2012/11/25

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マリインスキー・バレエ25日 スコーリク「ラ・バヤデール」公演レポート

「ラ・バヤデール」は、クラシック・バレエの魅力がすべて詰まった作品ですね。
第1幕では「ニキヤ V.S. ガムザッティ」という、愛とプライドをかけた女の闘いにゾッとして、第2幕では、血沸き肉踊る奴隷たちの踊り、テクニック満載の金の仏像の踊り、可愛らしいマヌー(水がめを持った)踊り、舞姫たちの華やかな踊り・・・など、カラフルな舞台に時間がたつのも忘れてしまいます。
そして、ドラマティックなニキヤの死。
第3幕は、ただただ幻想的・・・。

今日はスコーリクのニキヤ・デビュー公演でしたが、バレエ団が全員でこの公演を盛り上げよう!素晴らしい公演にしよう!と気持ちが一つになったように感じました。
恵まれたプロポーションを存分に活かして、ニキヤの強さと脆さを十二分に表現していましたね!
そして忘れてはならないのが、シクリャローフの素晴らしい踊り。
宙で止まっているかのようなジャンプ、優雅で柔らかい着地。
マリインスキーの“プリンス”として、これからを担っていくことを確信させてくれました!

マリインスキー・バレエ

カーテンコール!スコーリクは、29日昼公演(13:00開演)で「白鳥の湖」を踊ります。
どうぞご期待ください。

マリインスキー・バレエ

さて、今日の“黄金の仏像”はアレクセイ・ティモフェーエフ。
右が素顔のティモフェーエフ。とても優しくてスタッフの人気者です!
ずーっと気になっていたことを聞いてみました。
Q:黄金の仏像になるのに、どれくらいの時間がかかるのですか?
A:1時間30分くらいですね。まず液体を塗って、粉をふりかけるのさ。
Q:そして普通の人間に戻るのには?
A:30分!
Q:仏像になるのも大変なんですね!
A:そうだよ!たった2分のためにね。。。
Q:でも、その2分が舞台全体を盛り上げてくれます!
A:嬉しいよ!そんな風に言ってくれて!
(嬉しくてハグしたいけど、これじゃできないね!という表情・・・)

マリインスキー・バレエ

舞台袖に飾るための記念看板を、今回も舞台スタッフの皆さんが作ってくれました。
ダンサーたちが次々とサインをしています。
東京の公演は、残すところあと5回。半分を過ぎました。

マリインスキー・バレエ

左)表紙を飾った出来たてホヤホヤのダンスマガジンと。
右)今日出来たてのダンスマガジンの表紙に見入るスコーリク。
本当に愛おしそうに見つめて嬉しそうでした。
スコーリクに、初役二キヤを終えて今の心境は?と尋ねると、
まだドキドキしていて‥‥とにかく無我夢中でした。

お客様がとても喜んでいましたよ。
それが何よりです。と、はにかみながらにっこりしました。
シクリャローフのサポートを得て長い手足をきれい丁寧に踊り、美しかったです。昨日もガムザッティを踊ったエフセーエワはさらに自信をつけて魅力的でした。
第二幕の二キヤとガムザッティの対決はとても劇的で、これからマリインスキー劇場を背負っていく若い二人をとても頼もしく思いました。
頼もしいといえば、シクリャローフ!
2006年の来日の時はまだ頬が赤い美少年という面持ちでしたが、いまではすっかり劇場のプリンシパルとしての堂々とした存在感をかもしています。
高いジャンプは美しく、また苦悩する戦士ソロルの内面を表現し、ドラマにリアル感を加味していました。

まだマリインスキー・バレエの美しさをご覧になっていない皆さま!ぜひこの感動を味わいにいらしてください!

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マリインスキー・バレエ 2012年来日公演

 [公演日程]
 《ラ・バヤデール》
 □11月26日(月) 18:45 東京文化会館 

 《白鳥の湖》
 □11月27日(火) 18:45 東京文化会館
 □11月29日(木) 13:00 東京文化会館
 □11月29日(木) 18:45 東京文化会館 

 《オールスター・ガラ》
 □12月2日(日) 18:00 東京文化会館

2012年来日公演特設ページ

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