この度、武蔵野市在住の指揮者・曽我大介が、日本とルーマニアとの相互理解の促進に多大な功績があったと評価され、令和3年度外務大臣表彰を受賞いたしました。
曽我大介の指揮者としてのキャリアは、1989年ルーマニア国立音楽院在学中にルーマニアでデビューしたところから始まります。以降、特に1997年以降はルーマニアを代表するブカレストのジョルジュ・エネスコ・フィルなどに定期的に客演を続け、同国との信頼関係を築きあげてきました。
2002/03年シーズンにはルーマニア国立放送交響楽団首席客演指揮者を務め、2009年は日本ドナウ交流年企画として5週間にわたりルーマニア各地のオーケストラを指揮。2013年にはブラショフ・フィルの新ホール落成記念公演ととシーズン開幕コンサート、ブラショフ・オペラでも2013年シーズン開幕公演など多くのプロダクションを共にし、2017年11月にはブラショフ・フィル日本公演を大成功に導いています。
こうした同地での
長年の活動に対して、ブラショフ市からは
名誉市民の称号が贈られています。
武蔵野市とルーマニアの交流は1992年からから始まりました。
そのきっかけは当時ブラショフ・
フィルの指揮者であった曽我から要請された同団への支援を武蔵野
市が周辺四市とともに応えたことであり、
脈々と続くその友情は武蔵野市が東京2020大会におけるルーマニアのホストタウンに選ばれるまでに発展してきたこ
とからも窺えます。
今年は日本とルーマニアの外交関係樹立100年であり、
両国が交流年と定めています。
曽我は12月にブラショフ・フィルとサトゥ・マーレのディヌ・リパッティ・フィル、2022年3月にはジョルジュ・エネスコ・フィルと、日本ルーマニア友好100周年記念コンサートを行う予定です。日本でも正指揮者を務める東京ニューシティ管弦楽団
定期演奏会(2022年1月23日)でルーマニアの作曲家を中心としたプログラムを演奏
いたします。