2012/9/5

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白夜祭レポート(3)サンクトペテルブルグ マリインスキー劇場

今年の白夜祭シーズンの中でも、バレエ・ファン垂涎の公演が6月27日に行われた「ロパートキナ・ガラ」だったかと思います。
特に「火の鳥」はロパートキナが初めて踊る作品、「パキータ」もここ数年マリインスキー劇場では踊っていない演目ということで、客席にはテレビカメラが3台スタンバイ、なんとカメラマンも3名・・・。(さらに劇場のダンサーたちが、入口や舞台袖にもぎっしり!)

マリインスキー・バレエ

ロパートキナは登場した時から、金の粉を散らしているような輝きがあり、「至宝」を超えて今は、「女神」のような存在感、オーラを感じるほど。

マリインスキー・バレエ

さらに「パキータ」のヴァリエーションには、テリョーシキナ、コンダウーロワ、オスモールキナ、イワーノワが登場するという豪華さで、コール・ド・バレエともに、バレエの究極の美が込められていました。

「素晴らしい舞台でした。期待なさっていたとおりだったのでしょうか?」という質問には、「舞台というものは、何がどうなるかというのは事前にチェックできません。私としての願いはありましたが、結果は踊ってみなければ分かりません。ただ、踊っている時に感情が溢れ出るような瞬間がありました。」と、慎重に言葉を選びながら話してくれました。
さらにそのような瞬間は、「バレエの中で登場人物の踊りや動きのパターンがしかるべき形で構成され、音楽と相まってそういう感覚を生み出しているのです。《火の鳥》にどのような性格を付与するかというアイデア、音楽や振付によって悪に対する善の勝利が描かれていると思いますが、具体的に何がもっとも重要かということは非常に難しいですね。」と・・・。
音楽との関係などすべてを含めた総合芸術としての“バレエ”
その価値を最も大切にし、維持しているトップの芸術家ならではの言葉には頷かされる部分がとても多いです。

マリインスキー・バレエ

8月上旬にこのブログでもご紹介しましたが、改めてロパートキナのインタビューを、秋の夜長にじっくりとかみふくめていただければ嬉しいです。

ロパートキナのインタビューはこちら(再掲)

トリビア③
ロパートキナのワガノワ・バレエ学校時代の先生はナタリア・ドゥジンスカヤ。
2012年9月にスタートするマリインスキー劇場の第230回シーズン・オープニング公演は“ドゥジンスカヤ生誕100年を記念した”「ライモンダ」。
『サンクトペテルブルクの天使たち~ドゥジンスカヤからロパートキナへ(DVD)』では、厳しくも愛情深いドゥジンスカヤ先生と、それに応えた生徒たちの様子が伝わってきます。

マリインスキー・バレエ


マリインスキー・バレエ 2012年来日公演

 [公演日程]
 《ラ・バヤデール》
 □11月15日(木) 18:45 文京シビックホール
  11月24日(土) 18:00 東京文化会館
  11月25日(日) 14:00 東京文化会館
  11月26日(月) 18:45 東京文化会館 
 《アンナ・カレニーナ》
 □11月22日(木) 19:00 東京文化会館
 □11月23日(金・祝) 14:00 東京文化会館

 《白鳥の湖》
 □11月17日(土) 18:00 文京シビックホール
 □11月20日(火) 18:45 府中の森芸術劇場
 □11月27日(火) 18:45 東京文化会館
 □11月29日(木) 13:00 東京文化会館
 □11月29日(木) 18:45 東京文化会館 
 《オールスター・ガラ》
 □12月2日(日) 18:00 東京文化会館

→ 2012年日本ツアーオフィシャル・ホームページはこちら

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