マリインスキー・オペラThe Mariinsky Opera
- オペラ・バレエ
アーティスト・ニュース
- 2020/1/21 【掲載情報】チャイコフスキー・フェスティヴァル2019 「音楽の友 2020年2月号」
- 2019/12/2 【出演者変更のお知らせ】 ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団公演(12/7昼・夜)
- 2019/12/1 【マリインスキー・オペラ】活躍する女性ソリスト イリーナ・チュリロワ、アンナ・キクナーゼ
- 2019/12/1 【マリインスキー ・オペラ】「スペードの女王」初日レポート
- 2019/11/30 【マリインスキー ・オペラ】アンナ・キクナーゼ インタビュー
- 2019/11/30 【マリインスキー ・オペラ】ユリア・マトーチュキナ インタビュー
- 2019/11/30 【マリインスキー ・オペラ】歌劇「スペードの女王」演出家 アレクセイ・ステパニュク インタビュー
- 2019/11/30 【マリインスキー ・オペラ】ミハイル・ヴェクア インタビュー
- 2019/11/30 【マリインスキー ・オペラ】歌劇「スペードの女王」リハーサルレポート
- 2019/11/29 【キャスト表】12/2「マゼッパ」マリインスキー・オペラ
プロフィールProfile
マリインスキー(キーロフ)・オペラは世界で最も素晴らしいオペラ・カンパニーの1つである。その起源はロシアの宮廷オペラにまで遡り、1860年に宮廷オペラがその本拠地として建設されたマリインスキー劇場に拠点を移したことに始まる。《皇帝に捧げし命》《ルスランとリュドミラ》《イーゴリ公》《ボリス・ゴドゥノフ》《スペードの女王》など、数々のロシア・オペラの傑作は、当オペラのために書かれた作品である。
当劇場のスター歌手たちは、舞台芸術の歴史に名を残している。マリア・スラヴィナ、フョードル・ストラヴィンスキー、メデア・フィグネル、ニコライ・フィグネル、フョードル・シャリアピン、マリアンナ・チェルカスカヤ、ウラディーミル・アトラントフ、セルゲイ・レイフェルクスらは、全てマリインスキー劇場で歌っていた歌手である。20世紀の前半には、フセヴォロド・メイエルホリドが演出家として同劇場で活躍し、《エレクトラ》《トリスタンとイゾルデ》《石の客》《雪娘》などを演出する一方、1920年代には、《ヴォツェック》《3つのオレンジへの恋》のような革新的作品にも力が注がれた。
1998年には、ワレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場の芸術監督に就任した。今日の上演レパートリーは80演目以上に及ぶが、このような目覚ましいレパートリーの拡大は、彼の尽力によるところが大きい。マリインスキー劇場は、「ロシア・オペラの本拠地」としての立場を保つ一方で、19〜20世紀の西欧のオペラ作品も多数上演している。今日では、ロシアで定期的にワーグナーのオペラを上演する唯一の劇場となっており、その演目には《ニーベルングの指環》4部作も含まれている。また当劇場のレパートリーには、ヴェルディの13作品をはじめ、R.シュトラウス《影の無い女》、ベルリオーズ《トロイアの人々》、プロコフィエフ《戦争と平和》といった大作が含まれている。さらにはゲルギエフの就任以来、全てのオペラ作品を原語で上演するという伝統も生まれた。
マリインスキー・オペラは、毎シーズン約300回の公演を行っており、2019年春には、リムスキー=コルサコフのアニヴァーサリーを記念して、彼の全オペラを上演した。