2014/7/8
ニュース
黄金の巨匠&名門オーケストラ!2015年2月~3月サントリーホールで聴く
ドイツ音楽芸術の極み―まさに頂点の響き
クリスティアン・ティーレマン指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
■2015年2月23日(月)19:00開演
ワーグナー:ジークフリート牧歌
R.シュトラウス:「英雄の生涯」他
■2015年2月24日(火)19:00開演
ブルックナー:交響曲第9番、他
≪発売≫9月14日(日)一般発売
夢倶楽部会員:WEB 8月30日(土)、TEL 8月31日(日) ジャパン・アーツぴあネット会員:9月1日(月)
≪料金≫
S席¥32,000 A席¥26,000 B席¥20,000 C席¥14,000 D席¥9,000
夢倶楽部会員料金 S席¥31,000 A席¥25,000 B席¥19,000 C席¥13,000 D席¥8,100
——————————————————————————-
黄金時代を迎えた巨匠&名門
エサ=ペッカ・サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団
■2015年3月4日(水)19:00開演
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン)
シベリウス:交響曲第5番、他
■2015年3月6日(金)19:00開演
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:イェフム・ブロンフマン)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」、他
≪発売≫10/12(日)発売
夢倶楽部会員:WEB 9月27日(土)、TEL 9月28日(日) ジャパン・アーツぴあネット会員:9月29日(月)
≪料金≫
S席¥23,000 A席¥18,000 B席¥14,000 C席¥10,000 D席¥7,000
夢倶楽部会員料金 S席¥22,000 A席¥17,000 B席¥13,000 C席¥9,000 D席¥6,300
——————————————————————————-
現代の伝説ー 円熟のコンビ
マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団
■2015年3月16日(月)19:00開演
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン)
ブラームス:交響曲第1番 他
2015年3月18日(水)19:00開演
ブルックナー交響曲第8番
≪発売≫10月12日(日)発売
夢倶楽部会員:WEB 9月27日(土)、TEL 9月28日(日) ジャパン・アーツぴあネット会員 9月29日(月)
≪料金≫
S席¥15,000 A席¥12,000 B席¥10,000 C席¥8,000 D席¥6,000
夢倶楽部会員料金 S席¥14,000 A席¥11,000 B席¥9,000 C席¥7,200 D席¥5,400
——————————————————————————-
いまをときめくマエストロ達と共に、3つの対照的なオーケストラが続けてやって来る。
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン)は、16世紀にザクセンの宮廷楽団として創設された世界最古のオーケストラの一つで、ウェーバー、ワーグナー、R.シュトラウスに深い縁を持つ。その伝統と格式に、彼らは途方もないプライドを持っており、ベルリンやウィーンに微塵も譲らぬ誇りがあることは知っておいてよい。その音楽はよく“いぶし銀”に例えられるが、むしろ“黄金”のイメージだろう。2012年から首席指揮者を務めるクリスティアン・ティーレマンはドイツ音楽の一面でもある重厚な神秘性と底力を身上とする数少ない存在であり、来日公演では両者が最良の相性を発揮できるR.シュトラウス「英雄の生涯」とブルックナー「第9」がメインとなる。
フィルハーモニア管弦楽団はEMIの伝説的プロデューサー、レッグによって戦後創設され、巨匠クレンペラーの楽団として不動の栄光を築き上げた。いまもなおロンドンの5大オケの一角を占め続ける彼らの活動に、めざましい成果を加えたのが2008年に首席指揮者となったエサ=ペッカ・サロネンである。彼は、作曲家兼指揮者の偉大な系譜として、マーラー、R.シュトラウス、バーンスタイン、ブーレーズに続く存在と断言できる。サロネンの特徴は、作品に対する鋭い洞察眼と感知力に長けた耳、そして永遠の青年のような、ある種の“みずみずしさ”にある。来日公演は、故国フィンランドのシベリウス「第5」やストラヴィンスキー「火の鳥」が中心のプログラムだ。
ベルリン放送交響楽団は、かつて東西ベルリンに同名オケが存在したうちの東ドイツの方の名門で、かつてアーベントロートやレークナーが率いていた。近年この楽団が注目されるようになったのは、知る人ぞ知るマレク・ヤノフスキが2002年に芸術監督兼首席指揮者に就任してからである。現在ヤノフスキは70代半ばと円熟期を迎え、その実力はとてつもない。かつてはサヴァリッシュとケルテスの影響下から出発し、ドイツ各地の劇場で叩き上げた職人肌であった。ワーグナー、ブルックナー、R.シュトラウスを得意とするほか、メシアン、デュティユー、ヘンツェでも素晴らしい仕事をしてきた。そんなヤノフスキの特徴は、ある種の“徹底”と“強靭さ”にある。一人の作曲家の全体像に時間をかけて取り組み、明瞭で彫りの深い、しかも響きの質にも鋭敏な音楽を作り上げていく。ブラームス「第1」とブルックナー「第8」を中心としたプログラムで、そんなヤノフスキの本領が発揮されるに違いない。
林田直樹(音楽ジャーナリスト)