2019/11/5
ニュース
マリインスキー・オペラ来日記念講演会レポート
2019年11月4日、朝日新聞社読者ホールにて、マリインスキー・オペラ来日公演に先駆けてた講演会が行われました。穏やかな秋の終わりに130名を超える沢山のお客様がお越し下さいました。
第1部の講師は、元NHKモスクワ支局長でジャーナリストの小林和男さん。激動のロシアにて、ゲルギエフと出会って一晩中熱く語り明かした日々など実体験に基づくお話をしていただきました。また、マエストロの秘話も沢山披露くださいました。
若い才能を見つけて育成することもゲルギエフの信念ですが、「この若者に気をつけておくように」、と見出された若き日のアンナ・ネトレプコはいまや世界オペラ界のスターになっています。ゲルギエフが組織委員長を務めるチャイコフスキー国際コンクールでは、ピアノ部門で2位に入賞した藤田真央を、「この子に気をつけておけ」と言っていたそうです。
ロシア人にとって最も偉大な文学者プーシキン。元々ロシアでは話し言葉と書き言葉は別のものでしたが、18世紀に近代的文章語として確立させたのがプーシキン。プーシキンの文学でオペラ化された作品は沢山あります。
グリンカ「ルスランとリュドミラ」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」、チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」、「スペードの女王」、「マゼッパ」、ラフマニノフ「アレコ」、「けちな騎士」、リムスキー・コルサコフ「モーツァルトとサリエリ」、「皇帝サルタンの物語」、「金鶏」…。
ロシア文学でたびたび登場するトランプ・ゲームは当時、国家に抑圧された環境下で、自分の選択により未知の世界、運命に挑む人間の象徴でした。
「スペードの女王」には運命が重要なモチーフとして描かれています。さいごに、「小説と照らし合わせながらオペラを観ると更に面白さが増すでしょう。」とお話くださいました。
たくさんのお客様がご来場くださり、興味深く熱心に耳をかたむけていました。
いよいよ11月30日にマリインスキー・オペラが開幕いたします。ご期待ください。
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巨匠ゲルギエフ&ロシア芸術の殿堂 マリインスキー歌劇場が総力を結集して贈る
マリインスキー歌劇場 チャイコフスキー・フェスティヴァル2019
▼画像をクリックするとPDFで詳細をご覧頂けます▼
歌劇「スペードの女王」
2019年11月30日(土) 15:00 東京文化会館
2019年12月1日(日) 15:00 東京文化会館
歌劇「マゼッパ」(コンサート形式)
2019年12月2日(月) 18:00 サントリーホール
マリインスキー 歌劇場管弦楽団 演奏会
2019年12月5日(木) 19:00 サントリーホール(チェロ:アレクサンドル・ブズロフ)
2019年12月6日(金) 19:00 東京文化会館(ヴァイオリン:五嶋龍)
2019年12月7日(土) 13:00 東京文化会館(ピアノ:セルゲイ・ババヤン、辻井伸行)
2019年12月7日(土) 18:00 東京文化会館(ピアノ:セルゲイ・ババヤン)
⇒ 特設サイトはこちらから
マリインスキー 歌劇場管弦楽団 日本公演 <東京以外の公演>
2019年11月28日(木) 19:00 福岡シンフォニーホール(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112
2019年11月29日(金) 19:00 レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール(ピアノ:松田華音)
(問)県民ホールサービスセンター 087-823-5023
2019年12月3日(火) 19:00 アクトシティ浜松 大ホール(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)公益財団法人浜松市文化振興財団 053-451-1114
2019年12月8日(日) 14:00 フェニーチェ堺 大ホール(堺市民芸術文化ホール)(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)フェニーチェ堺 072-228-0440