香り立つ哀愁とロマンティシズム―。
上原彩子のラフマニノフ
ピックアップ
■ 遠藤真理が語る「上原彩子との共演、プログラム、そして将来」(2014年1月)
■ 上原彩子 ラフマニノフ・プログラムについて語る。(2013年10月)
チケット詳細Ticket Information
① 10月11日(金) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
② 10月12日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
③ 10月13日(日) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
④ 10月19日(土) 10:00a.m.~発売 一般
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可
【その他プレイガイド】
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017
チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999 [Pコード209-718]
イープラス eplus.jp
ローソンチケット 0570-000-407〔Lコード34137〕
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
【特別割引チケット (ジャパン・アーツぴあコールセンターのみで受付/事前に電話予約が必要です)】
◎学生席(各ランクの半額/限定)
*残券がある場合、12/2(月)10:00よりジャパン・アーツぴあコールセンターにて受付をいたします。
*社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
(学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席を会員料金でお求めいただけます。
◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。
チケット残席状況
残席あり / × 売り切れ
特別割引
- ◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席が会員料金でお求めいただけます。
- ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
その他プレイガイド
- チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999
[Pコード●●●-●●●] - イープラスeplus.jp
- ローソンチケット0570-000-407[Lコード●●●]
- 東京文化会館チケットサービス https://www.t-bunka.jp/tickets/ 03-5685-0650
- サントリーホールチケットセンター https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/purchase/ 0570-55-0017
- 紀尾井ホールチケットセンター https://kioihall.jp/tickets 03-3237-0061
- 東京オペラシティチケットセンター https://www.operacity.jp/concert/ticket/ 03-5353-9999
- 横浜みなとみらいホールチケットセンター http://minatomirai.pia.jp/ 045-682-2000
チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
【お知らせ】(2013年12月24日)
アーティストの希望により、一部演奏曲順が変更になっております。
演奏曲目の変更はございません。
ラフマニノフ:「幻想的小品集」Op.3より 第3番 ホ長調 “メロディー”
Rachmaninov: No.3 Melodie in E major from Morceaux de fantasie Op.3
ラフマニノフ:「サロン小品集」Op.10より 第2番 イ長調“ワルツ”
Rachmaninov: No.2 Valse in A major from Morceaux de salon Op.10
ラフマニノフ:「幻想的小品集」Op.3より 第1番 変ホ短調 “エレジー”
Rachmaninov: No.1 Elegie in E-flat minor from Morceaux de fantasie Op.3
ラフマニノフ:「幻想的小品集」Op.3より 第4番 嬰ヘ短調 “道化師”
Rachmaninov: No.4 Polichinelle in F-Sharp minor Morceaux de fantasie Op.3
バッハ=ラフマニノフ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より
プレリュード、ガボット、ジーグ
Bach (arr. S. Rachmaninov for piano): Prelude, Gavotte,Gigue from Violin Partita No.3 in E major, BWV 1006
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 Op.42
Rachmaninov: Variations on a theme by Corelli Op.42
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ラフマニノフ=アール・ワイルド:ここはすばらしい場所、春の悲しみ
Rachmaninov (arr. Earl Wild): where beauty dwells Op.21-7 / sorrow in springtime Op.21-12
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19(チェロ:遠藤真理)
Rachmaninov: Cello Sonata in G minor Op.19 (Cello: Mari Endo)
公演によせてMessage
滔々たる才能の大河 ~ 上原彩子の今
過日、コンサート会場で耳にした少女たちの会話。「あの人、スゴクネ?」「めっちゃスゴイ、感動した。オケ、超えてるし」「あんなちっちゃくて、あんなでっかい音楽する人、いたんだ!」
外来名門オーケストラの公演だったので、彼女らは管か弦の学生か? 協奏曲のソリストとして登場した上原彩子を初めて聴いたらしく大興奮していたが、その若者言葉は評論家のどんな美辞麗句よりも上原の天才を言い当てているように思えた。
完全にピアノと一体化し全身全霊で音楽の真髄に迫る上原の凄さは、デビュー時から人々を圧倒して止まない。その才能は年々深く広くスケールを増し、今や滔々たる才能の大河となって我々の眼前を流れている。それにつけても驚くのは、彼女の中で天才と3児の母が同居していること。小柄な体躯でロシア勢にも匹敵する強靭豪壮な音楽を構築すること。それらを自然体でこなしていること。それもこれも「生きる源がピアノ」だからこそ可能なのだろう。
毎年恒例のサントリーホール・リサイタルを、上原は前年に引き続きラフマニノフで統一した。巨人ラフマニノフの多彩で超人的な作品を網羅し、ロシア・ピアニズムの極致に到達せんとするかのようだ。プログラム前半の《コレルリの主題による変奏曲》も超絶技巧を要する大曲だが、後半を占める《チェロ・ソナタ》は上原が「ラフマニノフを知る上で欠かせない」と強調する大作。共演には彼女のたっての希望で、パワフルかつ豊潤な演奏で他を圧する遠藤真理が迎えられた。チェロとピアノの技と量感が拮抗し、若い情熱と憂愁が吹き荒れるこの難曲に2人はどう立ち向うのか? どう渡り合うのか? その時ラフマニノフのロマンティシズムが巨大な花を咲かせるに違いない。
ひのまどか(音楽作家)
プロフィールProfile
上原彩子 Ayako Uehara (ピアノ / Piano)
3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、江口文子、浦壁信二に師事。第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。2002年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門において、女性として、日本人として史上初めての第一位を獲得。
2008年度第18回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。
CDは日本人ピアニストとして初めて、EMIクラシックスと契約し、プロコフィエフのソナタ7番等を収めた「プロコフィエフ全集」など3枚がワールドワイドで発売されている。
これまでに国内外にて演奏活動を行い、2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004年度ベスト・ソリストに選ばれた。
2006年1月10日には「日本におけるロシア文化フェスティバル2006」オープニング・ガラコンサートでゲルギエフ指揮マリンスキー管弦楽団と、2007年1月にはベルリン・フィル八重奏団と共演。また、2010年5月にはユーリー・バシュメット率いる国立ノーヴァヤロシア交響楽団と、2013年1月にはプラハ交響楽団、6月にはドレスデン・フィルとの日本ツアーを行い好評を博した。
遠藤真理 Mari Endo (チェロ / Cello)
2003年第72回日本音楽コンクールで第1位、06年「プラハの春」国際コンクールにて第3位(1位なし)、08年エンリコ・マイナルディ国際コンクールにて第2位。09年齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。
06年紀尾井ホールにてリサイタルデビュー。07年ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学マギスター課程を満場一致の最高点で卒業し、小林研一郎、飯森範親など著名指揮者のもと、アンサンブル金沢、東響、名古屋フィルなど国内主要オーケストラと共演。また、ウィーン室内管、プラハ響とも共演するなど、国内外から高い評価を得る。10年NHK大河ドラマ「龍馬伝」にて「龍馬伝紀行」のテーマ曲を演奏。CDは3枚のソロアルバムと、川久保賜紀(Vn)、三浦友理枝(Pf)とのトリオ・アルバムがリリースされており、12年4月より、NHK-FMのクラシック音楽番組「きらクラ!」(毎週日曜日/全国放送)にてパーソナリティを務める。
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ
協力:ユニバーサル ミュージック