2020/5/2
ニュース
Artist Voice – アーティストたちの声 Vol.9
今回は、指揮者の小林研一郎、ピアニストの上原彩子、チェリストの長谷川陽子からのメッセージをお届けします。
アーティストの皆さんには、主に以下の質問にお答えいただきました。 ①今、何を想い、どのようなことを考えているか。ご自由にメッセージを。 ②リラックスの方法(日々どんなことをして過ごしているか、など) |
小林研一郎(指揮者)
昔のヨーロッパで疫病が蔓延したときに音楽家はどの様に乗り越えてきたのだろう・・・?
タイタニックの映画の中でカルテットが人々の心を和らげようと最後まで楽器を手放さなかった演奏をやめなかったシーンを思い出します。
今、音楽家は何ができるのだろう・・・?
オーケストラもフリーの演奏家もどれ程、困窮してるだろう・・・胸が痛みます。
1日も早く、私たちに平和な時間が訪れますように。
上原彩子(ピアノ)
皆さん、ステイホーム週間を、どのようにお過ごしでしょうか。
コロナの感染拡大で、大きく生活が変化し、普通に健康で過ごせるということの有り難さを強く感じる毎日です。
私は、多分毎日ピアノを練習することで、心の平静を保っている気がします。やっぱり、私にとっては、音楽が救いなのかな。でも、残念ながら音楽で命は救えないので、今は医療関係者の方に毎日心の中で感謝と応援の気持ちを送っています。
家では、今まで練習する時間がなかったバッハなど弾いてみたり、自分の演奏を一度ゆっくり見つめ直したりしています。また、これだけ長い時間を家族で共に過ごしたことはかつてなかったので、時々みんなで料理したり、ゲームしたり、日々大切に過ごしています。
まだ終息が見えなくて恐怖を感じますが、ネガティブなことばかり考えてもしょうがないので、私はなるべく家で楽しいことを見つけて明るく過ごそうと思っています。
コロナが終息して、また皆さんにコンサート会場でお会いできる日が待ち遠しいです。まずは、それまでどうかお気をつけてお過ごしください。
長谷川陽子(チェロ)
①先日放送されたNHKの番組で、イスラエルのある高名な学者が
「このコロナ・ウィルスに打ち勝つには、人類が利他主義になるべきだ」と発言され、非常に興味深く感じました。大切な人を守るために、医療現場の最前線で戦っている医療関係者の皆さまのご苦労が少しでも軽減されるように、今は私たちはほんの少しだけ我慢する時期なのでしょうね。
でも、それが巡り巡って私たちの周りが、社会全体が、世界がよいスパイラルになっていくのですから。しばらくこの「利他主義」の持つ意味について、考える時期にしたいと思います。世の中が生まれ変わったときに、響く音楽は今までとは全く違う意味になるのかもしれないですね。
②実はもともと家が大好きなので、毎日楽しんでstay homeを実行しています。なんといっても、愛猫のすばると蓮音とゆっくりと過ごせる時間は幸せです。
でも一つ困っていたことは、筋金入りの凝り性の私ですが、整体に行けないこと。体が悲鳴をあげていましたので、色々調べておうち整体を充実させました。マッサージチェアから始まり、効きそうと思ったマッサージグッズは、ほぼ必ず試している私ですが、特にこのイボイボ付きのマッサージローラー、イチオシです!!整体に行く代わりに、自宅で。セルフメンテは毎日でも好きな時に行えるのがいいですね。最初はそれはそれは悶絶でしたが、 今ではうそのように長年の悩みだった肩こりからくる頭痛が、一気に解消しました。これは、コロナが収束しても続けたい習慣となりました。今は、地に足をつけて、日々の小さな幸せを大切に過ごしていきたいです。
今、このメッセージを見てくださっている皆さんがご無事でおうち時間を快適に過ごされていますように!!
そして人類が、この災難に打ち勝った日には、皆さんと音楽で乾杯をしたい、と心から願っています。