プロフィールProfile

「オットはすばらしいソリストだった。この音楽のさらに究極の名人芸的箇所では目もくらむばかりであり、やさしい静けさの時間にはこの上なく繊細だった」

―ザ・ガーディアン

その独創的な芸術プロジェクト、世界的な成功を誇るアルバム、そして世界の一流オーケストラや指揮者との共演で、アリス=紗良・オットは今日畏敬の念を起こさせる先見の明のあるクラシック音楽家の一人である。独特の解釈と華麗な技術で世界中の聴衆を魅了するオットは15年以上に渡ってドイツ・グラモフォンで録音しており、アルバムのストリーミング数は5億回を超える。またオットのパイオニア的なリサイタル・ツアーは現代のためのクラシック音楽を再定義するものとなり、彼女を同世代で最も影響力のあるアーティストのひとりにならしめている。 2024-25シーズン、アリス=紗良・オットはジャナンドレア・ノセダ指揮ロンドン交響楽団、カリーナ・カネラキス指揮バイエルン放送交響楽団と共演し、さらにブライス・デスナーのピアノ協奏曲(彼女のために作曲され、2024年にケント・ナガノ指揮チューリッヒ・トーンハレとエリム・チャン指揮フィルハーモニア管弦楽団で初演された)のフランス、ドイツ、ベルギー、オランダ初演を行う。昨シーズン前評判の高かったニューヨーク・フィルハーモニックのデビューを成功で飾ったオットは、再びアメリカに渡りボルティモア交響楽団、ミネソタ管弦楽団、マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団と共演する。 アリス=紗良・オットは2024-25シーズンのユトレヒトのチボリヴレーデンブルクのアーティスト・イン・レジデンスを務めており、彼女の多岐にわたる芸術的なプロジェクトをオランダで披露する。これは2023/24シーズンのロンドンのサウスバンク・センターとパリのラジオ・フランスにおけるレジデンスの成功に続くものである。 今シーズン、アリス=紗良・オットはドイツ・グラモフォンで2枚の新しいアルバムをリリースする。1枚目はジョン・フィールドのノクターン全曲である。このアルバムは、めったに聴くことがないこれらの時代を超えた曲に新たな視点を提供するものになるであろう。2025年2月のこのアルバムのリリースの後、日本にこのプログラムを持っていく前に、オットはヨーロッパの17都市をめぐる大規模なコンサート・ツアーを開始する。シーズンの終わりにオットはジョン・フィールドのプログラムを携えて再び日本を訪れ、カリーナ・カネラキス指揮東京都交響楽団とも共演する。2025年にリリースされる2枚目のアルバムはアイスランドで収録されたもので、ヨハン・ヨハンソンの示唆に富むピアノ作品集をメインにしている。 オットは才能あるイラストレーター、デザイナーとしても、ドイツの有名高級ブランド「JOST Bags」のバッグラインへのデザインを提供している。アップル・ミュージックとのコラボレーションの他にも、パナソニックのHi-Fiオーディオブランド「Technics」のブランド・アンバサダーを務め、フランスのラグジュアリー宝飾店「Chaume(ショーメ)」やドイツのラグジュアリー宝飾ブランド「Wempe(ヴェンペ)」とのコラボレーションも行っている。

(2024年10月)

ムービーMovie

Alice Sara Ott - Debussy: Suite bergamasque, L. 75 - 3. Clair de lune
The Chopin Project with Ólafur Arnalds & Alice Sara Ott
Alice Sara Ott plays Chopin's Prelude Op. 28, No. 15 "Raindrop" アリス=紗良・オット
Alice Sara Ott plays Liszt's La Campanella アリス=紗良・オット
Alice Sara Ott plays Liszt's Liebestraum アリス=紗良・オット
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