精緻に紡ぎ出される旋律、瞠目のピアニズム—
チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル
- ピアノ
- 日時
- 2024年6月11日(火) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:15 / 21:00
- 日時
- 2024年6月12日(水) 19:00
- 開場 / 終演予定
- 18:20 / 21:00
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チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 1月20日(土) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあオンラインチケット WEB
- ② 1月27日(土) 10:00a.m.~発売 一般 TELWEB
- ③ 4月13日(土) 10:00a.m.~発売 学生 TELWEB
- WEB … インターネットで購入可
- TEL … ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
※先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
チケット残席状況
残席あり / × 売り切れ
特別割引
- ◎シニア・チケット=65歳以上の方はシニア料金でお求めいただけます。
S席¥8,100 A席¥6,800 - ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(東京公演はジャパン・アーツぴあコールセンターで、川崎公演は神奈川芸術協会で受付)
その他プレイガイド
- 神奈川芸術協会 kanagawa-geikyo.com 045-453-5080 (10:00~18:00 土曜10:00~15:00/日祝休) (6/11公演)
- サントリーホールチケットセンター suntory.jp/HALL 0570-55-0017 (6/12公演)
- ミューザ川崎シンフォニーホール muza.pia.jp 044-520-0200 (10:00~18:00) (6/11公演)
- チケットぴあ t.pia.jp [Pコード 259-227 (6/11公演) 259-180 (6/12公演)]
- イープラス eplus.jp
- ローソンチケット l-tike.com [Lコード 31661 (6/11公演) 35762 (6/12公演)]
チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
- 2024年6月11日(火)19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
- グロテスクなセレナード
- 古風なメヌエット
- ソナチネ
- 鏡
1.蛾
2.悲しい鳥たち
3.洋上の小舟
4.道化師の朝の歌
5.鐘の谷
- 夜のガスパール
1.オンディーヌ (水の精)
2.絞首台
3.スカルボ - 高雅で感傷的なワルツ
- クープランの墓
1.プレリュード
2.フーガ
3.フォルラーヌ
4.リゴドン
5.メヌエット
6.トッカータ
- 2024年6月12日(水)19:00 サントリーホール
- ソナチネ
- 高雅で感傷的なワルツ
- 夜のガスパール
1.オンディーヌ (水の精)
2.絞首台
3.スカルボ
- 巡礼の年 第2年「イタリア」
1.婚礼
2.物思いに沈む人
3.サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
4.ペトラルカのソネット第47番
5.ペトラルカのソネット第104番
6.ペトラルカのソネット第123番
7.ダンテを読んで — ソナタ風幻想曲
- 2024年6月12日(水) サントリーホール
- シューマン:トロイメライ
- ショパン:英雄ポロネーズ
公演によせてMessage
チョ・ソンジンの演奏を初めて聴いたのは2011年、率直な瑞々しい演奏に好感を持ったことを覚えている。それ以来、来日のたびに表現に広がりが加わっていることを実感してきた。
特にコロナ禍ゆえにしばらくぶりの来日となった2022年8月の東京オペラシティでのリサイタルでの演奏は、確実な進化どころか、驚くべき飛躍を感じさせた。芯のあるタッチを土台とする重厚な響きのうちに変奏ごとの性格を描き分けて壮大に曲を構築したブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲」、多様な響きの色合いの変化を生かしつつ深淵を覗き見るような暗い幻想美を現出したシューマンの「交響的練習曲」など、ドイツのロマンティシズムの真髄に迫るその演奏は深い思索性を感じさせるもので、とても28歳の青年とは思えない大成した芸術家の演奏だったのだ。
さらに驚いたのはこの日のアンコールである。ショパンのスケルツォの第2番を弾き始めた時、アンコールにしてはずいぶん長い曲をやるなと思いつつ、かつての彼のショパンと比べて一段と彫りの深い演奏に引き込まれてしまった。そして拍手が続く中、彼は次にスケルツォ第1番を弾き出し、なんとその後も第3番、第4番とショパンのスケルツォ全曲を弾いてしまったのだ。日頃アンコールは気の利いた短い曲を1、2曲弾くにとどめるべきと考えている筆者だが、この時は演奏のあまりのすばらしさにただもう聴き惚れるばかり。チョ・ソンジンの大化けぶりを印象付けた演奏会だった。
今回の来日でのプログラムはまたがらりと傾向が変わり、ラヴェルの主要作品を網羅するとともに、リストの『巡礼の年第2年「イタリア」』が取り上げられる。パリで勉強したチョ・ソンジンのこと、独自の感性でラヴェルの美質に肉迫してくれるに違いない。リストも詩的・文学的な作品だけに、どのようにアプローチするのかが楽しみだ。前回とは違った角度から彼の大成ぶりが示される公演となることを期待したい。
音楽評論家 寺西基之
全国公演日程National performance
プロフィールProfile
チョ・ソンジン Seong-Jin Cho (ピアノ, Piano)
圧倒的な才能と生来の音楽性を持つチョ・ソンジンは、同世代の最も優れた才能を持つひとりとして、また現在の音楽界における最も異彩を放つアーティストとして名を成している。思慮深く詩的で、堂々としながらもやさしく、また極めてヴィルトゥオーソ的で色彩豊かなチョ・ソンジンの演奏は、貫禄と純粋さを兼備し、見事なバランス感覚によって生み出されている。1994年ソウル生まれ。6歳でピアノを習い始め、11歳で初めて観客の前でリサイタルを行う。2009年浜松国際ピアノコンクールで最年少優勝。2011年には17歳でチャイコフスキー国際コンクール第3位入賞。2012-2015年にパリ音楽院でミシェル・ベロフに学ぶ。2015年にショパン国際ピアノコンクールで優勝。国際的な脚光を浴び、瞬く間にキャリアを高める。2016年初めにドイツ・グラモフォンと専属契約を締結。2023年にはクラシック音楽界への格別の貢献を認められ、サムスン湖巌(ホアム)賞(芸術部門)を授与された。現在ベルリンを拠点とする。これまでベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロンドン響、パリ管、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管等、世界有数の一流オーケストラと共演しており、指揮者ではチョン・ミョンフン、グスターボ・ドゥダメル、アンドリス・ネルソンス、ヤニック・ネゼ=セガン、ジャナンドレア・ノセダ、サイモン・ラトル、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、エサ=ペッカ・サロネン、ラハフ・シャニ等と定期的に共演している。2023/24シーズンは、アイヴァー・ボルトン指揮モーツァルテウム管との共演でザルツブルク音楽祭へデビューするほか、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮フィルハーモニア管とはロンドンのBBCプロムスに再出演する。また、コンセルトヘボウ管、ロサンゼルス・フィル、ボストン響(ボストンとカーネギー・ホール)との再共演や、クリーヴランド管、サンフランシスコ響、シカゴ響のデビューが予定されている。 ツアーのソリストとしても人気があり、キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルの韓国ツアー、アンドリス・ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の韓国・日本ツアー等を含む国際ツアーに参加。2024年の春にはジャナンドレア・ノセダ指揮ワシントン・ナショナル響とヨーロッパ各地で演奏を予定している。また、引く手あまたのリサイタル・ピアニストとして、カーネギー・ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーンの楽友協会とコンツェルトハウス、ミュンヘンのプリンツレーゲンテン劇場、ロンドンのバービカン、ラ・ロック・ダンテロンの国際ピアノ・フェスティバル、ヴェルビエ音楽祭等、世界の権威あるホールや音楽祭で多くのリサイタルを行っている。今シーズンはフランクフルトのアルテ・オーパー、シャンゼリゼ劇場、KKLルツェルン、サラ・サンタ・チェチーリア、アテネのメガロン、カーネギー・ホール等のホールでソロ・リサイタルを予定している。最新の録音は2023年2月にリリースされたソロ・アルバム「ヘンデル・プロジェクト」。2021年8月にはノセダ指揮ロンドン響とのショパン:ピアノ協奏曲第2番とスケルツォ集をドイツ・グラモフォンでリリース。「さすらい人」と題されたソロ・アルバムは2020年5月にリリースされ、シューベルトの幻想曲「さすらい人」、ベルクのピアノ・ソナタOp.1、リストのピアノ・ソナタ ロ短調を収録。2017年11月にはドビュッシーのソロ・アルバム、2018年にネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管とのモーツァルト・アルバムをリリース。すべてのアルバムがイエロー・レーベルでリリースされており、世界中で批評家から絶賛されている。
主催・協賛
- 主催
- ジャパン・アーツ / 神奈川芸術協会(6/11 川崎公演)
- 後援
- 駐日韓国大使館 韓国文化院 (6/12 東京公演)
- 協力
- ユニバーサル ミュージック