マリインスキー劇場の新館（マリインスキー2）がオープン！

2013年5月2日 ロシアが世界に誇るマリインスキー劇場の新館（マリインスキー2）がオープンしました。

マリインスキー劇場は、1988年芸術監督に就任したワレリー・ゲルギエフが、ソ連崩壊による混乱により多くのアーティストたちが揺れ動く中、サンクトペテルブルグにとどまり、現在では“世界に名だたる劇場”としてその名をふたたび世界に轟かせています。
ロシア帝国の首都として栄えた時代に建てられた劇場、2007年にオープンしたコンサートホール、そして旧劇場の運河を挟んで建てられた新劇場という3つの会場で、オペラ、バレエ、コンサートが繰り広げられることになります。

新劇場（マリインスキー2）は、ガラスを多用した現代的な建物。客席は2000席。

当日行われた記者会見には世界各国から150名を超すマスコミ、関係者が集まり、ゲルギエフが自らマイクを握り、「オペラ上演において、劇場のさまざまな物理的制約から逃れることは難しいが、この新劇場は最大限の機構を備えており、多くの制約から自由になり、芸術のためのオペラ制作・上演が可能になるだろう。」
「新劇場は、ロビーで室内楽の演奏を行うことができたり、屋上をイベントに使用したりすることもできるようになっており、多くの聴衆の皆さんにマリインスキー劇場に来てもらいたい。また3つの会場を持つことにより、子どもや若い聴衆にも真の芸術に触れてもらう機会が増えるよう、取り組みを進めていきたいと思っている。」など、意欲的に語りました。

新劇場オープンに先立ち、5月1日ゲルギエフはロシアのプーチン大統領から「労働英雄 (Hero of Labor )」の称号を授与されました。