75歳を迎える円熟の巨匠テミルカーノフが 芸術監督就任25年を迎えるサンクトペテルブルグ・フィル、とともに王道のプログラムを披露
ユーリ・テミルカーノフ指揮 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
- 日時
- 2014年1月26日(日) 14:00
- 会場
- 横浜みなとみらいホール
- 日時
- 2014年1月28日(火) 19:00
- 会場
- サントリーホール
ピックアップ
■ 《…アル・ニエンテ(…無へ)》ユーリ・テミルカーノフに捧げられた秘曲(2013年12月)
■ ユーリ・テミルカーノフの75歳を祝う記念コンサート(2013年12月)
■ テミルカーノフが最も信頼を寄せるピアニスト、女流巨匠ヴィルサラーゼ(2013年11月)
チケット詳細Ticket Information
① 8月30日(金) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
② 8月31日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
③ 9月1日(日) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
④ 9月14日(土) 10:00a.m.~発売 一般
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
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… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可
【その他プレイガイド】
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017 (1/28・29のみ)
横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000 (1/26のみ)
神奈川芸術協会 045-453-5080 (1/26のみ)
チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999 [Pコード1/26:205-435、1/28・29:205-436]
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ローソンチケット 0570-000-407〔Lコード1/26:32554、1/28・29:32556〕
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
【特別割引チケット (ジャパン・アーツぴあコールセンターのみで受付/事前に電話予約が必要です)】
◎学生席(各ランクの半額/限定)
*残券がある場合、11/1(金)10:00よりジャパン・アーツぴあコールセンターにて受付をいたします。
*社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
(学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席、A席を会員料金でお求めいただけます。
◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。
チケット残席状況
残席あり / × 売り切れ
特別割引
- ◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席が会員料金でお求めいただけます。
- ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
その他プレイガイド
- チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999
[Pコード●●●-●●●] - イープラスeplus.jp
- ローソンチケット0570-000-407[Lコード●●●]
- 東京文化会館チケットサービス https://www.t-bunka.jp/tickets/ 03-5685-0650
- サントリーホールチケットセンター https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/purchase/ 0570-55-0017
- 紀尾井ホールチケットセンター https://kioihall.jp/tickets 03-3237-0061
- 東京オペラシティチケットセンター https://www.operacity.jp/concert/ticket/ 03-5353-9999
- 横浜みなとみらいホールチケットセンター http://minatomirai.pia.jp/ 045-682-2000
チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
2014年1月26日(日) 14時開演 横浜みなとみらいホール
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (ヴァイオリン:庄司紗矢香)
Tchaikovsky: Violin Concerto in D-major, Op.35 (Violin, Sayaka Shoji)
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ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
Mussorgsky: Pictures at an Exhibition
2014年1月28日(火) 19時開演 サントリーホール
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23(ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ)
Tchaikovsky: Piano Concerto No.1 in B-flat minor, Op.23 (Piano, Eliso Virsaladze)
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ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 Op.27
Rachmaninov: Symphony No.2 in E-minor, Op.27
≪ヴィルサラーゼの演奏の魅力について≫
長年の友人であるエリソ・ヴィルサラーゼは、芸術に限らず広い教養と見識をもっており、そのすべてが彼女の演奏に反映されるという稀有な音楽家です。私たちとの共演ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏してくれますが、おそらく皆様にとっては耳慣れていない、しかしとても新鮮に感じる演奏となることでしょう。「この曲に、このような魅力がまだあったのか」と思っていただけるはずです。私が保証いたしますよ。 ユーリ・テミルカーノフ
2014年1月29日(水) 19時開演 サントリーホール
カンチェリ:…アル・ニエンテ (…無へ)*
―ユーリ・テミルカーノフに献呈―
Kancheli: … al niente
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チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 Op. 36
Tchaikovsky: Symphony No.4 in F-minor, Op.36
* ≪カンチェリのアル・ニエンテについて≫
ギヤ・カンチェリ作曲による「…al Niente(無へ)」は、私のために書いてくれた作品です。彼の音楽は印象派絵画のように、今の状態や雰囲気をそのまま音楽にしているのが特徴でしょう。楽譜には多くの休符(パウゼ)がありますけれど、それは休止というより「休符という形で示された音楽の一部」であり、私たちはこの休符を生かすことを考えながら演奏します。優れた俳優が、無言であっても雄弁な表現(芝居)をするのと似ていますね。ですから音がないと感じる「無」の部分でも、なにかを感じとりながらお聴きいただければうれしいです。 ユーリ・テミルカーノフ
公演によせてMessage
ロシア音楽の魅力について
チャイコフスキーやラフマニノフをはじめ、偉大なロシアの作曲家たちは聴衆との間に壁を作ることなく、一人一人に音楽で語りかけます。心をさらけ出すことを恐れていませんし、さまざまな感情や苦悩までも思いきりぶつけてくるのです。
ユーリ・テミルカーノフ
成熟された響きに出会うとき
25年、である。かつてエフゲニー・ムラヴィンスキーという伝説的な指揮者に率いられてきたレニングラード・フィルハーモニー交響楽団(旧称)を受け継ぎ、ユーリ・テミルカーノフが楽員による無記名投票で、新しい首席指揮者に選出されたのは1988年のこと。その直後に変革の時期を迎えた国の様子や、音楽シーンの激動は多くの人が知るところだろう。サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団という名で新しい歴史のスタートを切ってからも、マエストロと彼のオーケストラは、200年以上も重ねられた「伝統」を守り続けてきた。
現在もなお、多くの楽員がサンクトペテルブルクの音楽院出身者だというこのオーケストラは、マエストロいわく「ロシアの空気の中で、子供の頃からロシア音楽に親しんできた音楽家たち」であり、オーケストラは「音のグローバル・スタンダード化」に背を向けてオリジナリティを大事にしているという。だからこそ彼らの演奏するチャイコフスキーは感情をむき出しにして聴衆へアピールし、ラフマニノフの「美しすぎる音楽に潜む悲しみ」(マエストロ談)は、私たちの心を揺さぶり続けるのだろう。彼らの25年は単に古い伝統を守ってきた時間ではなく、音楽をじっくりと熟成させ、まるで高貴に輝く漆塗りを連想させる新しい伝統を重ねてきた時間なのである。そうした中で行われる今回の日本公演は、誰もが認める名曲を並べたプログラムだ。これほど深く、強く、しかも信頼に値するものが果たしてどれほどあるだろうか。
私たちを深遠な世界へと誘ってくれるオーケストラに加え、注目のソリストが新しい世界への入口を開いてくれる。マーラーの第2交響曲では、我が国の声楽界が誇る2人の歌手たち、森麻季(ソプラノ)と坂本朱(アルト)が共演する。およそ半世紀もの間、ソヴィエト~ロシアにおいて音楽界の中心に居続けたエリソ・ヴィルサラーゼは、今や偉大なる伝統を伝えてくれる貴重な存在。そしてマエストロとは何度も共演する中、若くしてすでに音楽の深みが感じられる庄司紗矢香も、常に新鮮な驚きをもたらしてくれるヴァイオリニストだ。
「日本で指揮台に上がると背中に暖かいエネルギーを感じる」というマエストロ。その磨かれた芸術と類い希なオーケストラの音、そして作曲家たちの声を聴くべく、コンサートへ足を運びたい。
オヤマダ アツシ(音楽ライター)
全国公演日程National performance
- 日時
- 2014/1/26(日)
- 会場
- 横浜みなとみらいホール
- お問い合わせ先
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
- 日時
- 2014/1/28(火)
- 会場
- サントリーホール
- お問い合わせ先
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
- 日時
- 2014/1/29(水)
- 会場
- サントリーホール
- お問い合わせ先
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
- 日時
- 2014/1/30(木)
- 会場
- 愛知県芸術劇場 コンサートホール
- お問い合わせ先
テレビ愛知事業部 052-243-8600
プロフィールProfile
ユーリ・テミルカーノフ Yuri Temirkanov (芸術監督・首席指揮者 / Artistic Director, Chief Conductor)
1938年コーカサス生まれ。レニングラード音楽院指揮科でイリア・ムーシンに師事。1966年第2回全ソ指揮者コンクールで優勝。1967年ムラヴィンスキーに認められ、アシスタント指揮者となる。1968年からレニングラード響の首席指揮者・音楽監督、1976年~1988年キーロフ(現マリインスキー)歌劇場の芸術監督・首席指揮者を務めた。
1978年にはロイヤル・フィルを指揮してロンドン・デビュー。1992年~1998年には同楽団の首席指揮者を務め、1998年には名誉指揮者となる。1988年サンクトペテルブルグ・フィルの芸術監督・首席指揮者となり、現在に至る。また、1996年ローマでの国連50周年記念ガラ公演を指揮。2002年、2008年の2度に亘って、イタリアでプレミオ・アッピアティ賞を受賞。この快挙により、パルマ王立歌劇場の音楽監督に就任した。
サンクトペテルブルグ・フィル、ロイヤル・フィル、NYフィルとのディスクをリリースしている他、1999年より毎年サンクトペテルブルグで「“芸術の広場”音楽祭」を開催している。
エリソ・ヴィルサラーゼ Eliso Virsaladze (ピアノ / Piano)<1/28出演>
グルジアの首都、ティフリス(現トビリシ)生まれ。20歳の時チャイコフスキー国際コンクール第3位。24歳の時シューマン国際コンクールで第1位。モスクワでは、ゲンリフ・ネイガウス、ヤコフ・ザークに師事。コンドラシン、ムーティ、K.ザンデルリンク、サヴァリッシュ、スヴェトラーノフ、テミルカーノフ等著名な指揮者と共演。
現在、モスクワ音楽院、ミュンヘン音楽院教授。チャイコフスキー国際コンクール等著名な国際コンクールの審査員も務める。特にベートーヴェン、ショパン、シューマン等に造詣が深い。
庄司紗矢香 Sayaka Shoji (ヴァイオリン / Violin)<1/26出演>
1999年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで史上最年少、および日本人として初の優勝を果たして以来、アシュケナージ、サー・コリン・デイヴィス、デュトワ、ヤンソンス、マゼール、メータ、ビシュコフ、P.ヤルヴィ、パッパーノといった一流指揮者たちと共演を重ねている。
1999年度都民文化栄誉賞、2000年出光音楽賞、2009年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1729年製ストラディヴァリウス “レカミエ(Recamier)”。ドイツ・グラモフォンよりCDが発売されている。
テミルカーノフが最も信頼するソリストの一人。
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団 St.Petersburg Philharmonic Orchestra
1802年に設立された「フィルハーモニー協会」を前身とし、1882年皇帝アレクサンドル3世の勅令により「帝室管弦楽団」として組織された、ロシアで最も歴史を誇るオーケストラ。ニキシュ、ワインガルトナー、ワルター、クレンペラー等が客演し、プロコフィエフ、ホロヴィッツ等がソリストとして客演。R.シュトラウス、マーラー、ブルックナー等数々の重要作品の初演を行なっている。
1938年以降ムラヴィンスキーが50年に亘って首席指揮者を務め、1988年ユーリ・テミルカーノフが芸術監督・首席指揮者に就任し、現在に至る。サンクトペテルブルグからペトログラード、そしてレニングラードから再びサンクトペテルブルグへの都市名の変遷に伴い、かつて世界の至宝と謳われた名門「レニングラード・フィル」は1991年「サンクトペテルブルグ・フィル」と改名され、現在に至っている。
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ
後援:ロシア連邦大使館 / ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)
協力:横浜みなとみらいホール(横浜公演のみ)