2015/7/29

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フィンランド放送交響楽団 トランペット奏者、櫻木厚子に聞く

フィンランド放送交響楽団には、日本出身の団員も活躍しています。
一時帰国中のトランペット奏者、櫻木厚子にお話を伺いました。


フィンランド放送交響楽団ならでは、という特徴はどんなところでしょうか?

フィンランド放送交響楽団は、どの演奏ツアーでも必ずシベリウスの曲をプログラムに入れ、団員の皆が誇りを持って演奏しています。シベリウスの交響曲、特に2番と5番からは、フィンランドの森と湖の風景や厳しく長い冬、春の訪れを告げる太陽の光を感じて頂けると思います。
団はみなフレンドリーな人が多く、オーケストラの雰囲気もとても良いですね。誰かが失敗しても、誰も責めたりしません。また、コンサートは週に1回か2回なので、仕事とプライベートのバランスも維持できています。音響の良いホールと練習場、恵まれた環境で演奏活動ができることを、幸せに感じています。 世界一コーヒーの消費量が多いといわれるフィンランドならではでしょうか、施設には備え付けのエスプレッソ・マシーンやサウナまであります!母体の放送局は島も所有し、週末は湖畔に浮かぶその島でバーベキューを楽しむ団員もいますよ。

演奏者から見て、マエストロ・リントゥはどのように音づくりをしているのでしょうか?
ハンヌはダイナミックでエネルギッシュな指揮者です。声も身体も大きいので、ちょっと動くだけでより大きく見えます。私たち団員に、好きなように演奏させるというよりも、ぐいぐい引っ張るリーダー的なタイプだと思います。興奮するときには厳しいことも言いますが、私たち管楽器セクションはフィンランド人以外の国出身者が多いので、比較的優しく接してくれているかもしれません。
オーケストラはクールな反面、熱くなるときはとても盛り上がります。ハンヌとは2シーズン目に入り、オーケストラとも信頼が生まれ、良い方向に動いていると思います。
また、ハンヌは、とてもお洒落ですね。ジーンズなどのカジュアルもセンスが良いです。

マエストロ・リントゥと一緒にお仕事をされて、最も印象に残っているツアー、あるいはエピソードがあれば教えて頂けますでしょうか?
2014年1月、ウィーン楽友協会にて、シベリウスの交響曲を演奏したときは、神がかった演奏でした。オーケストラメンバーもリラックスして、ただ音を奏でることを楽しんでいました。

フィンランド放送交響楽団の教育活動には、どのようなものがありますか?
フィンランド放送交響楽団は、未就学の子供を対象にしたコンサートや、私たちオーケストラと地元中学生や高校生合唱団との共演、定期的にリハーサル見学も行っています。
子供のためのコンサートでは、着ぐるみが舞台に上がることもありますが、指揮はマエストロ・リントゥが行います。

ありがとうございました。

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シベリウス生誕150周年記念
母国の名門オーケストラで聴く、ザ・ベスト・オブ・シベリウス!!
ハンヌ・リントゥ指揮 フィンランド放送交響楽団

2015年11月04日(水) 19時開演 サントリーホール

公演の詳細はこちらから

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