ハーンとヘフリガーが織りなす、ブラームスの詩情
ヒラリー・ハーン (ヴァイオリン) & アンドレアス・ヘフリガー (ピアノ) デュオ・リサイタル 2024
- ピアノ
- 弦楽器
- 日時
- 2024年5月16日(木) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:20 / 21:00
- 日時
- 2024年5月17日(金) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:15 / 21:00
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チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 1月20日(土) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあオンラインチケット WEB
- ② 1月27日(土) 10:00a.m.~発売 一般 TELWEB
- ③ 4月17日(水) 10:00a.m.~発売 学生 TELWEB
- WEB … インターネットで購入可
- TEL … ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
※先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
チケット残席状況
残席あり / × 売り切れ
特別割引
- ◎シニア・チケット=65歳以上の方はシニア料金でお求めいただけます。
S席¥13,000 A席¥10,000 - ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(東京公演はジャパン・アーツぴあコールセンターで、川崎公演は神奈川芸術協会で受付)
その他プレイガイド
- 神奈川芸術協会 kanagawa-geikyo.com 045-453-5080 (川崎)
- 東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999 (東京)
- ミューザ川崎シンフォニーホール muza.pia.jp 044-520-0200 (川崎)
- チケットぴあ t.pia.jp [Pコード 259-179(東京) 256-915(川崎)]
- イープラス eplus.jp
- ローソンチケット l-tike.com [Lコード 35719(東京) 33146(川崎)]
チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
- ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.78 「雨の歌」
- ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
- ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
- 5月16日(木) 東京オペラシティ コンサートホール
- ウィリアム・グラント・スティル:マザー&チャイルド
公演によせてMessage
確かな造型、そこに浮かび上がる詩情 ~ ヒラリー・ハーンのブラームスへの期待
今日のヴァイオリン界の第一線で活躍するヒラリー・ハーン。彼女の演奏を聴いていつも感じさせられるのは、厳しいまでの集中力でひたすら作品の本質へ真摯に迫っていく並外れた求心性である。完璧なまでに研ぎ澄まされた技巧の持ち主ながら、技巧的な鮮やかさをこれみよがしに前面に出すようなことはしない。クリスタルともいえる明澄な音と精確な音程、そして感情に流れることのないストイックなまでに怜悧で端正な造型から生み出されるピュアな純音楽的美しさが彼女の身上であり、そこには孤高なまでの高潔な精神性が漂う。そのことはステージ上での彼女の聴衆に媚びることのない凛とした舞台姿と所作にも現れている。多くの点でスター的な素質を持っていながらも、その演奏も活動もおよそ華やかさとは無縁で、浮ついたところは微塵もなく、ただただ作品に真剣に向き合うことに徹する姿勢を貫いているヴァイオリニストである。
その彼女が今回の来日ではブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタを披露する。ロマン派の数あるヴァイオリン・ソナタの中でもブラームスのこれら3曲のソナタは特にしっかりした造型が求められる作品だ。確かな造型があってこそ作品に内在するロマン的情感が滲み出てくるようなソナタだけに、ハーンの持ち味が十二分に発揮されるだろうと思われる。綿密に考えられた造型のもと、感情を表に出すのでなく、曲の内面を掘り下げ、彫琢された表現で自ずと詩情を浮かび上がらせていくような内省的なアプローチで、これらのソナタの美質を聴く者に味わわせてくれるのではないだろうか。
共演は前回と同じくスイスのピアニスト、アンドレアス・ヘフリガー。ハーンとはかなり異なる音楽的資質の持ち主だが、個性の違う者どうしの共演はしばしば思わぬ表現の広がりをもたらすことがある。どのような二重奏になるのか楽しみだ。
音楽評論家 寺西基之
全国公演日程National performance
プロフィールProfile
ヒラリー・ハーン Hilary Hahn (ヴァイオリン, Violin)
グラミー賞3度獲得のヴァイオリニスト ヒラリー・ハーンは、表現力のある音楽性と技術的な専門知識を、多様なレパートリーと融合させている。彼女のクラシック音楽に対する姿勢と、自身の経験を世界中の人々と分かち合おうとする覚悟が、ファンの心を掴んでいる。これまで多数レコーディングを行っており、特にソリストを務めた22作のレコーディングは、様々な国の新聞雑誌の批評家賞を受賞している。最新の録音である2022年の「エクリプス」は、ドヴォルザーク、ヒナステラ、サラサーテの3曲で彼女の2シーズンぶりの復帰を知らしめるものとなった。2003年のブラームスとストラヴィンスキーの協奏曲、2008年のシェーンベルクとシベリウスの協奏曲、2013年の「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール」の3作がグラミー賞を受賞している。また、ハーンは数多くの現代作曲家の新曲を演奏している。中でも、マイケル・エイブルズの「アイソレーション・ヴァリエーション」の録音はグラミー賞の最優秀クラシック器楽独奏部門にノミネートされた。今シーズン、ハーンはブラームス、シベリウス、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、プロコフィエフの協奏曲、パブロ・デ・サラサーテの「カルメン幻想曲」、アメリカ初演となるエイノユハニ・ラウタヴァーラの「2つのセレナード」のソリストとして出演する。またソロ・リサイタルも行う。レラ・アウベルバッハとセルゲイ・プロコフィエフの作品集のリサイタルをロンドンとベルリンで演奏するほか、無伴奏リサイタルで彼女を有名にしたバッハのレパートリーをロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴで演奏する。第11回グラスヒュッテ・オリジナル音楽祭賞、2021年ヘルベルト・フォン・カラヤン賞、2023年ミュージカル・アメリカ誌の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。現在は、シカゴ交響楽団とロンドンのウィグモア・ホールのアーティスト・イン・レジデンス、ディープミュージックAIの共同創立者兼アーティスティックパートナーシップ担当VPである。
アンドレアス・ヘフリガー Andreas Haefliger (ピアノ, Piano)
アンドレアス・ヘフリガーは、名テノール歌手エルンスト・ヘフリガーを父にもち、スイス人音楽一家の元に生まれドイツで育った。15歳でニューヨークのジュリアード音楽院へ入学、ほどなくして注目を得ることとなった。アメリカではニューヨーク・フィルを筆頭に、クリーヴランド管、ロサンゼルス・フィル、ボストン響、ピッツバーグ響、シカゴ響、サンフランシスコ響など主要オーケストラと次々に共演。ヨーロッパでもロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロッテルダム・フィル、ミュンヘン・フィル、ブダペスト祝祭オーケストラ、ベルリン・ドイツ響、パリ管、ロンドン響、ウィーン響といった著名オーケストラと共演を重ねている。ロンドンのヴィグモアホールでは、モーツァルトからリゲティまでの作品とともにベートーヴェンのピアノ作品を全曲演奏するヘフリガー・シリーズ「パースペクティブ」を定期的に開催し、このリサイタル・シリーズは彼の近年のCDとも関連づけられている。また、コペンハーゲン・ルイジアナ美術館に於いて、トップクラスの音楽家を招いてのリハーサルやコンサートを行い、2019年1月にはロッテルダム、シンガポール、マドリッド、香港でツアーを行った。ソニークラシカルよりモーツァルト、シューマンといったソロCDの他、デッカよりタカーチ弦楽四重奏団、バリトンのマティアス・ゲルネとのCDをリリース。ゲルネとのシューベルトの録音は、ドイツ・レコード批評家賞を受賞した。2018年春、BISレコードより「パースペクティブ」シリーズの最新盤をリリース。また2020年春には初のコンチェルトアルバムがリリース、バルトークの《ピアノ協奏曲第3番》、ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》、ディーター・アマンのピアノ協奏曲を収録している。
主催・協賛
- 主催
- ジャパン・アーツ (東京) / 神奈川芸術協会 (川崎)
- 共催
- 公益財団法人東京オペラシティ文化財団 (東京)
- 協力
- ユニバーサル ミュージック