気鋭の『今』を聴く

チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル

チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル

ピックアップ

チケット詳細Ticket Information

① 6月13日(金) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部ネット会員 

② 6月14日(土) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部会員 

③ 6月15日(日) 10:00a.m.~発売  ジャパン・アーツぴあネット会員 

④ 6月28日(土) 10:00a.m.~発売  一般    

チケット購入はこちら

… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可

 

【その他プレイガイド】
朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990 (日・祝除く/10:00-18:00)
チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999 [Pコード233-922]
イープラス eplus.jp
ローソンチケット:http://l-tike.com/
          0570-000-407 (オペレーター/10:00-20:00)
          0570-084-003 (Lコード36952:自動音声対応24時間)

チケット残席状況

残席あり / × 売り切れ

特別割引
  • ◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席が会員料金でお求めいただけます。
  • ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
その他プレイガイド
チケット購入にあたっての注意事項

こちらからご一読ください

曲目・演目Program

モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
Morzart: Fantsie in D Minor, K.397

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281
Morzart: Piano Sonata No.3 B-Flat Major, K.281

シューベルト:即興曲集 D.935より 第3番 変ロ長調 Op.142-3
Schubert: 4 Imromptus D.935, No.3 B-Flat Major, Op.142-3

バルトーク:「野外にて」BB 89 / /Sz81
Bartok: Out of doors, BB 89 / /Sz81

ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 Op.29
Chopin: Impromptu No.1 in A-Flat Major, Op.29

ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
Chopin: Fantasie in F Minor Op.49

ショパン:4つのマズルカ Op.33
Chopin: 4 Mazurkas, Op.33

ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
Chopin: Ballade Mp.4 F Minor, Op.52

公演によせてMessage

衝撃の浜松国際ピアノ・コンクール最年少優勝から5年。
素朴な少年の面影を残しながらも、この桁外れの才能は二十歳になり、パリを拠点にさらなる進化を遂げている。

正しさと自由さ― チョの『今』を聴く
音楽に没頭しながらも、どこかで自分を見失わない冷静さを保つことは、演奏家が意識を注ぐべき一つの大切な事柄だろう。チョ・ソンジンの演奏からいつでも刺激と心地よさを感じることができるのは、彼がこの若さにしてその絶妙なバランスを体得していることによるのではないかと思う。
現在二十歳。2012年秋からパリ音楽院に留学し、フランスものや近代作品の卓越した奏者として知られるミシェル・ペロフの元で学ぶようになった。
そして若者の音楽は、明らかに変貌を遂げた。
かねてからチョ・ソンジンの演奏には、確固たる理想に向かって音楽を練り上げる遺志の強さを感じたが、留学以降、そんな彼の“正さ”の中に、なにか解き放たれた自由さが備わるようになったと思う、どこまでも正しく、それでいて目が覚めるように鮮やかで新しい。スコアから、作品の持つ情感、浮き立たせるべきおもしろさを掬い取り、それを卓越したテクニック、そして天性の美しい音で丁寧に再現してゆく。熱っぽい演奏でありながらしっかりと統制がとれている演奏の気持ちよさというのは、格別だ。
今回のプログラムの一部を、一足先にルービンシュタイン国際コンクール(2014年5月)の舞台で聴いた。モーツァルトの幻想曲の美点を浮き彫りにする。そして期待してほしいのはバルトークの『野外にて』。ピアノに食らいつくように始める冒頭部分で、一気に心を掴まれる。そこにあるのはバルトークへの共感か、それとも楽曲自体への尽きぬ好奇心か、とにかく、作品に心底“ハマって”取り組んでいる様が伝わってくる。昨年の来日リサイタルでもプロコフィエフを選ぶなど、このところ打楽器的な要素を持ち合わせる作品に関心があるというから、その探究の成果を発揮してくれるだろう、加えて、長年のレパートリーとして取り組んでいるショパンも披露してくれる。
持ち前の音楽の素直さのおかげで、内側からあふれ出すエモーションがまっすぐに聴く者に届くピアニスト。豊かな生命力を持つ音から、プラスのエネルギーを分け与えてもらえることだろう。

高坂 はる香(音楽ライター)

プロフィールProfile

チョ・ソンジン Seong-Jin Cho (ピアノ / Piano)

天性の音楽性を備えた稀有の才能。

「・・・歌うこと、つぶやくこと、ほのかに光ことの間にある繊細なニュアンスの違いが、すでに若いチョのピアノ演奏を、まったく格別なものにしている」(バーゼルランドシャフト紙)
「クラシック音楽の若き天才」(バーゼル新聞)

1994年5月28日、韓国ソウル生。6歳からピアノを始める。
2005年、クフモ神童コンサート・シリーズでデビュー。
2008年に青少年のためのショパン国際ピアノ・コンクール(モスクワ)で第1位受賞。
2009年11月には、「第7回浜松国際ピアノ・コンクール」にて最年少、15歳での優勝を果たし、同時に日本人作品最優秀演奏賞、札幌市長賞も受賞。審査委員長の中村紘子審査委員長に「圧倒的な、桁外れの才能」と言わしめた逸材。同年12月、チョン・ミョン・フン指揮ソウル・フィル管弦楽団定期演奏会に出演。
2010年3月、東京オペラシティコンサートホールにてリサイタルを行う。子供とは思えない完成された音楽性と抜群に美しいタッチが話題となる。7月、札幌のPMF音楽祭オープニング・コンサートにてPMFオーケストラと共演。また、NHK交響楽団のソリストとして東京を始め大阪、名古屋、福岡で共演。
2011年3月にはチョン・ミョンフン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団日本公演(「東芝グランドコンサート」)のソリストとして東京、大阪、福岡、広島で演奏。6月、ピアノ部門に強豪が並んだチャイコフスキー国際コンクールで3位受賞。10月にはマレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団韓国公演のソリストを務める(ベートーヴェン: 「皇帝」)。11~12月日本での初めてのリサイタル・ツアーを行い、来日の度に演奏家として大きく成長する姿が絶賛を博した。
2012年6月、パリ、サル・プレイエルにてチョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルと共演(チャイコフスキー: ピアノ協奏曲)。韓国に戻ってからミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団韓国ツアーのソリストを務め(ショパン: ピアノ協奏曲第1番、 ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番)、プレトニョフから絶賛される。
ソウル芸術高等学校を経て2012年10月よりパリ高等音楽院に入学。
今までにS. R. パク、S. J. シンに師事。
その卓越したテクニック、美しいタッチと身体中から溢れ出る音楽性が、聴く人の心を掴み、来日する度に演奏家として大きく成長していく姿が注目を集めている。

もっとみる

主催・協賛

主催:朝日新聞社 / ジャパン・アーツ

ページ上部へ