2020/1/10
ニュース
追悼 ペーター・シュライヤー
昨年2019年12月25日に84歳で他界した、世界的テノール、指揮者として活躍したペーター・シュライヤー氏を悼み、2020年1月8日(水)にドレスデン聖十字架教会にて葬儀の礼拝が執り行われました。
かつてシュライヤー氏も青少年期に所属していた聖十字架合唱団が合唱で参加し、とても感動的な礼拝となりました。
ドイツリートでは歌詩と音楽が自然と一体になり、語り部の如く歌い紡いだ「美しき水車屋の娘」、若者の荒凉たる心象風景綴った「冬の旅」は忘れ得ぬ名演。故・林隆三を朗読に迎えたブラームス「美しきマゲローネのロマンス」も素敵な共演でした。
まさに歌曲の世界では永遠の恋する青年でした。
高潔で優しく、ちょっとやんちゃな不世出の巨匠に敬意を込めて、心より哀悼の意を表します。