2019/6/14
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エイフマン・バレエ<アンナ・カレーニナ> 新国立劇場上演時 主役ダンサーによる座談会 (全3回) Vol.1
「エイフマン・バレエ」、21年ぶりの来日に向けて、2010年と2012年に新国立劇場で行われた<アンナ・カレーニナ>に出演した主役ダンサー、厚木三杏、山本隆之、貝川鐵夫の3名による座談会を行いました。エイフマン振付の経験者ならではのコメントの数々、ぜひご覧ください。
今回、「エイフマン・バレエ」は 21年ぶりの来日です。21年ぶりとはいえ、皆様の新国立劇場での二度にわたる<アンナ・カレーニナ>の上演は、日本のお客様に強烈な印象を与えました。日本のバレエ団がエイフマン・バレエの作品を踊るということも、初めてのことでした。「エイフマン・バレエ」の作品に挑まれた皆様に、バレエ団や作品の魅力、おすすめポイントなどについて、お話を伺いたいと思います。
まず、2010年の上演が決まった時の様子についてお教え頂けますか。
山本:エイフマンさんが来日され、オーディションが行われました。
厚木:まずはクラスレッスンをご覧になり…。
貝川:それから「やったことのある作品を、ちょっと踊ってくれる?」と急に仰って…。
厚木さんと僕は、石井潤先生の<カルメン>を踊りました。確か、用意する時間は1時間も無かったと思います。
山本:僕は、牧阿佐美先生の<椿姫>を踊ったと記憶しています。その後、ロシアでレッスンとリハーサルをすることになったのですが、具体的な役柄は、このロシア行きが決まったときに発表されました。
「エイフマン・バレエ」に対してどのような印象をお持ちでしたか?
一同:「エイフマン・バレエ」についてはよく知りませんでしたし、観たこともありませんでした。
貝川:僕はサンクトペテルブルグのワガノワ・バレエ・アカデミーに2年間留学していたので、近い存在のはずでしたが全然マークしていませんでしたね。マリインスキーや、ミハイロフスキーが中心的な存在…という認識でした。
厚木:主要な役を踊る4人だけでサンクトペテルブルグに行き、3週間程のリハーサルを行いました。
山本:エイフマンさんはとても忙しかったので、リハーサルは、それぞれの役を踊ったことがある人が、代わる代わる来て、振付を教えてもらいました。エイフマンさんには、ある程度踊れるようになってから見てもらったかな。
ダンサーについての印象はいかがですか?
厚木:カンパニーの全員が大きくて(笑)!私たちも背が高い方ですが、あちらでは本当に普通でしたね。
貝川:体格が特殊ですね。踊りの中でも、リフトなどの回数がとても多いので、男性ダンサーの上半身の体格が、普通のバレエ・ダンサーとは違いましたね。
厚木:レッスン・スタジオには大きいダンベルがあったりして…。
貝川:常に鍛えておかないと、レッスンができないのです!「エイフマン・バレエ」のダンサーは体力が凄まじくて…。筋力、体力など…、もう次元がちょっと違う気がしました。
厚木:私も、2012年の再演の際は、とりあえず腕立て伏せをして臨みました(笑)。腕力がないと難しかったことを覚えています。
山本:それまで使ったことがない筋肉を使う感じでしたね。皆さんの動きを見て「こんなのできるのだろうか、振付は身につくのか…。」そう思いながらレッスンを重ねていました。
貝川:それに、毎日筋肉痛との闘いでした!身体をひきずりながらスタジオに通ったような感じです。エイフマンさんの振付は、全身をくまなく使います。どんな振付よりも力強いというか、エネルギッシュでパワーを求められます。
厚木:難しい振付と順番をずっと覚えなければいけないので、毎日朝から晩までみっちり踊っていました。私は、夢でも踊っていましたね…(笑)。<アンナ・カレーニナ>浸けの日々でした。
Vol.2へ続く……
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企画・編集:ジャパン・アーツ
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21年ぶり待望の来日!世界に衝撃をあたえ続ける
エイフマン・バレエ 日本公演 2019
7.18 [木] 19:00 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
7.19 [金] 19:00 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
7.20 [土] 17:00 「アンナ・カレーニナ」
7.21 [日] 14:00 「アンナ・カレーニナ」
会場:東京文化会館
(問)ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212
【全国公演】
7.13 [土] 15:00 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 「アンナ・カレーニナ」
(問)びわ湖ホールチケットセンター 077-523-7136
7.15 [月・祝] 15:00 グランシップ(静岡)中ホール・大地 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
(問)(公財)静岡県文化財団 054-289-9000