選ばれし8人 頂点のハーモニー
ベルリン・フィル八重奏団
- 室内楽
- 日時
- 2023年11月27日(月) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:20 / 21:00
- 出演
- ベルリン・フィル八重奏団 Philharmonic Octet Berlin
樫本大進 Daishin Kashimoto (第1ヴァイオリン, 1st Violin)
ロマーノ・トマシーニ Romano Tommasini (第2ヴァイオリン, 2nd Violin)
パク・キョンミン Kyoungmin Park (ヴィオラ, Viola)
クリストフ・イゲルブリンク Christoph Igelbrink (チェロ, Cello)
エスコ・ライネ Esko Laine (コントラバス, Contrabass)
ヴェンツェル・フックス Wenzel Fuchs (クラリネット, Clarinet)
シュテファン・ドール Stefan Dohr (ホルン, Horn)
シュテファン・シュヴァイゲルト Stefan Schweigert (ファゴット, Fagott)
- 日時
- 2023年12月2日(土) 17:00
- 開場 / 終演予定
- 16:30 / 19:00
- 出演
- ベルリン・フィル八重奏団 Philharmonic Octet Berlin
樫本大進 Daishin Kashimoto (第1ヴァイオリン, 1st Violin)
ロマーノ・トマシーニ Romano Tommasini (第2ヴァイオリン, 2nd Violin)
パク・キョンミン Kyoungmin Park (ヴィオラ, Viola)
クリストフ・イゲルブリンク Christoph Igelbrink (チェロ, Cello)
エスコ・ライネ Esko Laine (コントラバス, Contrabass)
ヴェンツェル・フックス Wenzel Fuchs (クラリネット, Clarinet)
シュテファン・ドール Stefan Dohr (ホルン, Horn)
シュテファン・シュヴァイゲルト Stefan Schweigert (ファゴット, Fagott)
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チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 6月24日(土) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあオンラインチケット WEB
- ② 7月1日(土) 10:00a.m.~発売 一般
TELWEB - ③ 10月28日(土) 10:00a.m.~発売 学生
TELWEB
- WEB … インターネットで購入可
- TEL … ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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- イープラス eplus.jp
- ローソンチケット l-tike.com [Lコード 34919(11/27東京公演) 35382(12/2川崎公演)]
- 東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999 (11/27東京公演)
- ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200 (12/2川崎公演)
チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
- シューベルト:6つの楽興の時 Op.94 D780, ハンズ・アブラハムセンによる八重奏編曲版
- 細川俊夫:《テクスチュア》八重奏のための(日本初演)
- シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D803
公演によせてMessage
ベルリン・フィルの縮図――共に呼応し生き生きと響く“八重奏”の魅力
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる室内楽のグループの中でも、とりわけ長い歴史を誇るべルリン・フィル八重奏団は、その母体となる名門楽団の“現在”を、いわば濃縮した形のアンサンプルである。2013年には、第1ヴァイオリンに樫本大進、ヴィオラにグロス、ホルンにドール、ファゴットにビロンが加わり、翌14年および2017年の来日公演で鮮やかな名演を繰り広げたのは、記憶に新しいところだ(今回のファゴットは新メンバーのシュヴァイゲルトが参加)。
インターナショナル化が進んだベルリン・フィルの姿を反映するかのように、さまざまな出自を持つメンバーの共通点と言えば、高度なテクニックと鋭敏な音楽性を兼ね備えている点であり、名門楽団の一員であるという事実である。そして、普段は、指揮者の要求に献身的に応えていくメンバーたちが、室内楽をこよなく愛する樫本大進を中心に、共に呼応し合いながら、生き生きと響きを形づくっていく演奏は、じつに魅力的であるとしか書きようがない。
今回のメインの演目は、当八重奏団の名刺代わりの1曲であるシューベルトの「八重奏曲」。シューベルト特有の歌の魅力と豊かな時情に加え、精妙なアンサンプルの技と絶妙な会話の妙が、満喫できることだろう。また、細川俊夫への委嘱新作(注)である「テクスチュア」が、日本初演される点も見逃せないポイントだ。さらに、1曲目には、シューベルトのピアノ曲の中でも人気が高い「楽興の時」を、デンマークの作曲家ハンズ・アブラハムセンが、八重奏用にアレンジしたものが配されている。「楽興の時」第3番は、日本では長年にわたってNHKの長寿ラジオ番組『音楽の泉』でテーマ曲として用いられているが、残る5曲も名品揃いである。従って、シューベルト・プロとしての枠組みが整えられたプログラムであると同時に、前半は1952年生まれのアブラハムセンと1955年生まれの細川俊夫が紡ぎ上げたスコアに対する取り組みに注目したい。まさに、現在の“ベルリンの風”を肌で感じ取ることができるコンサートになることだろう。
(注)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団財団とジャパン・アーツによるベルリン・フィル八重奏団のための委嘱
満津岡信育(音楽評論)
全国公演日程National performance
プロフィールProfile
ベルリン・フィル八重奏団 Philharmonic Octet Berlin
ベルリン・フィル八重奏団は、結成から80年以上というベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが組織する多くの室内楽アンサンブルの中で、もっとも長い歴史と伝統をもつ団体のひとつである。その歴史は、1928年、8人の楽員たちがシューベルトの八重奏曲を演奏するために集まったところから始まった。メンバーは現在に至るまで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のトップ奏者および世界第一級の演奏家によって構成されており、ヨーロッパをはじめ、世界の諸都市で演奏活動を行っている。当初はヨーロッパを中心に活動していたが、1954年、初めて7週間の南米ツアーを行い、この頃から始まったアメリカ合衆国、カナダへの再三にわたる演奏旅行で成功をおさめた。その後、アフリカ、韓国、中国、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、旧ソ連、イスラエルなどの各国や、ザルツブルク、ルツェルン、エディンバラ、ベルリンなどの国際音楽祭にも度々招かれ、日本には1957年の初来日以後、定期的に来日している。また1982年には、ベルリン・フィルの創立100周年記念演奏会にも参加した。レパートリーは、ウィーン古典派からロマン派の音楽を中心に幅広く、この編成ならではの編曲作品も含まれている。また1958年、ヒンデミットがこの八重奏団のために八重奏曲を作曲し、自らヴィオラを担当して歴史的初演を行ったのをはじめ、細川俊夫、ヘンツェ、ブラッハー、テーリヒェン、シュトックハウゼン、イサン・ユンなどの著名現代作曲家が、彼らのために作品を残している。
樫本大進 Daishin Kashimoto (第1ヴァイオリン, 1st Violin)
1996年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボーでの1位ほか、5つの権威ある国際コンクールにて優勝。2010年ベルリン・フィルの第1コンサートマスターに就任。2007年より赤穂国際音楽祭、2008年より姫路国際音楽祭の音楽監督を務める。使用楽器は、株式会社クリスコ(志村晶代表取締役)から貸与された1744年製デル・ジェス「ド・ベリオ」。
- 樫本大進オフィシャルウェブサイト
- https://en.daishinkashimoto.com/
ロマーノ・トマシーニ Romano Tommasini (第2ヴァイオリン, 2nd Violin)
イタリア人の両親のもと、ルクセンブルクとフランスで育った。パリで音楽教育を受け、1983年に修了。ナンシー管弦楽団の第1コンサートマスターを務めた後、1989年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の一員となった。
パク・キョンミン Kyoungmin Park (ヴィオラ, Viola)
韓国生まれ。2003年からウィーンに留学し、2008年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学にてヴァルター・キュスナーに師事。2010年よりタベア・ツィンマーマンの下で研鑽を積む。ライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクール第2位、ミュンヘン国際音楽コンクール(ヴィオラ部門)第2位及び聴衆賞を受賞したほか、いくつもの国内外のコンクールで受賞歴を持つ。使用楽器は1690年製のルドルフ・ヘス(Rudolf Höß)製作によるヴィオラを使用。2018年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー。
クリストフ・イゲルブリンク Christoph Igelbrink (チェロ, Cello)
1958年デュッセルドルフ生まれ。1986年にハンブルク国立歌劇場に入団し、1989年よりベルリン・フィルのメンバーとなった。ベルリン・フィル12人のチェリストたち、フィルハーモニー・ピアノ三重奏団ベルリンのメンバーとしても活動している。
エスコ・ライネ Esko Laine (コントラバス, Contrabass)
1961年ヘルシンキ生まれ。18歳でフィンランド国立歌劇場のメンバーとなった。1986年以来、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者を務め、ソリストとしても演奏している。
ヴェンツェル・フックス Wenzel Fuchs (クラリネット, Clarinet)
オーストリアに生まれ、ペーター・シュミードルに師事。ウィーンで学んだ後、1993年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者となった珍しい経歴の持ち主。名手ライスターの後を継ぎ、類い稀な美音で世界中の奏者、聴衆から注目を浴びている。
シュテファン・ドール Stefan Dohr (ホルン, Horn)
エッセンとケルンで学び、フランクフルト歌劇場管、ニース・フィルハーモニー管、ベルリン・ドイツ響の首席ホルン奏者を経て、1993年ベルリン・ フィルハーモニー管弦楽団の首席ホルン奏者となる。これまでに彼に捧げられた多くのホルン協奏曲の初演を行なっている。
シュテファン・シュヴァイゲルト Stefan Schweigert (ファゴット, Fagott)
1985年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ファゴット奏者を務める。これまでにシャルーン・アンサンブル・ベルリンのメンバーとしても活動、ヨーロッパ室内管弦楽団やギドン・クレーメル主宰のロッケンハウス音楽祭への音楽祭などにも多数出演。1987年以降はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のカラヤン・アカデミーで教鞭を執る。
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ / 神奈川芸術協会(12/2川崎公演のみ)
協賛:
後援:ドイツ連邦共和国大使館(11/27東京公演) 協力:ウィステリアプロジェクト