[見逃し配信10月26日まで！] 金子三勇士＆大西宇宙 『みゆじックアワー』Vol.3 の公演レポートをお届けします！

『みゆじックアワー』は、ホストを務めるピアニスト金子三勇士が、ゲストとのコラボレーション演奏や興味深いトークを繰り広げ、限定60名様は会場の客席で、そしてオンライン配信はお好きな場所でお楽しみいただけるなど、回を増すごとに人気を博しています。
第3回目となった10月13日には、バリトンの大西宇宙を迎えました。
実は初共演でしたが、まったく初めてとは思えないほどの意気投合ぶりで、この2人だからこその選曲と若き情熱が迸る演奏は、明日への活力を十分に感じられるコンサートとなりました。
ここにレポートをお届けします！

少し肌寒くなってきた昼下がり。渋谷のeplus LIVING ROOM CAFE＆DININGにて、午後の優雅なひとときが始まりました。
第1部の来場者限定ライブでは、チケット代に含まれる1ドリンクをオーダーして、応接間のような空間でゆったりと開演の時を待つところに、金子と大西が颯爽と登場！
穏やかなピアノの響きと深みのある声で、第一曲目ヘンデルの「オンブラマイフ」から一気にお客様の心を二人の世界へと誘いました。
二曲目のロッシーニの歌劇「セヴィリアの理髪師」より“俺は街の何でも屋”では、雰囲気も一転し、からっと明るい軽快な声色に！このアリアの最大の見せどころである早口言葉とともに大西のファルセットもばっちり決まり、会場が一気に沸いて華やぎました。

続いてのヴァーグナーの歌劇「タンホイザー」より“夕星の歌”を歌う前に、大西から「この『夕星』、何と読むかご存知ですか？」という問いかけがあり、（ほとんどの方が「ゆうぼし」と読むであろう漢字ですが、）会場のお客様からはすかさず「ゆうずつ！」と正解の回答が返り、大西も感心しきりでした。

そして第2部では配信もスタート！　
チャット機能では早速に視聴者からたくさんの拍手（8888）やコメントが届きました。金子によるメインテーマ「愛の夢」に続けて、シューベルトの「魔王」では、高度な技術が求められるピアノと、大西の劇的な歌唱はまさに圧巻の一言に尽きました。
シューマンの「献呈」では歌曲オリジナル版と、リスト編曲によるピアノソロ版を続けて聴き比べられるという稀な機会ともなり、新しい感じ方や関心を寄せる方も多いとのではないかと思います。

チャットでは、「大西さんの喉ケアについて教えてください！」とか、「大西さんは肺活量どのくらいあるのですか？」といった質問などで盛り上がり、恒例の“作曲家当てクイズ”では、ハンガリー出身の作曲家の曲目を歌いましたが、お聴きになって「え！？あの有名な作曲家はハンガリー出身だったんだ！」と、初めて知る方も多いのではと思います。さぁ、どなたでしょう？　ぜひ当ててください。

続いてリストの《ペトラルカのソネット》第1曲「平和は見つからず」では、優美な歌声と煌びやかなピアノを、そして最後のラフマニノフの「春の流れ」では、華やかでドラマティックな展開に、会場のボルテージも最高潮に達しました。
アンコールでは今の季節にぴったりな、小林秀雄の「落葉松」を情感たっぷりにしっとりと歌い上げ、とても感動的な締め括りとなりました。
まさに金子三勇士と大西宇宙の「今」をぜひ聴いて頂きたい、そして見逃すにはもったいないと切に思うコンサートです。
「あぁ、聴き逃してしまった！」という方でも大丈夫！
10月26日(月)まで、第2部はアーカイブ配信をご覧いただけますので、どうぞご安心ください。

食事をしながら、掃除をしながら、小さな子どもと一緒に……思い思いの時間に楽しむことができるのが配信コンサートの良いところ！

次回のみゆじックアワーは・・・？
詳細は、後日ホームページでお知らせ致します。乞うご期待！