ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団 指揮者：ヘルムート・ブラニー

1957年ザクセン州エルツ山地生まれ。1973年～79年、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学でハインツ・ヘルマンに師事し、コントラバスを学ぶ。その後ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のコントラバス奏者となり、現在に至る。長年にわたる古楽奏法と解釈に関する研究の末、1994年ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスター、イェルク・ファスマンをはじめとする首席奏者たちとともにドレスデン歌劇場室内管弦楽団を結成。同楽団の指揮者としてアンサンブルの中核を成し、確信に満ちた音楽的意志とエネルギーがメンバー全体に多大な影響を与えている。これまでドレスデン以外でも、ベルリン古楽アカデミー、ライプツィッヒ・バロック・ゾリステン、フライブルグ・バロック・オーケストラ等、数多くの古楽アンサンブルに招かれている。

シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)の主要な楽団員によって1994年に創設。母体のオーケストラのエッセンスとも言うべき、名状し難い魅力を放っている。シュターツカペレ・ドレスデンはウィーン・フィルよりも約300年前の1548年、ザクセン選帝侯の宮廷楽団として設立されたヨーロッパ随一の歴史と伝統を誇る格調高い名門中の名門であり、その演奏、音色、品格は実に多くの指揮者の憧憬の的となってきた。バロック、古典派及びロマン派音楽を主なレパートリーとし、気品のある生き生きとした精緻で美しい音色を持つ世界最高の室内オーケストラの一つとして賞賛を集め、ドイツでは各放送局の特別番組で紹介されている。CDも数多く、近年ではドレスデンの名ピアニスト、ペーター・レーゼルとのCDがキングレコードよりコンスタントに発売され、様々な賞を受賞している。