2015/2/20

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舘野泉「左手の文庫」のための記者会見レポート

 2015年2月20日(金)東京オペラシティ コンサートホール。
舘野泉「左手の奇跡」の公演が14:00から行われ、その2時間後熱気冷めやらぬステージで、「左手の文庫」のための記者会見が行われました。

 今回は、文庫募金の現在までのご報告と、今後もたくさんの助成作品を作っていくために、一人でも多くの皆さまのご賛同を得るためを目的としています。

 登壇すると「まだコンサートの熱気で、湯気があがっているんだけれども…」と、舘野泉 。隣に座っているのは、作曲家の吉松隆です。舘野のために多くの左手のための作品を作曲・編曲しています。

 左手の作品について、「ラヴェルの“左手のためのピアノ協奏曲”は病気になる前に何回も演奏したい…と言ってきたけれども、一度も演奏する機会がなかった。でも左手のピアニストになってから、もう40回くらいは弾いたかな…」と舘野泉。その後「吉松さん、エストニアのシサスク氏、平野一郎さんなどノルドグレン、塚本さん、一柳さん、末吉さん、池辺晋一郎さんなど、たくさんの方にピアノ協奏曲を書いてもらいました。そしてこの後も、オーストリアのシュタールにも依頼しています。こうしてどんどん…作品や演奏の機会が出来てきて嬉しいですね」と、話していました。


 また、6月3日の東京オペラシティコンサートホールで世界初演される「KENJI」を現在、作曲中の吉松隆は、「舘野さんと私は、昔からフィンランド好き、宮沢賢治好き…とどこか北の方に惹かれるんですよね。KENJIは大枠はできているんだけれども、、、まだ構想中です。」と、吉松隆。
 すると、突然吉松が「今日は、ラフマニノフのヴォカリーズを編曲したものを持ってきました」と、会見中に楽譜をプレゼント。これには舘野もびっくり。これまでにもシューベルト、カッチーニの「アヴェ・マリア」、シベリウスの「フィンランディア」を編曲したものをプレゼントしている吉松隆。左手の作品は新作が多いので、時には聴いたことがある曲があると良いと思ったそう。2人のあたたかい交流が伺えます。

 来年、初演するためにピアノ協奏曲を委嘱しているルネ・シュタールは、なんと子供の頃、フィンランドで舘野泉のクラスにいたそうです。現在はウィーン・フィルのヴァイオリン奏者でもあり作曲家。この作品は来年2016年に予定している大きなコンサートで初演予定です。
 今年はシベリウス生誕150周年というアニバーサリー・イヤー。シベリウスが生まれたハメーンリンナで、シベリウスのピアノ作品全曲を、何人かのピアニストを招き演奏する予定があるそう。


 最後にフォトセッション!と思ったら「僕はみんなと撮りたいな…」というひとことで、このようになりました。


 これからも舘野泉の活動にご注目ください!

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舘野泉 左手の文庫 募金要項

口座名:左手の文庫募金 代表 舘野 泉
銀行:三菱東京UFJ銀行
支店名:渋谷明治通支店
口座種別:普通
口座番号:3440111

[事務局]
舘野泉 左手の文庫(募金)
〒150-0072 東京都渋谷区渋谷2-1-6ジャパン・アーツ内
TEL:03-3797-7698(10:00-18:00 土・日・祝日を除く)
FAX:03-3499-8092
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≪コンサート情報≫
舘野 泉 左手の文庫(募金)応援プロジェクト
舘野 泉 ピアノリサイタル

2015年06月03日(水) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
[プログラム]
シサスク:エイヴェレの星(舘野泉)★
エスカンデ:チェスの対局 (二宮和子と舘野泉) ★
coba:Tokyo Cabaret (多井智紀と舘野泉) ★
エスカンデ:音の絵 (三手連弾:小山 実稚恵と舘野泉) ★
吉松隆:KENJI…宮澤賢治によせる 世界初演 (柴田暦と多井智紀と舘野泉) ★
        ~やまなし/宛名のない手紙/烏百態
        オホーツク挽歌/銀河鉄道の夜… 他

★「舘野泉左手の文庫(募金)」助成作品~ 舘野泉に捧ぐ

公演の詳細はこちらから

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