2016/6/28
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【掲載】NY TIMES “53歳の復帰、「ロミオとジュリエット」を苦もなく踊る’アレッサンドラ・フェリ
2016年6月23日(木)ニューヨーク メトロポリタン歌劇場 アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の2016-17シーズンの「ロミオとジュリエット」ジュリエット役に、アレッサンドラ・フェリ、ロミオはエルマン・コルネホでした。アレッサンドラ・フェリ、2007年ABTのさよなら公演も同じ舞台、そして同じ演目でした。
ABTでのフェリの復帰は、NY TIMESでも報じられました。
一部を抜粋翻訳しましたので、ぜひご覧下さい。
53歳の復帰、「ロミオとジュリエット」を苦もなく踊る
「 木曜日、53歳で再びジュリエット役に復帰したアレッサンドラ・フェリは、確かに10年前、20年前、30年前と同じダンサーだと認識できたが、明白な違いがあった。公演はメトロポリタン歌劇場におけるケネス・マクミランの「ロミオとジュリエット」、バレエ団は、フェリが20年以上(1986-2007)も輝かしい成功を享受したアメリカン・バレエ・シアターである。ロンドンでバレエ人生を始めたイタリア人ながら、彼女が最も愛されたのはここニューヨークである。
彼女の動きの柔軟性と流動性、何気ない能弁さは変わらないようだ。描く人物像は相変わらず鮮明で激しく、熱狂的かつ衝動的で、説得力がある。そして驚くべきエルマン・コルネホの中に、彼女はこれらの美徳を共有するロミオを見出す。ふたりとも魅力を持っているが、どちらもそれを洗練させていない。このバレエの中でふたりが共有する若者らしい激しさはまるでなく、あるのはすさまじいまでの哀感である。
コルネホは現在脂の乗り切ったダンサーである。彼のテクニックはエキサイティングであるが、それはすべて表現の次に来るものである。彼のジャンプの高さやターンのスピードは、風に吹き倒されて傾斜した恍惚や、光を放つ少年らしさは重要ではない。リリシズムの典型のような彼が、他のバレエでは成熟した王子や機転の利くいたずらっ子になるのをわたしたちは見ているが、一体どうしてそんなことができるのかが不思議だ。わたしたちは彼を知っているようで、知らないのである。彼はそれぞれの役の中に、そのあふれるエネルギーとスキルを違うやり方で溶かし込むのだ。
フェリと彼の相互作用は見事だった。よく知られたバルコニー・シーンでは、彼らがまるで釘付けになったように動きを止めて、互いにある空間を見詰め合う、そのやり方は説得力があり、新しささえ感じられた。寝室のシーンでは、見事な判断でなされた二人の独自の発明のようであった。
フェリの新しい悲哀の性質は、表現力のある静止というもうひとつの新しい天賦の才としっくりと合っている。マクミランの振り付けは、常に動きのない瞬間によって強調されてきたが、今回それらがすべて、死という最終的な大きな閉塞に向かう道を示唆していたように見えた。」
(2016年6月24日ニューヨーク・タイムズを抜粋翻訳、アリステア・マコーレイ)
→ ニューヨーク・タイムズ
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オールスター・バレエ・ガラ
≪プログラムA≫
2016年07月23日(土) 14時開演 東京文化会館
2016年07月26日(火) 18時30分開演 東京文化会館
≪プログラムB≫
2016年07月24日(日) 14時開演 東京文化会館
2016年07月27日(水) 18時30分開演 東京文化会館