【国際音楽祭NIPPON2020(2021年開催)】 第2日目 公開マスタークラス レポート

未来の演奏家のための、諏訪内晶子と米元響子による熱意ある授業。
2日間の公開マスタークラスには、遠方から泊まりがけで参加する受講生もいました。「こんな機会は滅多にありません。とてもありがたいです」と舞台上で見ていた憧れのヴァイオリニストから直接の指導を受け、笑顔で話します。

昨日に続き、講師の諏訪内と米元は、受講者が愛用する楽器の特性をも踏まえながら一人一人に丁寧に指導します。
「ワルツを踊るように」「シニカルに笑うような雰囲気で」などとイメージしながら演奏することの大切さを伝えたり、初期ロマン派のソナタを選んだ受講生には、ピアノとの対話をしながら心がけるともっと室内楽の良さが出ることなど。

全てのレッスンを終えた米元響子は、「皆さん勤勉に練習している様子が伺え、とても上手に演奏します。フレキシブルに即対応する人もいれば、確固たるポリシーを感じる人もいて、それぞれ良いところを沢山持っています。限られた時間で、何かを掴んでもらえたなら嬉しいです」と目を細めました。

最後は受講生による修了演奏会でレッスンの成果を披露し、2日間のマスタークラスが締めくくられました。

二日間とも聴講されたお客様は、アーティストの指導者としての側面を見ることが出来てとても充実した時間となったとの感想を添えてくださいました。

子供時代に一流演奏家から直接指導を受ける得難い経験。公開マスタークラスは、アーティストそして国際音楽祭NIPPONの大切な柱として、この先も続きます。

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