バースデー・コンサート 2024

舘野泉ピアノ・リサイタル

チケット詳細Ticket Information

チケット発売情報

  1. ① 5月25日(土) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあオンラインチケット WEB
  2. ② 6月1日(土) 10:00a.m.~発売 一般 

    TELWEB
  3. ③ 10月4日(金) 10:00a.m.~発売 学生 

    TELWEB
  • WEBインターネットで購入可
  • TELジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212

※先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。

チケット残席状況

残席あり / × 売り切れ

特別割引
  • ◎シニア・チケット=65歳以上の方はシニア料金でお求めいただけます。
     全席指定¥6,000
  • ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
その他プレイガイド
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曲目・演目Program

  • パブロ・エスカンデ:ナイチンゲールと薔薇の花(オスカー・ワイルド)
  • パブロ・エスカンデ:魔女の夜宴(ゴヤを描く)
  • 平野一郎:水夢譚(すゐむたん) 洋琴・笙・尺八・胡弓・琵琶・箏と打物に依るヤポネシア山水譜

舘野泉に捧げる/舘野泉左手の文庫助成作品

【出演者
舘野泉(ピアノ)、元田牧子(朗読)

【出演
舘野泉(洋琴)、中村華子(笙)、田野村聡(尺八)、木場大輔(胡弓)、久保田晶子(琵琶)、竹澤悦子(箏)、池上英樹(打物)

  • 山田耕筰(梶谷修編):赤とんぼ

公演によせてMessage

両手とか片手で弾くという次元を超越し、変幻自在の「音色の対位法」といわれる境地。 磨き抜かれ澄みわたる音色で切り取られた「ナイチンゲールと薔薇の花」に「魔女の夜宴」の世界。 悠然たる静かな強さと広大な風景に寄り添う「水夢譚」。不思議な眺めが広がる。

 この11月10日で88歳になる。もはや立って歩行することは出来ず車椅子に頼らなければ動けないが、それでも今年は札幌から那覇まで全国縦断し、30公演をすることができた。感謝である。いつまでこの活動が出来るか、それは「神の味噌汁ーかみのみぞしる」であるが、弾ける間は現役の活動を続けたいと思っている。今年のバースデーコンサートでは2つの委嘱作品を世界初演することになっている。といっても両作品が完成するのは秋になってからで、現段階ではどんな作品が生まれるのか分からない。作曲はパブロ・エスカンデと平野一郎の両氏にお願いし、快く引き受けていただいたので心配はしていないが、気候の変化も激しかった春先から酷暑が予想されているこの夏にかけての仕事になるので、産みの苦しみも並ではないと想像される。  ブエノスアイレス出身のパブロ・エスカンデにはこの10年間、毎年一曲の割りで作品を委嘱し、常に質の高く美しい作品を創作して頂いている。私が最も信頼し愛している作曲者のひとりでもある。アイデアも豊富で、一作ごとに新しい世界を創造してくれるので、その意味でも期待は大きい。前作の「Graffiti Area」では異色の画家Banksyの作品をテーマに据え、ヴァイオリンとピアノでスリリングな世界を描きだしてくれたし、三手ピアノの連弾曲「音の絵」ではエッシャー「爬虫類」、ルソー「夢」、ゴヤ「砂に埋もれた犬」、カンジンスキー「空の青」などの絵画とも連動した美しくも多彩な世界を見せてくれた。もし彼が大河ドラマの音楽を担当したらきっと素晴らしいものになるだろうという想いも後押しして、今回の委嘱になったのだが、私が提示したのはピアノ一台によるオペラのようなピアノ作品だった。そしてテーマはスペインの画家ゴヤ。それも宮廷画家としての華やかな時代でなく、40歳すぎて聾者になり「黒の時代」という、まったく違う世界を亡くなるまで書き続けた執念の世界である。エスカンデはゴヤの他にもうひとつ、オスカー・ワイルドの「ナイチンゲールと薔薇の花」を作曲したいと希望した。これは女優の元田牧子さんの朗読と共に演じられるので楽しみにして頂きたい。  もうひとりの作曲家平野一郎は今まさに円熟期を迎えた人。最近では「鬼の生活」「鬼の学校」の二つの大作を書いて頂いた。特に「鬼の学校」は演奏に45分かかる大曲でありながら、飽きさせない新鮮なユーモア、生命感、ヴィジュアルな演劇性、更に言えば漫画的ともいえる各楽章に魅了され、全国で16公演が行われたくらいの大ヒット作となった。しかし今度は鬼とは別れ、琵琶、尺八、笙、胡弓、琴、打物などの邦楽器とピアノ(洋琴)が大きなヤポネシア空間で出会い調和するのか反発し合うのか溶け合いつつそれぞれが我が道をいくのか全く予測がつかない。いずれはヤポネシアに溶けこんでいくのであろうが、まだどうなるか分からないのである。洋琴を奏でる泉もまだ若い青年で先行き知らず、でも好奇心旺盛に活躍するのだ。

舘野 泉

プロフィールProfile

舘野泉 Izumi Tateno (ピアノ, Piano)

今年満88歳を迎えるクラシック界のレジェンド、真の巨匠。領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ不動の地位を築く。2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。舘野泉の左手のために10ヶ国の作曲家により130をこえる作品が献呈される。 「バースデーコンサート」は舘野泉の新しい挑戦の場であり、聴衆の心に感動を刻むコンサートとして毎年の恒例となっている。

舘野泉オフィシャルウェブサイト
https://www.izumi-tateno.com/
プロフィールページ
https://www.japanarts.co.jp/artist/izumitateno/
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元田牧子 Makiko Motoda(朗読, recitation)

東京都出身、武蔵野音楽大学卒業。オリオンズ ベルト所属。歌の中のドラマ性に興味を持ち20代で演劇の世界へ。舞台、映像作品等ジャンルを問わず個性豊かな役で活躍。近年の主な出演作に、舞台『雨』(こまつ座)『時代劇 PRINCESS TOYOTOMI』、映画『老後の資金がありません!』『九十歳。何がめでたい』などがある。

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中村華子 Hanako Nakamura (笙, shô)

国立音楽大学音楽学学科卒業。笙を宮田まゆみ、多忠輝、雅楽合奏を芝祐靖の各氏に師事。2006年度文化庁新進芸術家国内研修員。「伶楽舎」メンバーとして活動する他、「Shogirls 」「雅楽三昧中村さんち」「どんぶらこ」などのユニットでの活動や、笙のソロ作品やアンサンブル作品の初演や他ジャンルの芸術とのコラボレーションも多い。
(株)BLUESHEET所属 https://hanakonakamura.b-sheet.jp/

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田野村聡 Soh Tanomura (尺八, shakuhachi)

岡山県岡山市出身。島根大学総合理工学部卒。
18歳より尺八を始め、筧秀月、田辺洌山、田辺頌山、菅原久仁義の各氏に師事。
日本音楽集団常任理事。
日本尺八演奏家ネットワーク理事。
国内外での演奏活動の他、各種メディア出演やレコーディング参加、2020東京パラリンピック開会式出演等、幅広いフィールドで活躍。

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木場大輔 Daisuke Kiba (胡弓, kokyû)

日本の擦弦楽器・胡弓の専門奏者。古典から現代邦楽、異分野との共演、四絃胡弓の開発、作曲などを通じて、胡弓の独奏楽器としての可能性を追求している。
2021年より、胡弓リサイタルを毎年開催。舞台・メディア出演や映画・ドラマ・アニメなど劇伴録音多数。「木場大輔胡弓の会」「絹擦会」代表。

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久保田晶子 Akiko Kubota (琵琶, biwa)

平家物語などの古典曲はもちろん、童話や民話、落語を元に新作の語り作品を創作、自演もしている。アニメ・テレビ音楽の録音、劇中音楽への参加、アンサンブル演奏まで活動は多岐にわたる。国外オーケストラと武満徹作品のソリストとして共演するなど、海外での活動も多数。2019年琵琶楽コンクール第一位。文部科学大臣賞。

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竹澤悦子 Etsuko Takezawa (箏, koto)

石川県出身、東京藝術大学音楽学部卒業。1987年沢井合奏団アジア、ヨーロッパ5カ国ツアーでデビュー。1993年結成のKOTO VORTEXで注目を集め2009年クロノスカルテット招聘によりNYカーネギーホール公演。2010年箏協奏曲初演。2013ソロアルバム発表。2020年「浪曲地歌・相撲もの」制作開始。福島大学他、非常勤講師を歴任。沢井箏曲院教授。

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池上英樹 Hideki Ikegami (打物, percussion)

第46回ミュンヘン国際音楽コンクール最高位ほか受賞歴多数。フランスとドイツに留学。ベルカント唱法を基盤にしたテクニックを打楽器で実践。フラメンコ舞踊を学び、常に新しい打楽器の可能性を模索している。2014年より打楽器を中心にダンスパフォーマンス、歌などを融合させた自作自演の舞台<MOSAIC=モザイク>を発表し始める。日本を代表する打楽器奏者。

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主催・協賛

主催
ジャパン・アーツ
後援
フィンランド大使館
協力
舘野泉ファンクラブ
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