鮫島有美子（ソプラノ）＆ 福島明也（バリトン） 「日本の心のうた」

　東京芸術大学声楽科、および同大学院修了。安宅賞受賞。
1975年、二期会オペラ「オテロ」のデズデーモナで主役デビュー。その後ドイツ政府奨学生としてベルリン音楽大学に留学。1982年よりドイツ、ウルム歌劇場の専属歌手として種々の大役を演じてきた。
　1985年、「日本のうた」でレコードデビュー。1995年シェイクスピア作「オセロー」のデズデーモナ役に抜擢。平幹二郎、村井国夫らと共演、クラシックの歌い手として稀な分野への試みで大役を果たした。
　2005年、演劇界の鬼才、栗山民也演出によるオペラ「夕鶴」では、オーケストラピットを使用しないひときわシンプルな舞台で演じた見事なつうに、今までにも増して高い評価を得た。2008年１、２月には好評につき「夕鶴」を再演。最近ではオペラへの出演や夫君ヘルムート・ドイチュとのリサイタル・ツアーの他、コンサートのＭＣ役や宮川彬良とのコラボレーションなど、その活動の幅を広げている。洗足学園音楽大学客員教授。二期会会員。

　東京藝術大学卒業。同大学院、及び文化庁オペラ研修所修了。日本音楽コンクール第１位。文化庁派遣によりイタリアで研鑽を積み、サンタ・マルゲリータ（伊）にて開催の第10回Corso di Cantoで第1位受賞。
　『ハムレット』タイトルロールを高く評価され、第17回ジロー・オペラ賞新人賞受賞。更にこれまでの功績に対し第25回ジロー・オペラ賞大賞受賞。97年には新国立劇場開場記念『建・TAKERU』で主役を担い、以後現在に至るまで日本オペラ界を代表するバリトンとして活躍。
　特筆すべき作品として市川團十郎演出『鳴神』鳴神上人、二期会『仮面舞踏会』レナート等があり、薬師寺での平城遷都1300年記念オペラ『遣唐使～阿倍仲麻呂』でも公演を成功に導いた。
コンサートに於いても、マゼール指揮スーパーワールドオーケストラ、デュトワ、及びマズア指揮Ｎ響との共演など、声楽界を牽引する存在である。
　東京藝術大学教授。二期会会員。