クリスティアーネ・カルクChristiane Karg
- 声楽
プロフィールProfile
バイエルン州フォイヒトヴァンゲン(ドイツ)に生まれ、ザルツブルク・モーツァルテウム大学とヴェローナ音楽院で声楽を学ぶ。ザルツブルク・モーツァルテウム大学では、ハイナー・ホプフナーとヴォルフガング・ホルツマイアーに師事し、「リリー・レーマン・メダル」を授与される。2009年には、「オペルンヴェルト」誌の「ヤング・パフォーマー・オブ・ザ・イヤー」(年間最優秀新人賞)に選ばれ、翌2010年には、初のCD「季節の移ろい〜四季にまつわる歌曲集」(伴奏:ブルクハルト・ケーリング)で「エコー・クラシック賞」を受賞。
2008年にフランクフルト歌劇場のアンサンブル・メンバーとなり、これまでに《フィガロの結婚》のスザンナ、《ラ・ボエーム》のムゼッタ、《魔笛》のパミーナ、《皇帝ティートの慈悲》のセルヴィリア、《アラベラ》のズデンカ、《ラ・カリスト》のタイトルロールなどで出演。2013年にも同歌劇場に再登場し、クラウス・グートの新演出による《ペレアスとメリザンド》のメリザンドで、批評家たちから大絶賛される。
2006年にはザルツブルク音楽祭にデビュー。その後も同音楽祭に再登場し、リッカルド・ムーティとの共演で《オルフェオとエウリディーチェ》のアモーレ、ヤニック・ネゼ=セガンの共演で《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナを歌う。そのほか、アン・デア・ウィーン劇場に定期的に客演しており、《ポントの王ミトリダーテ》のイズメーネ、《カストールとポリュックス》のテライール、《ベアトリスとベネディクト》のエローを歌っている。これまでに、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場では、《パレストリーナ》のイギーノを、ベルリン・コーミッシェ・オーパーでは《ラ・ボエーム》のムゼッタと《ドン・パスクァーレ》のノリーナで出演。2013年には、グラインドボーン音楽祭にイポリートとアリシー》のアリシーでデビュー。翌年には、《偽の女庭師》のサンドリーナで、同音楽祭に再び出演。この他にも、役デビューとなる《ばらの騎士》のゾフィーで、フランダース・オペラとドレスデン国立歌劇場に出演。2014−15シーズンは、シカゴ・リリック・オペラと、英国ロイヤル・オペラハウス・コヴェント・ガーデンにデビュー。
コンサート活動においてはアーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団(日本公演、ベートーヴェンの《交響曲第9番》、ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(ザルツブルグ・イースターフェスティバル)ほか、ネゼ=セガン、ダニエル・ハーディング、ジョナサン・ノット、ハイティンクをはじめ、多くの著名な指揮者との共演が続いている。
歌曲にも非常に熱心に取り組んでおり、リサイタルの歌手としても傑出している。これまでに、ウィーンの楽友協会ホール、シュヴァルツェンベルクのシューベルティアーデ音楽祭、ウィグモア・ホール、エジンバラ・フェスティバルなどに出演。本年8月にはザルツブルグ音楽祭にもリサイタルで登場している。
CDは、昨年のアルバム「リヒャルト・シュトラウス歌曲集」(伴奏:マルコム・マルティヌー)に引き続き、今年はコーエン指揮/アルカンジェロ(ピリオド楽器アンサンブル)でハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーンのコンサートアリアを収録した「Scene」をリリース。この他にも、これまでに、ブルクハルト・ケーリングとの共演と、マルコム・マルティヌーとの共演で、それぞれソロ・リサイタルのCDを録音している。また、ジョナサン・コーエン(指揮)&アルカンジェロ(ピリオド楽器アンサンブル)との共演では、モーツァルト、グルック、グレトリの作品を収録したCD「オペラ・アリア集」をリリースしている。
オフィシャル・ホームページ:https://www.christianekarg.de/