2019/4/12
CSR
東日本大震災復興支援チャリティコンサート クラシックエイドVol.9
2019年3月9日(土) 於:東京オペラシティコンサートホール
『私たちは音楽とともに寄り添い、支え続けます。今日も、明日も、その先も。子供たちの未来を守るために。』をテーマに、日本を代表する演奏家たちがそれぞれの想いを演奏に託して繋いでいき、最後に出演者とお客様が一緒に被災地の一日でも早い復興を願い、「ふるさと」を合唱しました。
このコンサートでは、第3回から被災地で頑張っている高校生にも演奏をしていただいています。
今回は、福島県立福島東高等学校合唱部20名が参加し、
♪ 小田美樹:群青
♪ 信長貴富:こころよ うたえ
♪ 中島みゆき:糸
そしてテノールの西村悟と一緒に、
♪菅野よう子:花は咲く
という4曲をすばらしい歌声で披露してくれました。
当日は満場のお客様とともに、被災地に心を寄せた時間を過ごしました。
会場で行った募金の呼びかけには、ご来場いただいたお客様から1,256,521円のお気持ちを頂戴いたしました。
昨年に引き続き、震災で親を亡くした子ども達の高校卒業後の進学を支援するための「公益財団法人みちのく未来基金」に会場でお預かりしました募金と公演収益金の一部、合計3,526,294円を、また「一般社団法人日本クラシック音楽事業協会:心の復興音楽基金」に200,000円、今年新たに他の被災地への支援を目的とし「社会福祉法人北海道共同募金会:北海道胆振東部地震災害義援金(赤い羽根協同募金)」に800,000円、合計4,526,294円を寄付いたしましたこと、ご報告申し上げます。
当社所属アーティストと私たちは、2020年3月7日(日)にも【東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート「クラシック・エイドVol.10」】を開催し、音楽の力による復興支援を継続してまいります。
安藤赴美子(ソプラノ)
この度は9回目を迎えられる東日本大震災復興支援チャリティーコンサート〈クラシック・エイド〉に出演させて頂くことになり、豪華な出演者の皆様方、そして福島東高校合唱団の皆さまとも同じステージに立てることは身の引き締まる思いです。震災の翌年に韓国、ソウル市セジョン大劇場でオペラ「蝶々夫人」チャリティー公演で演唱したことを思い出します。お客様が日本人の繊細さに涙を流してくださいました。昨年も大きな災害が続くなどしておりますが、音楽を通して心を通じ合い、支え合えるよう願ってやみません。
林美智子(メゾソプラノ)
この度もクラシック・エイドに出演させて頂けます事、感謝と共に身の引き締まる思いでいっぱいです。アーティスト達の心に刻まれた「絶対に忘れない」という想い、この度も心一つに皆で演奏させて頂きます。災害が多かった2018年、平成も幕を閉じ、新しい時代へと前進して行く尊きこの時です。未来への希望を胸に、この志を次の世代へと伝えて行けるよう、心を込めて歌わせて頂きます。
藤田真央(ピアノ)
被災した家族や親戚が多くいる私にとって、2011年3月11日は決して消えることのない強烈な記憶として残っています。 いつかまた、自然豊かな町へ戻れる日が来ますように。復興への祈りを込めて演奏したいと思います。
米元響子(ヴァイオリン)
皆様がいつも笑顔でいられますように、私の祈りが響きに乗って届きますように。心を込めて・・・
上村文乃(チェロ)
この度、東日本大震災 復興支援チャリティーコンサート、クラシックエイドに出演させていただくチェロの上村文乃です。今回は、ヴァイオリニストの米元響子さんとデュオを、そしてピアニストの藤田真央さんとともにトリオを演奏させていただきます。大震災から早8年が経とうとしていますが、どんなに時間が経とうと、あの日の事はどうしても忘れる事は出来ません。私にとって音楽は、人の心を結びつけ、勇気を与えてくれる存在です。この愛が、多くの方の心に、届きますように。
舘野 泉(ピアノ)
日本は美しい山や海、森や川に満ち美しく豊かです。世界中を歩いてきてそれは心からそう思います。同時に日本はさまざまな災害に満ちた国でもあります。その自然といかに調和を重ねて生きていくかが私たちの課題でしょう。
仲道郁代(ピアノ)
あの日から8年。今も尚、被災地にはさまざまな爪痕が残っています。
生活をしていらっしゃる方、他の土地に移られて過ごしていらっしゃる方・・・
それぞれの皆様のお心の中に、
悲しみ、辛さ、そして、乗り越えたいというお気持ちなど、
いろいろな想いをお持ちのことと思います。
私たち音楽家は音楽を奏でることで、何かお力になれたらと思い、本日も心を込めて演奏いたします。
そして、是非多くの方にこの復興支援にご協力いただければ幸いです。
千住真理子(ヴァイオリン)
2011年の震災から、私たちはずっと心をひとつに、復興を願いながら今日の日を迎えています。
少しずつ、日常の暮らしに戻りつつあるかた、まだ仮設住宅で厳しい生活に耐えてらっしゃるかた、私たちはまだまだ寄り添っていきたいと思っています。
安心して穏やかな暮らしが取り戻せるその日まで、繋いだ手は離しません。
丸山滋(ピアノ)
もうあの日から8年、まだあの日から8年、両方の想いが心の中で消えることなく交差するこの頃です。被災地にうかがうと新しく動き始めているもの、そしてそこにいる多くの人々の前向きな姿が目に入りますが、そのすぐそばにはあの日に傷ついたままの姿のものも多くあり、それらはあの日を経験した今の私たちの心の中そのものであるように思えます。音楽はその心に何かを働きかけられる、そう固く信じて今日の演奏に向かいたいと思っています。