2019/12/20
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【国際音楽祭NIPPON2020】 《諏訪内晶子と子供時代》
国際音楽祭NIPPON 2020~
2020年2月~3月にかけて行われる国際音楽祭NIPPON 2020。諏訪内晶子についての連載を行います!
今回は、子供時代について。
《諏訪内晶子と子供時代》
私がヴァイオリンを始めたのは、父の転勤で幼少期を過ごした名古屋でした。
初めてヴァイオリンを手にしたのは、2歳半のこと。近所のヴァイオリン教室で楽器を貸してもらったそうです。私自身は記憶がありませんが、そのとき、絶対に返さないと泣きわめいて抵抗したのだとか(笑)。さすがに2歳半では小さすぎるから、3歳になったらまたいらっしゃいと言われ、やがてレッスンを受けるようになりました。子供の頃から体が大きかったので、最初に買ってもらったヴァイオリンは1/10でした。
私が生まれたのは第2次ベビーブームの頃で、幼稚園になかなか入ることができず、ヴァイオリンのレッスンを週一ではなく、週二のペースで受けました。小学校に上がるころ東京に戻りましたが、2倍の量のレッスンを受けたので、それまでには結構弾けるようになっていたようです。
今思えば、やはりヴァイオリンが好きだったのだと思います。練習が苦になったことはありませんでした。
ステージでは、一瞬のブレ、緊張の途切れが演奏に影響します。普段は、どのような状況にあっても、何事もなく対処できるよう練習をしています。そして、子供の頃に身につけたものは、崩れません。実際、人間ですから、体調や環境などいろいろなコンディションで本番に臨まなくてはならないわけで、簡単なことではありませんけれど。
ところで、今回の国際音楽祭NIPPONでは、私が初めてヴァイオリンを手にした名古屋でミュージアムコンサートが行われます。
会場の徳川美術館には、江戸時代の貴重な資料がたくさん保管されています。もう一つの会場であるトヨタ産業技術記念館のエントランスには、豊田佐吉さんが発明した「環状織機」という布を織る機械が展示されています。さまざまな展示を通じて、日本の産業技術の歴史を見ることができ、私自身、とても感動しました。コンサートと併せて見学されてみてはいかがでしょうか。
取材・文:高坂はる香(音楽ライター)
《諏訪内晶子と室内楽》はこちらから
《諏訪内晶子と教育への想い》はこちらから
国際音楽祭NIPPON2020特設サイトはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/special/imfn/2020vol1/
諏訪内晶子のプロフィールページはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/akikosuwanai/
ミュージアム・コンサートⅠ
2020年3月7日(土)13:00開演 (約70分休憩なし)
徳川美術館 講堂
ミュージアム・コンサートⅡ
2020年3月7日(土)19:00開演 (約70分休憩なし)
トヨタ産業技術記念館 エントランス・ロビー
愛知公演の詳細はこちらから
⇒ https://clanago.com/news/2020/200215/200215.html
諏訪内晶子 & ニコラ・アンゲリッシュ デュオ・リサイタル
2020年2月14日(金)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
諏訪内晶子プロデュース ベートーヴェン 室内楽マラソンコンサート
2020年3月8日(日)[第1部]13:00/[第2部]16:00/[第3部]19:30 東京オペラシティ コンサートホール
ジャナンドレア・ノセダ指揮 ワシントン・ナショナル交響楽団
2020年3月10日(火)19:00 サントリーホール
諏訪内晶子 室内楽プロジェクト Akiko Plays CLASSIC with Friends
2020年3月11日(水)19:00 紀尾井ホール
諏訪内晶子 室内楽プロジェクト Akiko Plays MODERN with Friends
2020年3月13日(金)19:00 紀尾井ホール