2019/5/15
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《ロダン~魂を捧げた幻想》あらすじ【エイフマン・バレエ】
7月に21年ぶりの来日公演を行うエイフマン・バレエ。《ロダン~魂を捧げた幻想》のあらすじを主な使用楽曲、写真とあわせてご紹介いたします。
色彩豊かなフランス作曲家達の楽曲に彩られたこの作品は、エイフマンの選曲構成力が存分に発揮されている傑作。ボリス・エイフマンは、音楽に新たな運命を与える天才でもあるのです。
【第1幕】
クローデルが暮らす精神病院を、初老のロダンが訪れる。ロダンは、自らの行いがクローデルをこんなにも精神的に追い詰めた事実に苦悩し許しを請うが、クローデルは身体を引きつらせ彼を拒絶する(サン=サーンス:ピアノ協奏曲第1番第2楽章)。
ロダンは、2人が出会った頃を回想する…。
ロダンのアトリエ。若い芸術家達が賑やかに仕事をしている(サン=サーンス:動物の謝肉祭より’終曲’)。
《ポイント?》バレエ団男性陣の見事なリズム感と身体能力に注目!
《ポイント?》ボリス・エイフマンは「’月の光’は神秘的な曲です。“神秘”とは、私にとって、創造の奇跡が生まれることに繋がります。このシーンは、崇高な愛の誕生であり、傑作が創造される奇跡なのです」と語っています。
アトリエに戻り壮大なアイディアを形にすべく創作に挑むロダン。クローデルの協力も得て大作『カレーの市民』を見事に創り上げロダンとクローデルは喜びの抱擁を交わす(サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」第1楽章)。
《ポイント?》創作にあたる芸術家の心の高揚に音楽の盛り上がりが見事にシンクロする名場面です。
しかし、そんな2人の様子を影からうかがう妻ローズの存在が、徐々にクローデルの心に重くのしかかってくるのだった。
【第2幕】
ロダンは、大作『地獄の門』の創作において孤独に立ち向かっている。クローデルに助けを求めるが、彼女も、ロダンの弟子である自分と、1人の彫刻家である自分の間で葛藤していた。その苦悩に追い打ちをかけるように、ロダンの妻ローズからは嫉妬と憎しみの視線が注がれ、精神的に追い詰められたクローデルは、ついに、ロダンのアトリエから飛び出していく。(サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番第1楽章)。
《ポイント?》一切の無駄を削ぎ落とし鍛錬に鍛錬を重ねたダンサー達だけが持ち得る人間の身体の迫力に目を奪われるひととき!
ロダンのもとを飛び出したクローデルは、華やかな装いの若者たちで賑わう街を彷徨い歩くが、軽快な音楽も、酒のグラスも、紳士とのダンスも、彼女の心を晴れやかにはしてくれない。再び引き寄せられるようにロダンと束の間の再会を果たすも、それが妻ローズの知るところとなり、ローズはクローデルを激しく非難し、クローデルは嘆き慟哭する。すがりつくクローデルを残し、ロダンはローズに連れられ去っていく(マスネ:劇的風景’メロドラマ?)。
傷心のクローデルは、取り憑かれたように石に向かう。しかし、自信作を発表するも、賞賛の先は師匠ロダンにしか向けられていないという錯覚から逃れられず・・・作成した彫刻を自らの手で破壊する(ラヴェル:左手のための協奏曲)。
精神病院へと歩を進めるクローデルが、最後の幻想の中に見るのは・・・(マスネ:タイスの瞑想曲)。
⇒ 【エイフマン・バレエ】《アンナ・カレーニナ》あらすじはこちらから
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下記より音楽アプリ「Spotify」で「ロダン ~魂を捧げた幻想」の主な使用楽曲がお聴きいただけます!
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21年ぶり待望の来日!世界に衝撃をあたえ続ける
エイフマン・バレエ 日本公演 2019
7.18 [木] 19:00 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
7.19 [金] 19:00 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
7.20 [土] 17:00 「アンナ・カレーニナ」
7.21 [日] 14:00 「アンナ・カレーニナ」
会場:東京文化会館
(問)ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212
【全国公演】
7.13 [土] 15:00 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 「アンナ・カレーニナ」
(問)びわ湖ホールチケットセンター 077-523-7136
7.15 [月・祝] 15:00 グランシップ(静岡)中ホール・大地 「ロダン ~魂を捧げた幻想」
(問)(公財)静岡県文化財団 054-289-9000
⇒ エイフマン・バレエ 日本公演2019 特設サイトはこちらから