深く、繊細かつ圧倒的なヴィルトゥオージティ
ジャニーヌ・ヤンセン ヴァイオリン・リサイタル
- 弦楽器
- 日時
- 2020年5月13日(水) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:20 / 21:00
チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 11月16日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 WEB
- ② 11月17日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 TEL
- ③ 11月21日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 WEB
- ④ 11月23日(土・祝) 10:00a.m.~発売 一般
TELWEB
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チケット残席状況
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チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
- ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 Op. 30-2
- グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 Op. 45
- C.シューマン:3つのロマンス Op. 22
- R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op. 18
公演によせてMessage
瑞々しくも緻密な詩情──美しき心を音へ解きはなつ 美しい歌には、ことばが融けている。ジャニーヌ・ヤンセンのヴァイオリンを聴くとき、その緻密なフレーズひとつからも溢れだす豊かさに、瑞々しく語りかけてくる詩情を感じられることだろう。しかもその音楽は、雄弁で、自然。彼女が奏でるそのことばに無理はなく、しかし聴き流すことのできない強さをもって聴き手の感性を包んでゆく。 デビューの頃から、明るい叙情に深い呼吸を感じさせる演奏でひときわ耳を惹いたジャニーヌ・ヤンセン。彼女の音楽に満ちる、詩的な〈雄弁〉とのびやかな〈ナチュラル〉との絶妙なバランスは、経験を重ねるたびに(瑞々しさを失うことなく)深まりを魅せてきた。インタビューでお会いすると彼女は、作品のもつ多彩な〈メッセージ〉をどのように再現するか、その緻密なアプローチについて(ときに鋭く詩的な表現もまじえて)語ってくれたものだが、考えに考え抜いたその演奏には、ほんとうに多くのことばが〈音楽〉として響いていて‥‥その知性と感情の素晴らしい昇華にうたれてきた。 そんなジャニーヌ・ヤンセンの、深まりゆく充実を聴く。次の来日リサイタルには、彼女の詩情豊かなメッセージに心惹き込まれるであろう演目が用意されている。──まず、ベートーヴェンが精神的な危機にあって独創的な境地へ足を踏み入れた、ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調。北欧の名匠グリーグが力みなぎる44歳で書いた(ベートーヴェンの第7番と同じ調性の)ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調には、澄みわたる歌心と躍動するリズムが融け合いながら、どこか懐かしくも瑞々しい昂揚がひらく。‥‥クララ・シューマン〈3つのロマンス〉は、彼女が病の淵に立つ夫ロベルトとの日々にあって残した、歌とロマンの熱くも詩的な昇華。そして、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調は、のちに傑作オペラの数々で音楽界を制覇する作曲家が、若き日に書いた〈青春の卒業証書〉。壮大な情熱と美しいカンタービレが瑞々しい交歓を魅せる、華やかな覇気。──心激しく揺れる曲と、それを大空へ解き放つような曲と‥‥起伏巧みな選曲にもジャニーヌの自信と願いがみえるようだ。今回の共演ピアニスト、デニス・コジュヒンもまた、音楽の美しい陰翳や雄渾を卓抜な手腕で磨き抜いてくれる名手。その明晰にしてニュアンス深い表現力は、もちろんジャニーヌのヴァイオリンとも抜群の相性で音楽を高め合うことだろう。 美しい歌に、深い言葉を。その類まれなる詩情を、聴き手も全身で受けとめたい。 山野雄大(音楽評論家)
全国公演日程National performance
★:NHK交響楽団公演 (指揮:パーヴォ・ヤルヴィ/ブリテン:ヴァイオリン協奏曲)
☆:リサイタル公演
プロフィールProfile
ジャニーヌ・ヤンセン Janine Jansen (ヴァイオリン, Violin)
ヤンセンは、世界の主要なオーケストラ及び指揮者と定期的に演奏し、ニューヨーク・タイムズ紙に「沈黙すら、その音楽と同じように魅惑的」と評されている。今シーズン、C.ティーレマン指揮のもと、シュターツカペレ・ドレスデンとザルツブルク復活祭音楽祭へのデビューが予定されている。さらにZ.メータ指揮・ウィーン・フィルハーモニー管、V.ゲルギエフ指揮・ミュンヘン・フィルハーモニー管、G.ノセダ指揮・ロンドン響、そしてA.パッパーノ指揮・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管との大規模なツアーが決まっている。他のオーケストラとの共演においては、ベルリン・フィルハーモニー管、N響をP.ヤルヴィとの共演のため再訪する他、J.v.ズヴェーデン指揮・ニューヨーク・フィルハーモニー管との共演も予定されている。熱心な室内楽奏者としても活動しており、ピアニストのデニス・コジュヒンとのデュオで、極東ツアーに出かけ、日本、韓国、台湾、中国で公演を行う。また、デッカ・クラシックスの専属アーティストとして2003年のヴィヴァルディ「四季」の発売以来、特にデジタル・ミュージック・チャートで素晴らしい実績を残している。1707年製ストラディヴァリウス “Rivaz-Baron Gutmann” をDextra Musicaより貸与されている。
デニス・コジュヒン Denis Kozhukhin (ピアノ, Piano)
2010年エリザベート王妃国際コンクールに23歳で優勝したコジュヒンは、世代を代表する偉大なピアニストとしてその地位を確立している。世界の主要なオーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドン響、ロンドン・フィルハーモニー管、フィルハーモニア管、マリインスキー管、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー響、チェコ・フィルハーモニー管、N響他と共演している。定期的に、指揮者のV.ゲルギエフ、V.ユロフスキ―、G.ノセダ、P.ヤルヴィ、J.v.ズヴェーデン、A.O.エストラーダ、そしてY.テミルカーノフの指揮のもと演奏している。2019/20年シーズンには、V.ペトレンコ指揮・ロッテルダム・フィルハーモニー管とのデビューが控えている。また、オスロ・フィルハーモニー管、ウィーン響との共演のため、各楽団を再訪する。さらに、エクサンプロヴァンス音楽祭、シカゴ・シンフォニー・ホールに出演する。コジュヒンはこれまでに、ナタリア・フィッシュ、ドミトリー・バシキーロフ、クラウディオ・マルティネス・メーナー、キリル・ゲルシュタインの各氏に師事し、最近では、メンターであるダニエル・バレンボイムに教えを受けている。
主催・協賛
- 主催
- ジャパン・アーツ
- 協力
- ユニバーサル ミュージック