2013/1/13
インタビュー:プラハ交響楽団の女性ホルン奏者と踊るティンパニー奏者
1月8日にプラハ交響楽団のコンサートがサントリーホールで行われました。
チャイコフスキーの第5番を演奏しましたが、お客様から「あの素晴らしいホルンのソロを吹いたのは誰ですか?」と多くの方からの問い合わせを受けました。
そして、とても嬉しそうに、そして楽しそうに演奏するティンパニ奏者も話題になりました。そこで女性ホルンのズザナ・ルザンコーヴァとティンパニーのスヴァトプルク・チェク Jr.のお二人に楽屋で簡単なコメントを頂きましたので、お届けします。
女性ホルン奏者ズザナ・ルザンコーヴァ
Q1. ホルンを演奏するようになったきっかけは?
A: 七歳の時にフルートを習い始めました。2年後にフレンチホルンに変えようと決めました。フレンチホルンを選んだのは、その音色の美しさが理由です。とにかく本当に素晴らしい音だと思ったのです、
Q2. この楽器を演奏し始めた頃、憧れの演奏者というのはいましたか?
A: チェコ・フィルのソロ・ホルン奏者、ズデニェク・ティルシャルに憧れました。彼の演奏スタイルが、洗練されていて、曖昧さがなくて、とにかく素敵なんです。
Q3. このオーケストラに参加して何年になりますか?
A: ソロのホルン奏者として、ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団で8年間演奏をしていました。チェコ・フィルでもソロ奏者として演奏をしていましたが、その後、プラハ交響楽団で活動していこうと決めました。2007年からこのオーケストラに参加してしています。
Q4. このオーケストラの魅力はどういうところですか?
A: 私が一番好きなのは、このオーケストラが作り出す素晴らしい音です。私は数多くのオーケストラや室内楽のコンサートで演奏しているので比較することができるのです。特に音が好き、という以外に団員同士の仲の良さもこのオーケストラのよいところです。
Q5. 今回の聴きどころを教えてください。
私にとっては、チャイコフスキーの交響曲第5番でした。フレンチホルンのソロはとても難しいのですが、チャイコフスキーは素晴らしいと思います。この楽器のあらゆる可能性を活かしているからです。私たちが楽しんだのと同じように、観客の皆様にもお楽しみいただけたことを祈っています。
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ティンパニー奏者スヴァトプルク・チェク Jr.
Q1. パーカッション奏者になろうと決めたきっかけは?
A: ドラムの演奏をしたいと思ったのは16歳の時でした。自分に沸いてくるエネルギーを発散させるにはちょうど良いと思ったのです。
Q2. ドラムを演奏し始めた頃、あこがれの奏者というのはいましたか?
A: 最初はロック・バンドでドラム・セットをたたき始めたんです。メタリカというバンドのドラマー、ラーズ・ウルリッヒに影響されていました。その後、様々な演奏方法やスタイル、いろいろな打楽器に出会いました。
Q3. このオーケストラに入ったのはいつですか?
A: 今年、2013年は僕にとってプラハ響での15回目のシーズンになります。
Q4. このオーケストラの好きなところはどこですか?
A: このオーケストラも仲間たちも大好きです。僕の人生において、音楽を演奏することができる機会をいつだって楽しんでいます。僕にとって、音楽は『Heaven on Earth(極楽)』ですから。
Q5. 今回の聴きどころについて教えてください。
A: 僕なりのトップ・テンから挙げるとすれば、チャイコフスキーの交響曲第5番、ヴァイオリン協奏曲、そしてもちろん、ドヴォルザークの『新世界』ですね。僕たちのコンサートに来て下さる皆さんに、僕たちが毎回、素晴らしいコンサートにしようと頑張って注ぎ込んでいる、プラハ響のエネルギーと楽しさ、愛情を感じていただけたらいいな、と思っています。
<プラハ交響楽団 日本公演情報>
https://www.japanarts.co.jp/concert/p29/