ハーンとヘフリガーが極める、ベートーヴェンの神髄
ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル (ピアノ:アンドレアス・ヘフリガー)
- 弦楽器
- 日時
- 2023年6月5日(月) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:20 / 21:00
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チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 2月4日(土) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあオンラインチケット WEB
- ② 2月11日(土・祝) 10:00a.m.~発売 一般 TELWEB
- ③ 5月5日(金・祝) 10:00a.m.~発売 学生 TELWEB
- WEB … インターネットで購入可
- TEL … ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
- ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op. 47 「クロイツェル」
- ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 96
- バッハ:パルティータ2番サラバンド (ヒラリー・ハーン ソロ)
- ワーグナー=リスト:イゾルデの愛の死 「トリスタンとイゾルデ」より (アンドレアス・ヘフリガー ソロ)
- 佐藤聰明:微風 (ヒラリー・ハーン&アンドレアス・ヘフリガー )
公演によせてMessage
ようやく聴ける、ヒラリーのベートーヴェン!
ふり返れば、ヒラリーを聴き続けてもう四半世紀にもなる。まだ鮮明に覚えている2000年秋の初来日のときのステージの姿。ヤンソンス指揮のベルリン・フィルとショスタコーヴィッチの協奏曲だった。待ちに待ったヒラリーとの出会い。当時わたしはすでに彼女の音楽に魅了されていたのだ。1999年にリリースされたジンマン指揮ボルティモア交響楽団との共演によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とバーンスタインのセレナーデのカップリングCDの解説を書くにあたって、まず彼女のデビュー盤のバッハの無伴奏ソナタ第3番とパルティータ第2番、3番のディスクを改めて聴き直しながら、20世紀のすべての巨匠たちの演奏とは別世界の音楽に感動したのを思い出す。その後、古典から現代、さらには彼女のために書かれた新作まで多くの協奏曲を聴いてきた。そのすべてが最高だった。
いつも感じる不思議なことに、ヒラリーの演奏ではどんなに超絶技巧の作品でもその演奏技巧に耳を奪われることがまったくなく、まさに響いている音そのものが形成する音楽の形、作品からのメッセージ、そしてヒラリーが描きあげようとしている音楽を堪能できるのだ。彼女はインスタグラムやユーチューブ、そして多くのインタビューで「物心ついた時からベートーヴェンの音楽はよく聴いていた」と繰り返し語っている。確かに世界中の名門オーケストラと協奏曲で多く共演してきたが、ベートーヴェンのソナタの公演は殆どなかったのだ。しかし、それがようやく実現する。音楽雑誌インタビューで「ベートーヴェンの曲はいつでも演奏することができますし、明日誰かの代わりに演奏してと言われてもできるくらい、常に身近に存在しています」と語っていた。ベートーヴェン自身が初版譜タイトルに「ほとんど協奏曲のように、きわめて協奏的様式で書かれたピアノ・フォルテとオブリガート・ヴァイオリンのためのソナタ」と印刷させた《クロイツェル・ソナタ》と、それから10年近く年月を隔て、全く異なる様式によって作曲された4楽章構成の最後のヴァイオリン・ソナタをヒラリーと共演歴わずかにして最高の友人という実力派ピアニストのヘフリガー(あの名テノール歌手エルンストの息子)がどのようなセッションを繰り広げるのか楽しみだ。
平野 昭
全国公演日程National performance
プロフィールProfile
ヒラリー・ハーン Hilary Hahn (ヴァイオリン, Violin)
3度にわたるグラミー賞受賞ヴァイオリニストであるヒラリー・ハーンは、明快で華麗な演奏、非常に幅広いレパートリーに対する自然体の解釈、そして、ファンとの一体感ある結び付きにより、名声を博し、創造性に富む音楽作りへのアプローチと、世界中の人々と音楽的体験をシェアするための熱心な取り組みにより、多くのファンに愛されている。最近では、「100 Days of Practice」というインスタグラム・プロジェクトを立ち上げ、自身が練習している様子を撮影した動画を100日間連続で投稿した。このように舞台裏での練習をファンに公開することは、音楽の創作過程における垣根を取り払うことを目的としている。 1年のサバティカル休暇からの復帰作であると同時に、ドイツ・グラモフォンへの6年振りの新作となるアルバム「パリ」を2021年1月にリリース。彼女のために書かれたエイノユハニ・ラウタヴァーラによる「2つのセレナード」の世界初演録音の他、エルネスト・ショーソンの「詩曲」、1923年パリ都で初演されたセルゲイ・プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲の第1番を収録。最新CDは2022年「エクリプス(日食)」。
アンドレアス・ヘフリガー Andreas Haefliger (ピアノ, Piano)
アンドレアス・ヘフリガーは、名テノール歌手 エルンスト・ヘフリガーを父にもち、スイス人音楽一家の元に生まれドイツで育った。ジュリアード音楽院に学び、1988年にニューヨークにデビューした後、欧米の主要なオーケストラと共演した。1993年にウィグモア・ホールにおいてロンドン・デビューを果たし、翌1994年にはフィルハーモニア管弦楽団と共演してプロムスに初めて出演した。ルツェルン音楽祭やザルツブルク音楽祭にもしばしば出演している。録音活動にも積極的で、モーツァルトやシューマン、ワーグナー、フランク、グバイドゥーリナ、マリナ・ピッチニーニの作品を録音している。また伴奏者としてマティアス・ゲルネとシューベルトのリートを録音したほか、室内楽奏者として、タカーチ弦楽四重奏団との共演でドヴォルジャークの《ピアノ五重奏曲》を録音した。 また2020年には初のコンチェルトアルバムがリリースされ、バルトークの《ピアノ協奏曲第3番》、ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》、ディーター・アマンのピアノ協奏曲を収録している。
主催・協賛
- 主催
- ジャパン・アーツ
- 協力
- ユニバーサル ミュージック