チェコ・フィルハーモニー管弦楽団Czech Philharmonic Orchestra
- オーケストラ
アーティスト・ニュース
- 2024/8/26 【掲載情報】「音楽の友」2024年9月号「特集 あなたが選ぶクラシック・ベストテン 2024」
- 2024/1/4 【掲載情報】セミヨン・ビシュコフ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (10月29日・31日・11月1日 サントリーホール、11月4日 横浜みなとみらいホール)
- 2023/10/25 チェコ・フィル アジアツアー 初日のソウル公演が大盛況!
- 2023/10/20 【掲載情報】チェコ・フィルハーモニー弦楽アンサンブル 名門チェコ・フィルの精鋭たちによる “セレナード” (11月5日 サントリーホール)
- 2023/10/10 【海外公演レポート】 チェコ・フィル シーズン開幕 in プラハ
- 2023/10/10 【間近割引】セミヨン・ビシュコフ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<11/4 横浜>
- 2023/10/10 【間近割引】セミヨン・ビシュコフ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<10/29、11/1 東京>
- 2023/10/6 【特別インタビュー】チェコ・フィル2023日本ツアー ソリスト ギル・シャハム(ヴァイオリン)
- 2023/9/27 【特別インタビュー】チェコ・フィル2023日本ツアー ソリスト パブロ・フェランデス(チェロ)
- 2023/9/15 チェコ・フィルハーモニー弦楽アンサンブル 11/5サントリーホール公演 来日メンバー発表
プロフィールProfile
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は1896年、ドヴォルザーク自身の指揮によるオール・ドヴォルザーク・プログラムで創立公演を行った。以来、マルティヌーやヤナーチェクをはじめとするチェコの作曲家を積極的に支持し続け、ブラームス、チャイコフスキー、マーラーの音楽とも深い関係を築いてきた。1908年にはマーラーの交響曲第7番を世界初演。オーケストラは、チェコの地と激動の歴史に根ざし、自国の作曲家たちへの支持、そして音楽が人生を変えるという信念を核に、長年にわたって独自の芸術性を育んできた。
教育活動も精力的に展開しており、チェコ・フィルハーモニ・ユース・オーケストラ(CPYO)、オーケストラ・アカデミー、若い音楽家のためのイルジー・ビエロフラーヴェク賞などを通して次世代を支援。400校以上との教育連携のほか、歌手のイダ・ケラロヴァが率いるロマ・コミュニティへの音楽プログラムも展開している。
第130シーズンとなる2025/26シーズンは、首席指揮者・音楽監督セミヨン・ビシュコフのもと、チャイコフスキーとショスタコーヴィチを軸としたプログラムで開幕する。東アジアでは台湾、日本、韓国の主要ホール、ヨーロッパではドイツ、イタリア、オーストリアなどの都市を巡演。国内ではルドルフィヌムを拠点に、「プラハの春」「プラハ・ドヴォルザーク」「スメタナ・リトミシュル」などの音楽祭に出演し、グラーフェネッグ、ジョージ・エネスク、バート・キッシンゲンなどの国際音楽祭にも参加する。
ビシュコフ指揮による2025/26シーズンの主な演目には、メンデルスゾーンの交響曲第4番、ストラヴィンスキー《春の祭典》《プルチネッラ》、マーラー《子供の死の歌》、エルガー、ブラームス、ブライス・デスナー(第130シーズンのコンポーザー・イン・レジデンス)の作品が含まれる。第130シーズンのアーティスト・イン・レジデンスであるピアニストのエフゲニー・キーシンとはプロコフィエフの協奏曲第1番で共演。なおキーシンはレジデンシーの一環としてソロ・リサイタルも行う。
首席客演指揮者サイモン・ラトルはドビュッシー、メシアン、マーラーを取り上げ、CPYOともベルリオーズ、ルトスワフスキ、ベートーヴェンを共演する。同じく首席客演指揮者のヤクブ・フルシャはスークの作品の探求や、デスナーの《海辺の聖カロリーナ》(2本のエレキギターのための)のチェコ初演にも取り組む。客演指揮者としては、ジョヴァンニ・アントーニーニ、ダリア・スタセフスカ、アントニオ・パッパーノ、クリスティアン・マチェラル、デイヴィット・ロバートソン、ペトル・ポペルカ、トーマス・アデスらが登場し、2025年のビロード革命コンサートではズービン・メータがマーラー:交響曲第2番《復活》を指揮する。
今シーズンのソリストには、キーシンのほか、藤田真央、バーバラ・ハニガン、アミハイ・グロス、フルール・バロン、アナスタシア・コベキナ、またマグダレーナ・コジェナー、ヨゼフ・シュパチェク、チョ・ソンジン、ヴィキングル・オラフソン、オーガスティン・ハーデリッヒ、ソル・ガベッタ、二コラ・ベネデッティなど数々のトップアーティストが名を連ねる。
2024年には、英『グラモフォン』誌の「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」に選出。カーネギー・ホールでの3日間のレジデンシー・プログラムでは、『ニューヨーク・タイムズ』により「チェコ・フィルは時代を超えた宝物であり、国の音楽遺産の優れた管理者」と絶賛された。同年は「チェコ音楽年」として、スメタナ生誕200周年を記念し、ペンタトーンより《わが祖国》を新録音。BBCミュージック・マガジン賞にノミネートされた。さらにドヴォルザークの交響曲第7・8・9番もリリース。
2025年はプラハと東アジアの公演で、《モルダウ》の150周年を祝う。現在、チェコ・フィルとビシュコフは40年以上ぶりのマーラー交響曲全集の新録音にも取り組んでおり、2026年春にボックスセットとしてリリースを予定する。
1,615字 (2025年4月現在)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は1896年、ドヴォルザーク自作自演による創立公演で誕生。以来、マーラー、ヤナーチェク、マルティヌーらの作品を支え、チェコの音楽遺産を体現する存在として高い評価を得てきた。音楽の力を信じ、教育・社会プログラムにも注力する。
2025/26年の創立130周年シーズンは、首席指揮者セミヨン・ビシュコフのもと、チャイコフスキーやショスタコーヴィチを中心としたプログラムで開幕。東アジアと欧州各地を巡演し、プラハの音楽祭や国際フェスティバルにも出演。アーティスト・イン・レジデンスはピアニストのエフゲニー・キーシン、作曲家はブライス・デスナー。ラトル、フルシャら首席客演指揮者陣も参加する。
2024年には『グラモフォン』誌「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、カーネギー・ホールでのレジデンシーも好評を博した。スメタナ《わが祖国》、ドヴォルザークの交響曲選集に続き、現在はマーラー交響曲全集の新録音を進行中。2026年春にボックスセットとしてリリース予定。
427字 (2025年4月)