楽合奏用に何箇所もの修正箇所が見られます。

本日の協奏曲、カール・アマデウス・ハルトマンの名曲、ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための“Concerto funebre”(葬送協奏曲)は、ドイツナチスによるポーランドへの侵攻に抗議して1939年に作曲されました。この作品は大いに賞賛されていますが、残念ながら非常に稀にしか演奏されません。チューリッヒ トーンハレオーケストラの首席コンサートマスターであるアンドレアス・ヤンケは、この曲が持つ、緊張感、説得力を全て表現し、聴衆を魅了しました。また、彼の奏でる類い稀なき美しい音色からは、大きな感銘を受けました。彼は、ハルトマンの傑作を演奏するのに最高にふさわしいソリストでした。

ポール・メイエとオーケストラは、ハルトマン、シューベルト両曲ともに大変繊細に、また柔軟に、時には豪胆にソリストによりそって演奏していました。それはまるで、ソリストとの会話を楽しんでいるかのようでした。
メイエの指揮は、無駄な動きがなく非常にリラックスしていました。その上で、的を得た音楽表現が際立って効果的にオーケストラに指示されていました。
またメイエからの満ち溢れでる繊細な音楽感は、細部にわたって オーケストラに伝わり演奏されていました。

ポール・メイエのプロフィールなどアーティストの詳細
http://www.japanarts.co.jp/artist/PaulMEYER

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スーパーヴィルトゥオーゾたちのドリーム・チーム!
レ・ヴァン・フランセ
2020年6月29日(月)19:00 サントリーホール
公演詳細はこちらから

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